第20回 ロシアのウラジオとモスクワでデジャブ、新刊発売記念【嵐よういち・海外裏ロード】
モスクワの中心街はかなり都会

「おそロシアに行ってきた」発刊

5月28日に彩図社から新刊「おそロシアに行ってきた」が発売されます。定価1200円(税抜き)。興味のある方や、サッカーのロシア・ワールドカップに行く人はよろしくお願いします。

昨年7月にロシアのウラジオストックや樺太、カリーニングラード、モスクワを訪れ、12月には担当編集者と2人でサンクトペテルブルクとシベリアのイルクーツクという街に行ってきた。

ウラジオストックには観光地もしっかりある

ウラジオストックには観光地もしっかりある

ロシアは想像しているよりもかなり素晴らしい国で好きになってしまい、また行きたくて仕方ない。確かに英語は通じないし、人は一見冷たそうな表情をしているが、それを差し引いても面白くて興味深い国だった。

そのロシアで少し不思議な体験をした。皆さんも何度かこのような経験をしたことがあるかもしれない。今ではそんなに大したことなかったと思うが、その時は非常に驚いて信じられなかった。

ウラジオの北朝鮮レストラン

日本から一番近いヨーロッパであるウラジオストックは、日本からわずか飛行機で2時間。大きな街ではないが、「ロシアのサンフランシスコ」と呼ばれるくらいに坂道が多く、古い建物も多い素朴な港町である。

昨年7月、同行者のカメラマン、チャンピーとともにウラジオストックにいた。この街には北朝鮮の国営レストランがあると聞いたので2人で行った。働いているのは「喜び組」の2軍のようなきれいな女性ばかりで、意外と巨乳も多い。

北朝鮮国営の「ピョンヤンレストラン」。おいしかった

北朝鮮国営の「ピョンヤンレストラン」。おいしかった

店内は地元のロシア人や中国人観光客らが多く、その中に日本人ビジネスマン5人組がいた。1人が駐在員のようで、店の喜び組ウエイトレスと顔見知りのように親しく話している。ロシア語も堪能で積極的に注文。残りの4人は日本からの出張者であろう、見ていて海外慣れしていないのが分かる。

彼らはテーブルに料理をたくさん並べ、酒が入って気分が良くなり、店内には他の日本人がいないと思っているのだろう、大声で話している。それは構わないのだが、気になる話題が耳に入った。

「僕さ、この前、東南アジアに出張に行ったんだけどさ、タイとベトナムの違いがまったく分からなかったんだよ」と話している。俺はチャンピーに言う。

「タイとベトナムは全然違うじゃねえか。よくそれで仕事をしていられるな」

「普通の人はそのような感覚じゃないですかね」とチャンピー。

「でもよ、あの人、メーカーや商社って感じだろ。そんな感覚でいいのかね」

まあ、非常におせっかいな会話だが、俺は、経費で食事している彼らのテーブルの豪華な料理が羨ましかったのだろう。

モスクワの高級レストラン

その後、俺らはモスクワに移動。チャンピーと現地在住の良子さんという女性とモスクワ川クルーズを楽しんでいた。

モスクワ川のクルーズ船からは、今年のロシア・ワールドカップ決勝戦を行うサッカースタジアムが見える

モスクワ川のクルーズ船からは、今年のロシア・ワールドカップ決勝戦を行うサッカースタジアムが見える

船を降りたらもう既に暗くなりかけている。俺はそれまでの疲れもあってヘトヘトで、ホテルに戻ってから近場で夕食を食べようと考えていた。が、良子さんは「まだ時間は大丈夫ですか? 2人をどうしても連れて行きたいレストランがあるんですけど」と誘ってくれた。こうなったらついていくしかない。

だが、ここからが大変だった。地下鉄で数駅の場所にレストランがあると思っていたのだが、3回も乗り換えがあり、ようやく駅に到着した後、15分以上歩くことになる。もうクタクタで腹が減って仕方がない。良子さんが何度か行ったことのある店だと思っていたのだが、彼女も初めてらしく、おいしくておしゃれで話題のレストランということで一度行ってみたかったようだ。

歩き進むと大きな高級ホテルがあり、その一帯がおしゃれなバーやレストランが並ぶエリア。駐車場には高級車が停まり、やって来るのは地元の金持ちや外国人、出張などで連れてこられる人たちのようだ。船着き場を出て1時間20分くらい経過していてかなり疲れている。

モスクワの中心街はかなり都会

モスクワの中心街はかなり都会

中に入ると高級そうで、2階に通されると大きなガラスの檻の中にクジャクがいる。最初は置物か何かかと思ったが動いたので驚く。店内はもう遅い時間のためか地元の人らしいカップルとスーツ姿の日本人ビジネスマン5人組だけだ。俺らは注文を終えたが疲れのため、言葉数が減る。

俺は5人組の日本人に自然に目がいっていた。ロシア語でウエイターと話し、テキパキと動いているのが現地駐在員だろう。残り4人は出張者で日本やロシアについて話している。テーブルの上にはたくさんの皿が置かれ、食べ物で埋まっている。彼らは10人分くらいの料理を注文してワインを飲みまくっている。そして俺ら3人の存在には気が付いていないようだ。だから自然と声が大きくなっている。

「僕さ、仕事で東南アジアに行ったんだけど、タイとベトナムの違いが全然分からないんだよ」

そんな話が聞こえてきた。2つの国は全然違うけどな、と心の中で思ったが、どこかでこれと同じことを聞いたぞ。そうだ、これはウラジオストックの北朝鮮レストランの時と同じじゃねえか!

こんな偶然あるのか? 話をしている男が同一人物の可能性もあるかもしれないが、顔をまともに見ていないので確認できないし、たまたま行ったレストランで駐在員5人組がいて同じ話を……不思議なことがあるロシアである。

ロシア料理は最高

ロシア料理は最高

店舗名
業種
エリア
電話番号
HP
  • オフィシャルHP
  • 動画ページへ
  • 体験レポートへ
店舗名
業種
エリア
電話番号
HP
  • オフィシャルHP
  • 動画ページへ
  • 体験レポートへ
店舗名
業種
エリア
電話番号
HP
  • オフィシャルHP
  • 動画ページへ
  • 体験レポートへ
店舗名
業種
エリア
電話番号
HP
  • オフィシャルHP
  • 動画ページへ
  • 体験レポートへ
店舗名
業種
エリア
電話番号
HP
  • オフィシャルHP
  • 動画ページへ
  • 体験レポートへ
名前
年齢
スリーサイズ
名前
年齢
スリーサイズ
名前
年齢
スリーサイズ
名前
年齢
スリーサイズ
名前
年齢
スリーサイズ

この記事の作者

嵐 よういち
嵐 よういち
旅行作家、旅行ジャーナリストをやっています。
代表作は、海外ブラックロード・シリーズ。
海外ブラックロードpodcastをクレイジー・ジャーニーで話題の丸山ゴンザレスと二人で週に1回配信しております。
嵐 よういちの記事一覧を見る

関連する記事

この記事の作者

嵐 よういち
嵐 よういち
旅行作家、旅行ジャーナリストをやっています。
代表作は、海外ブラックロード・シリーズ。
海外ブラックロードpodcastをクレイジー・ジャーニーで話題の丸山ゴンザレスと二人で週に1回配信しております。
嵐 よういちの記事一覧を見る

人気カテゴリー

アクセスランキング

ページTOPへ
ページTOPへ