【中国大陸で遊ぼう!】第51回 不法滞在するタイ嬢の懐に入る
毎週日曜日に更新の「誰でも無料で聴ける」ポッドキャスト(インターネットラジオ)番組「スタジオスモーキー」を主宰するカルロスです。
前回は、東京都内23区山手線の某駅近くにあるマッサージ店で働くY嬢と知り合ってからすぐのことをお話しました。
英語が堪能なこともあり、コミュニケーションに困ることはなく、自然とY嬢との距離感も縮んでいきます。今日はそんなお話をします。
驚くべき趣味!
前回にお話した、初めて直接会った時に行ったランチ。彼女の母国の料理を食べたのですが、タイには僕もなじみがあるわけで、自然とその国の話になります。
その話の流れの中で、Y嬢に「趣味とかあるの?」と尋ねると、「寄付と瞑想(donation and meditation)」との答えが返ってきました。
英語での会話なので、その単語のゴロの良さと、意外過ぎる答えのコンビネーションに絶句を禁じ得ず、しばらくポカンと(恐らくかなりのアホ面で)彼女の顔を見つめていたようです。
「何、どうかしたの?」と真顔で尋ねてくるので、慌てて自分を取り戻しつつ「瞑想ってお寺に行ってやるの?」と精一杯の質問をしてみました。
「そう、バンコク郊外にはけっこう良いお寺があって、時間を見つけては行っていたの。大体、2~3泊くらいになるのよ」
「えっ、なんだか修行しているみたいだね」
「ううん、そんな大げさなことではないわ。私たちにはすごく自然で普通のことなのよ。あなたはタイに行った時にお寺に行かないの?」
「うん、バンコクのワットポーと、チエンマイのプラタートドーイステープには行ったよ」
「そうじゃなくて、お参りのために行ったりはしないの?」
「うん、いつも短期旅行だから、これまでは、わざわざ遠くまでお参りのためだけにお寺に行こうとは思わなかったな」
「欧米人とかはけっこう来ているわよ。あなたも、次にバンコクに行く機会があればぜひ行ってみて!」
なんだかよく分かりませんが、お寺に行って真剣なお参りをすることを強く勧められたことだけは理解できました。
「今は東京にいて、お寺に行くことはなかなか難しいと思うけど、どうしているの?」
「うん、いつも眠る前にタイの仏教音楽を聴きながら30分くらい一人で瞑想をするの」
えっ、かなりガチだな……と思いつつ、質問を続けます。
「へえ~、仏教音楽を聴くんだ。俺はタイの音楽がけっこう好きなんだけど、好きなバンドや歌手は誰?」
「タイの?」
「うん、そう」
「そうね~、欧米の曲はユーチューブで時々聞くけど、あまりタイの音楽は聞かないの。仏教音楽は好きだけど」
「へえ~、でもバンコクに住んでいたのなら、いろいろ遊ぶ場所があって楽しかったでしょ? どんなところに遊びに行ってたの? クラブとか行ってた?」
「私はクラブに行ったことがないの。お酒もあまり飲まないし、だいいちお酒を飲んで酔っても何も良いことないわ」
「でも、タイの人ってお酒を飲んで酔っ払っうのが好きじゃん。楽しいのが一番! とか言ってさ」
「ううん、私は違う。だってお酒に酔って楽しくても、次の日になれば何も変わっていないし、それならたくさんお酒を飲むのって無駄なことだと思うの。そんなお金があるなら、寄付をした方がよっぽど良いわ」
「なるほど……」
僕は原則として、国籍や人種で分類することはナンセンスだと思っており、人を見る場合はあくまでも個人ベースで判断したいと考えています。
もちろん、前述の通り、分かりやすくするために「●人はこんなところがあって……」などと話す場合もありますが、極力そういう表現は避けたいと考えています。
しかし、Y嬢の発言には一種の感動を覚えずにはいられませんでした。タイ人と言えば、やはり享楽的な人が多いのは事実で、僕自身そんな人たちを見てきたり、時にはそのあまりにも度が過ぎる姿勢に辟易(へきえき)したことが少なからずあったからです。
その意味では、Y嬢は僕にとって,新鮮な驚きを運んでくれたとも言えます。
毎日の長電話
それからというもの、毎日のようにLINEビデオで、さらには1~2時間くらいは当たり前のように電話で話す日々が続きました。
彼女の仕事柄、直接会うのがなかなか難しいという理由もありましたが、それ以上に僕自身がある意味での「救い」を彼女との会話に求めていたような節もありました。
例えば、ある日のY嬢との会話の中で、「毎日の瞑想によって何が得られるのか?」という質問をしたことがあります。
もちろん、ある程度の回答を予測した上での質問でしたが、こちらが思ったよりも長く、丁寧な答えを返してくれました。その話の流れの中で「言葉が持つ力」について話してくれたことがあり、人は他人が話す言葉によって救われることもたくさんあり、タイにはそんな存在の人がいるのよ、と教えられたのがこの人でした。
いわゆる「スピーカー」と呼ばれるジャンルの人とのことですが、英語のスピーチもあるので一度聞いてみて、と勧められるままに試してみました。
動画を見るまでは、年配の僧侶が話しているのかと想像していましたが、案に反してまだ30代前半と見受けられる若い男性のスピーチで、内容的にもなかなか良いものではありました。
この動画が更新されるたびに、その内容についてY嬢と話したものです。
そんなこんなで、毎日のようにかなり真面目な話をしながら、Y嬢の心をほぐす努力を続けた僕ですが、もちろんそんな話をすることだけが目的ではありません。
あくまでも、これは手段であり、目的は相手の気持ちを解きほぐし、その中に入っていくことです。
そんなやりとりを続け、そろそろ信用をつかんだ手ごたえを感じたある日、思い切ってY嬢に尋ねてみました。
「今度、そっちに泊まりに行ってもいい?」
Y嬢の返事は!?
不法滞在中であるY嬢とは、距離感に注意して付き合わないといけません。しかし、一度どこかで縮める姿勢を見せておかないと、適切な距離感を図れずに、何もないまま終わってしまうのはよくあることです。
さて、僕からの問いかけにY嬢はどんな返事をくれたのでしょうか。次回は、そのあたりのお話をお届けします。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました!
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