第22回 サンパウロ今昔物語(2) 【嵐よういち・海外裏ロード】
当時、毎晩のように遊んでいたカラオケ店「テキーラ」

ガラナ錠剤の効能はすごい

ガラナ飲料は、ブラジル・アマゾン川の一部の流域でのみ採取されるガラナという木の実から抽出されたエキスに、糖分や炭酸を加えてできている。古くからアマゾン流域に暮らすインディオにとって、ガラナは薬用品・滋養飲料として愛用されていた。これに目をつけたのが旧アンタルチカ社(現インベブ社)で、ガラナ特有の渋味や苦味を取り除くことに成功し、ガラナ飲料の生産を開始した。

ガラナはブラジル人に親しまれているソフトドリンクである。国内ではコーラ飲料と並んで人気があり、見た目は薄茶というか黒褐色でコーラに似ている。味は、少し甘ったるく感じるかもしれないが、独特のガラナの香りと炭酸が微妙にマッチしていてくせになる。インターネットで調べて分かったが、北海道では50年以上前から販売されているらしい。

ガラナの実は、カフェインやカテキンが多く含まれていて、体に非常に良い飲み物なのだ。

かなり元気が出る飲み物なので、日本にあったら「栄養ドリンク」のカテゴリーに入ってしまうかもしれない。現に、寝る前に飲んでしまうとまったく寝られなくなるし、夜遊びの前に飲むと非常に活発に遊べるのは確かだ。ガラナは錠剤も売られているので、体が疲れている時には効き目もすごいので購入するのも良いかもしれない。

サンパウロで毎晩のように遊び狂っているころ、こんなことがあった。遊び仲間6人は、かなりヘトヘトだった。それでも今晩、遊びに行きたい。

当時、毎晩のように遊んでいたカラオケ店「テキーラ」

当時、毎晩のように遊んでいたカラオケ店「テキーラ」

その時、兄貴分のシュウさんがガラナの錠剤を持ってきた。ポルトガル語の説明書を読んだシュウさんは言う。

「これを飲めばかなり元気になるよ。1回で4錠服用するらしい」

シュウさんは、ガラナ錠剤を皆に4錠ずつ配った。粒は大きく、頑張って水に流し込んで飲んだ。

その日、遊びに行った俺らは深夜2時半に宿に戻った。その後、経験したことのない現象が俺らを襲ってきた。ガラナが効きすぎて皆元気で、遊びで疲れているはずなのに朝方の5時半までサロンで話をしていた。いつもよりも元気すぎるが寝なければならない。だが、ベッドに入るものの俺は変な興奮を覚え、それから2時間も寝つけなかった。

昼過ぎに目を覚まして皆が集まっているところに行くと、全員俺と同じでベッドに入って2時間は寝られなかったそうだ。「これはさすがにおかしいぞ」と、ポルトガル語のレベルが高い今井さんに説明書をもう一回読んでもらった。今井さんは笑いながら言う。

「これ、1回4錠でなくて、1日に分けて4錠だよ」

間違えたシュウさんは、気まずそうに笑いながらどこかに行ってしまった。

遊び人のシユウさんの部屋。もはやヤバい!

遊び人のシユウさんの部屋。もはやヤバい!

ブラジル女性は時間にルーズ

ブラジルは白人系や東洋系、黒人、モレーナ(黒人の血が入った混血)、アラブ系、インディヘナ(先住民)など多様な人種がいて、またそれが複雑に交じり合って独特の美女を輩出している。

ブラジルでは女性をジーッと見ていても問題はない。女性は見られることで美しくなると思っていて「私は美しいから見られて当然」と考えている。胸元の開いたシャツやミニスカートをジロジロ見ていたら、日本だったら嫌な顔をされるか変態扱いだが、ブラジルでは歓迎される。いい国なのである。

ブラジルでは、プータ(売春婦)、あるいは一般女性と仲良くなって、デートをするところから大変だ。

まず時間や約束を守らない場合が多い。例えば、デートの約束をしても待ち合わせ場所に女はやって来ないし、電話で遅れるなどの連絡もないし、かけても出ない。

翌日に電話すると、女は謝りもしないで平然としている。「昨日はどうしたの?」と尋ねても、適当な言い訳をされる。男が「今晩会おうよ」と誘うと、こんな返事がある。

「いいわよ。じゃあ、約束の1時間前に電話して」

1時間前に電話して女が出ればデート成立で、女にその意思がなかったら電話には出てくれないのだ。

ブラジル人は相手に誘われても、断るのは失礼と考え、行く気がなくても、あるいは予定があっても、とりあえず「OK」と言ってしまう。後は「なるようになるさ」なのである。若い旅行者が女にすっぽかされて、宿のサロンでがっかりしている姿をよく見た。

デートがOKで待ち合わせの場所に行っても最低30分、平均で50分は待つだろう。俺は最高2時間待ったことがある。

ブラジル女性はわがままで、遅刻したことを怒っても、平然と「なんで怒っているの?」とか「だってきれいになるために化粧をしていたんだもん」と悪びれずに言い、決して自分の非を認めない。2時間も遅れてきた時は、さすがに俺も怒ったのだが、「そんなの普通でしょ」と返されてしまった。

シュウさんは以前、そのような状況で「まだ来ないの?」と電話したら、「なんで迎えに来てくれないの?」と、逆に怒られたそうだ。

その後、日本で日本人女性とデートした時、俺はかなり戸惑った。なぜなら相手が遅れそうになったら事前に携帯電話に連絡をくれるし、15分遅れてきた時はすごく謝ってきたのだ。ああ、これが普通なんだよなと思ったものだ。

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この記事の作者

嵐 よういち
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旅行作家、旅行ジャーナリストをやっています。
代表作は、海外ブラックロード・シリーズ。
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