【中国大陸で遊ぼう!】第34回 東北部ハルビン編(6)
毎週日曜日に更新の「誰でも無料で聴ける」ポッドキャスト(インターネットラジオ)番組「スタジオスモーキー」を主宰するカルロスです。
前回は、中国東北部の中心都市ハルビンでの「食」に関する思い出をお話しました。今回は、現地で接した人々とのエピソードを述べたいと思います。
一般的に知られている、あるいは僕がこれまで経験してきた典型的な「中国人」とはまた違う貴重な経験ができました。
銀行口座を開設したい
今回の旅にはいくつかのテーマがありました。その中で、現地銀行で口座を開設し、中国で一般的な決済サービス「微信支付(ウィーチャットペイ)」を使えるようにしたいという一大目標がありました。
中国の決済サービスの詳細に関しては、スタジオスモーキーの番組で話していますので、ぜひそちらをご参照ください。
キャッシュレスで、かつカード類に依存せずスマートフォンで全て済ませる決済サービス。日本では、「LINE Pay」や「楽天ペイ」がようやく使われ始めましたが、中国国内で過ごすには、もはやこのツールを使わずには不可能なほど、現金離れが進んでいます。
われわれ外国人がそのサービスを使うには、いろいろな手段があるにはありますが、一番便利なのは、やはり現地銀行に口座をつくり、その口座とウィーチャットペイを紐付けること。これは日本国内で開設した中国系銀行の口座では対応不可なので、現地で挑戦するしかありません。
当然、うまくことが進まないのが前提です。僕と、同行してくれたデレッチョ・ホシさん、コトノちゃん、マイちゃんと話していたのは、中国で何かを頼んだ時に、相手が面倒くさいと感じた時に出てくる決まり文句「メイヨー(没有)」をどれだけいただけるかを競おう! というものでした。
まあ、最初からうまくいくわけはないというのが前提だったわけです。その上で、そんなやりとりを楽しめればという程度のものでした。
銀行で驚くべき対応を受ける!
さて、ハルビンの中心街「中央大街」付近にある中国銀行ハルビン支店を目ざとく見つけたわれわれは、わくわくしながらその門をくぐります。
デパート1階に入居する中国銀行ハルビン支店(右奥)
入口正面にあった受付(のような場所)にいた若い男性に、来店の目的を告げ案内を依頼。われわれは当然、北京語ができませんので英語オンリーです。
この段階で、この日1発目の、しかも強烈な「メイヨー」をいただけるものと期待していましたが、案に反して、その男性が自らのスマホを取り出し、われわれが求めている内容を、翻訳ソフトを使いつつ真剣な表情で確認してくるではありませんか!
僕などは、もはやこの段階で胸が一杯です。まさかこんな対応をしてくれるなんて……。
感動しながら、その男性に改めてわれわれの来店目的を伝えると話が通じたらしく、しばらく待つように言い残し、窓口の方に駆け足(!)で向かって行くのです。
込み上げてくる感動の涙をこらえつつ、「まあ、ずいぶんと長い間待たされたあげく、メイヨーかな……」などと考えていると、なんと5分もかからないうちにその男性が小走りで(!)戻って来て、「どうもやはり無理らしい」ということを実に申し訳なさそうに伝えてくるのです。
こちらの気持ちとしては、もう十分過ぎるくらいなのですが、ものはついでとばかりにその理由を尋ねてみます。すると、われわれのやり取りを見ていた窓口の女性が英語で話し掛けてくれました。そして、
●基本的に、中国国内での銀行口座開設は、現地で一定期間過ごす人が対象になること
●旅行者でもつくることは可能だが、その際には観光ビザ(査証)と中国国内の携帯電話番号が必要であること。われわれは短期滞在のため、ビザなし渡航なので、この限りではない
●もしくは、就労ビザか学生ビザの保有者が対象となること
という理由を丁寧に説明してくれたのです。まったく、必要にして十分な説明にわれわれは納得、笑顔で承知した旨を相手方に伝えました。
トイレまで案内される!
ここで受けた驚くべき対応はそれだけではなかったのです。僕が上記のような「交渉」をしている間に、コトノちゃんとマイちゃんはトイレに行きたくなり、「それぞれ」が「別々のタイミング」で、近くにいた行員らしき男性にその場所を尋ねました。
こんな時は概ね、親切な人であれば、手でその方角を指示して教えてくれるのですが、なんと2人に対する行員が取った行動は、実際にそのトイレまで案内するという考えられないサービスでした。
中国銀行ハルビン支店は、デパート1階にテナントを構えています。来客用トイレはデパート内にあり、いったん銀行のスペースを出なくてはなりません。それでも、なんと親切に2人をトイレまで案内してくれたのです。しかも、別々のタイミングでです!
さらにもう一つ驚いたのは、マイちゃんを案内してくれた行員は、彼女がトイレから出てくるのを待ってくれていたというではありませんか! なんと往復で案内してくれたのです。感涙!
当初の目的は果たせなかったわれわれですが、こんな驚きと感動をいただくことができて、同行に訪れて良かったと心から思いました。なんて言うと、「ふざけるな!」とでも言われそうですが、中国国内でこのような扱いを受けることは期待できないことを常識としてきた僕は、心の底からど真剣にこんな感想を持った次第です。
この旅で受けた親切はこれだけでありません。実はいくつもあったのですが、最も分かりやすい事例としてご紹介させていただきました。地域性なのかなんなのか、理由は分かりません。世代の違いで、都市部では人の対応にかなり差があるように感じることがありますが、ひょっとするとそんな理由かもしれません。
ただ、中国における人のありようは、良くも悪くも著しく変化しており、せっかくの近隣国でもあることから、ぜひ一度ご自身で現地に身を運び、体感していただければと思います。
これはもちろん中国に限った話ではありませんが、何事も「百聞は一見にしかず」というのは本当のことです。
歴史的な場所も多い東北部
ハルビンは、古(いにしえ)の総理大臣伊藤博文が暗殺された場所としても有名です。
改修中のハルビン駅。飛行場と見間違うくらいのスケール
次回は、そんなハルビンから少し離れた場所にある、旧満州国の首都で政府機能があった長春市を訪れた時のお話をしたいと思います。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました!
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