第42回 新疆ウイグルでライター没収騒動 【嵐よういち・海外裏ロード】
同博物館はミイラが有名のようだ。なかなか良かった

俺は喫煙者なので、ライターを持って海外に出かける。

空港によっては飛行機内持ち込みのライターを没収されることがあるが、大体どこも問題ない。

俺と映像カメラマンのホッシーは、羽田空港から中国北西部の新疆(しんきょう)ウイグル自治区の首府ウルムチまで中国の天津経由で行く予定だったが、台風の影響でフライトが4時間も遅れるとのメールが入った。

夜中1時半の離陸予定が朝5時半になったわけである。それだけでも最悪なのだが、天津での乗り継ぎが間に合わないのでこの先、無事にウルムチに着いてくれるか心配である。

天津空港。この後、悲劇が起こった

天津空港。この後、悲劇が起こった

天津に到着し、天津航空のカウンターに行くと、「次のウルムチ行きのフライトは10時間後です」と告げられる。この空港で10時間も待たないといけないのだ。長い、長すぎる。

こういう時に2人でいると心強いものだ。俺らはレストランに入って麻婆豆腐や炒飯、ビールなどを朝から食らい、空港内をウロウロしてそれでもまだ8時間ある。街に出たいが、荷物はいったん、天津で降ろされるので邪魔で仕方ない。荷物預り所に行くが「今日は休み」と言われる。どこまでもついていない。

全てのライターがなくなった

フライトのチェックインが始まった。俺らは疲れ切っているので早めに国内線ターミナルに入って少し仮眠でも取りたいと思った。中国のセキュリティーはかなり厳しいことで知られる。俺は検査の長蛇の列に並ぶ前に、機内持ち込み用のライターと、水が入ったペットボトルを、どうせ没収されるのだからとゴミ箱に捨てた。

検査場の入口には女性係官がいて旅券(パスポート)と航空券のチェックをしている。俺の番になり、「目をカメラに向けてくれ」と言われて見ると、女性係官が何やら言ってくる。

彼女は英語が苦手なようだが、空港の安全を守る職員がこれでいいのか。片言の英語を推測すると、俺かホッシーの預け入れ荷物の中に、「いけない物」が入っているので、あそこの部屋に行きなさいと言っているようだ。

列からいったん離れ、倉庫のような部屋を開けると、俺のリュックが無造作に置かれている。「これ、俺のです」とジェスチャーで伝えると、若くて愛想がない男が怒るように「オープン」と言う。どうやらホッシーは関係ないようだ。

開けようとすると、「あなたのバッグにはライターが4個も入っている。だから全部出すまでこの部屋を出ることはできない」と言ってくるではないか。それにしても、4個あるってよく分かるものだ。

俺はライターを取られてもいいように、確かに4個持ってきていて、それぞれ、自分が分かる場所に隠しておいた。雑貨類がまとめてある小さなバッグに入っているライターがなんで分かってしまうのか。形ではなくてガスに反応するのかは、よく分からない。

俺が4個差し出すと、もう一度リュックを赤外線に通し、OKをもらった。ホッシーは笑っている。俺は悔しくて仕方なかった。なぜ、全てのライターを取るのだ? ほかの国の空港は機内持ち込みで没収されるくらいじゃないか。なぜ、わざわざこんな面倒なことまでして……。その国のルールに従わないといけないのは分かってはいるが、悔しい。

喫煙所でも一苦労

国内線ターミナルに入るとすぐに、喫煙所を2か所見つけた。こんなに厳しいセキュリティーでは誰もがライターを持っていないはずだ。どうやって皆、火をつけているのだろうか。

俺は中に入った。中国人の喫煙率はかなり高いので、大勢の喫煙者がいた。皆、ライターがないので壁についている電子ライターにたばこを当てて火をつけようとするが、壊れていて使えないようで、それぞれが他人からたばこの火を借りて着火している。俺もたばこを持って「火を貸してくれ」というジェスチャーをすると、火がついたたばこを渡された。

「シェイシェイ(ありがとう)」と言うと、相手は小さくうなづく。

俺も1人の中年男性に火を貸した。お互いに助け合う状態だが、もし誰もいなくなったらどうなるのだろうか? 火はずっと絶えないのだろうか? 早朝や深夜にその時は訪れるかもしれないが、最初に誰がどのように火をつけ、それまでに電子ライターが直っているのかと、そんなことを考えてしまった。ちなみに売店を確かめてみたが、ライターもマッチも売っていなかった……。

ウルムチの街。整然とされていて歩きやすいが、景気がいいのかそこら中で工事が進んでいた

ウルムチの街。整然とされていて歩きやすいが、景気がいいのかそこら中で工事が進んでいた

ウイグル博物館で再発

ウイグルに到着してぜひとも訪れたかったウイグル博物館に行くことにした。博物館の入口で荷物検査があり、赤外線センサーに荷物を通した。普通だったら形式的なものなので、簡単に終わると思っていた。だが、係員のおばちゃんが言う。

「あなたのカバンの中にライターが1個入っている。ライターは持ち込みできないので、ここに出してくれ」

え、ここは博物館じゃないか。なぜライターを没収されないといけないのか? 納得がいかない。俺とホッシーは館内を見学するが、ライターのことが気になって落ち着かなかった。ライターなど2中国元(約30円)で購入できるのだが、そういう問題ではない。

漢民族を都合よく解釈するウルムチ博物館。入口でライターを取られた

漢民族を都合よく解釈するウルムチ博物館。入口でライターを没収された

館内には、ミイラなど面白い展示物もあるが、今一つ集中できなかった。ホッシーはその様子を見て笑いながら言う。

「嵐さん、帰りに返してもらいましょうよ」

同博物館はミイラが有名のようだ。なかなか良かった

同博物館はミイラが有名のようだ。なかなか良かった

博物館を見学し、入口のセキュリティーに向かう。係員はおばちゃんからおじさんに代わっていた。俺が近づくと、客のライターが30個ぐらい並べられている。その中に俺の青いライターを発見。俺はそれを指差し、「これ俺のだから返して」とジェスチャー。オジさんはニヤッと笑って返してくれた。

俺はなんだか安心したと同時に、うれしくもあった。この感覚はなんなのだろうか。

「ずいぶんと微笑ましい光景ですね」

ホッシーがポツリと言った。

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嵐 よういち
嵐 よういち
旅行作家、旅行ジャーナリストをやっています。
代表作は、海外ブラックロード・シリーズ。
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