第26回 南米の内陸国ボリビアの旅【嵐よういち・海外裏ロード】
南米の内陸国ボリビアは近年、世界最大の塩原「ウユニ塩湖」が有名になり、世界中の旅行者が訪れるようになった。だが、この国のことをまだまだ知らない人が多いだろう。
国名――ボリビア共和国
首都――「スクレ」だが、実質的な首都は政府機関のある「ラパス」
面積――109万8581平方キロメートル(日本の約3倍)
人口――1082万5000人(2015年、国家統計局)
かつて南米の最貧国と言われたボリビア。国の大部分が標高の高い場所にあるため、高山病によく効くと言われるコカインの原料であるコカの葉っぱを使ったコカ茶を日常的に飲んでいる。コカ茶には、俺もかなりお世話になった。味は少し苦いが意外と飲みやすく、利尿促進効果がある。
ラパス近郊のエル・アルト国際空港は標高4062メートルの地点にあり、富士山の山頂よりも高い。
ラパスから米国に飛ぶ場合、第2の都市サンタクルスの空港までの燃料だけを搭載し、そこで燃料を再補給して米国に向かわなければならない。
ラパス近郊エル・アルトの街
標高が高いと、当然のように酸素が薄いので、エンジンの燃焼効率が悪い。また、気圧が低いので揚力も低いため、離陸時の加速が緩やかで地上滑走距離がかなり伸びてしまう。つまり、燃料の消費が激しく、燃料満タンで機体が重たい状態だと、飛ぶのも大変なのだ。
ウユニ塩湖は美しい。ボリビア南西部に位置する
押しても引いても開かないトイレ
俺と後輩ライターのオガミノ君は2011年にボリビアを旅した。俺の方は1997年以来14年ぶりだった。
ペルー南部プーノを発ったバスは山道を進む。座席は2階の一番前なので景色がばっちり見える。オガミノ君は俺の隣で気持ち良さそうに寝ている。こいつはどんな悪路だろうが、エンジンの音が聞こえると眠りについてしまう、羨ましい男である。
俺はこのルートを14年前に通っている。懐かしいというよりも、初めて通る感覚なのはなぜだろうか。
小便がしたくなった。俺は普段からトイレが近く、また、乗り物に乗ると神経質になってますますしたくなるのだ。そのため、バス移動ではなるべくトイレ付きの車両にしている。
バスの真ん中にあるトイレを開けようとするが、まったく開かない。近くに座っていた白人バックパッカーの若いカップルが「思いっきり押すんだ!」「いや、引っ張れ」とアドバイスしてくるが、それでも開かない。いったい、どこの世界にこれほどまで開かないトイレがあるのか……金庫みたいだ。
後方にバス会社のスタッフが乗っており、その男が大声で「とにかく勢いをつけて真ん中を押すんだ!」と叫んだ。
俺はトイレのないバスなど考えられないと思っていた。今回もチケット購入の際、「プーノ―ラパス間(コパカバーナ経由)のバスはトイレが付いているんだよね?」と念押しし、あるのを確認していた。でも、トイレがあっても、これはないだろ!
全体重をかけて思いっきり押すと、トイレは開いた……。
バスは快適なドライブを続け、ペルーとボリビアの国境を越えた。入国審査も簡単だった。バスがボリビアの道路を走り始めると、突然、スコールがきた。10分くらいで止むと、バスはコパカバーナの街に停まった。
世界一まずいホットドッグ
コパカバーナはプーノとラパスの中間地点にあり、ここでバスを乗り換える必要があるようだ。休憩が1時間ある。時刻は12時で、小腹が空いたので軽くホットドックでも食べようと思っていた。
コパカバーナは、ボリビア領内の「太陽の島」や「月の島」に出かける拠点になっているが、街は小さい。標高がプーノよりかなり低く、気温も暑いので欧米人はこの街が好きなようだ。
バスの乗客の大半が降りてしまったようだが、俺らはこの街にまったく興味がないのでスルー。少しシャレたバー兼レストランに入る。そこでホットドッグとコーヒーを注文。10分後、ホットドッグが俺の前に置かれた。それを見るなりオガミノ君が笑った。
「ハハハ、うける~」
俺のホットドッグは……着色料100%とみられる赤くて細長いソーセージが、コッペパンを短く粗悪にしたような代物の中に入れられていた。それに薄くて甘いケチャップをかけたのだが、世の中にこれほどまずいホットドックがあるものか……いや、どうやったらこんなまずいホットドッグがつくれるのか。
薄くてほとんど香りのしないコーヒーで無理やりにそれを押し込んだ。ボリビア入国早々、いいことがない。
すり鉢状の美しい景色
コパカバーナを出発したバスは湖に到着。そこに橋はなく、渡し船で渡り、再びバスに乗り換えないといけない。湖の渡し舟にそれぞれ15人くらいずつ乗り込んだが、風がとんでもなく吹いていて、すごい波。舟が激しく左右に揺れまくっている。俺はここで転覆でもしてしまうんじゃないかと考えて少しビビる。他の人もそれは同じで、対岸に着いた時は皆、安堵の表情を浮かべた。
バスに再び乗り込み、そこから標高の高い草原をひたすら走る。バスはラパスの隣街エル・アルトを通過し、すり鉢状になっているラパスの街をちょうど見下ろす形になる。俺は14年前に何回か見ていたが、乗客とオガミノ君はすり鉢状になっている街の美しさに感動している。
ラパスはけっこう好きな街だ
ラパスは実質的な首都で、標高は3600メートル。坂道ばかりで空気が薄くて、のどがやたら渇いて、歩くのが辛い街という思い出が残っているが、すり鉢状の上から見ると美しく、かつて見たことがない不思議な風景だった。
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