第52回 中央アジアで食べたもの(2)【嵐よういち・海外裏ロード】
カシュガルの美食街
カシュガルのホテルに昼前に到着し、少し休んでから街を歩くことにした。
どこか食べられる店でもないかと探していると『美食街』を発見。そこは市場のようになっており、入口で持ち物検査がある。
中に入ると鍋料理、チャーハン、野菜炒めなどの屋台が並び、呼び込みが大声をだしている。なんだか店に入りにくいなと思っていると、鍋のセッティングをしている優しそうな老夫婦の店の前で足が止まった。鍋の中を覗くと、ゆで卵と肉が見えて食欲がそそられる。ここが良さそうだ。
老夫婦の店の入口
さっそく俺たちはビールを注文し、ホッシーは上に香草がのせてあるモツ煮込み、俺は鍋料理を頼み、鍋の中には春雨、ゆで卵、香草、肉、野菜などが入っており、薄味でさっぱりした味だ。体が弱っている時に食べるのがベストかもしれない。
ホッシーの注文したもつ煮込み
有名レストラン
夜はウイグル・レストランに行くことにした。店の外ではスタッフが串焼きを焼いていて、白い煙がモクモクと舞い上がっている。
ここはガイドブックにも書いてある有名店で、英語のメニューがあるのはありがたいし、ウイグル人の店なのに酒が置いてある。だが、女性スタッフの応対は客を客とも思わないような最悪の態度である。
さっそく注文をしてみる。
まずは『春雨と野菜の炒め』。
味はトマトの香りが少しとニンニク風味。全体的に濃い味付けで美味しいのだが印象に残らない。正直、俺は今、味をすっかり忘れてしまっている。
次は『チョチュレ 』というスープが運ばれてきた。これは肉や野菜で作った具を小さな生地で包み、スープに入れた、ワンタン・スープみたいな料理だ。出汁も効いていて美味しい。
『チョチョレ』。これは美味しかった
『ラグメン』という中央アジア風うどんが運ばれてきた。この料理は地域によって少し違うらしく、汁が入っていたり、焼かれていたりと、いろいろある。
ここで出されたのは、混ぜうどん。味はニンニクが効いていて日本人の口にあう美味しさだ。この麺の生地は、塩を加えて引き延ばして作るうどんのような麺を釜茹でする。そしてトマト、玉ねぎなどの野菜と肉を炒めておいて、食べるときに和えるようだ。
最後は店の外で焼かれていたジク・カワープという串羊焼肉が出てきた。この肉は玉ねぎや香辛料、卵黄などを入れた汁に漬け込んでから焼いているようだ。
串焼き。ビールのあてに最高
更に焼いている間にも塩、胡椒、クミンなどの香辛料をふりかける。中国語のメニューでは『羊肉串』で書かれていて、漢族にもよく知られていて人気があるようだ。味は最高で、ビールによく合うし、思っていたよりも柔らかい。
カシュガル籠城
観光地のカシュガル籠城に行く。ここは本来、ウイグル人の街だが、ウイグル人は中に入るときに身分証のチェックをしないといけないし、城内には中国国旗がそこら中ではためいている。漢民族によって造られた感が強く、居心地が悪い。
そこを歩いていると、ナンが売られている。このナンは焼いて作るパンの総称だが、生地を円盤状に延ばし、トヌルと呼ばれる「かまど」の内側に貼り付けて焼くのが主流だ。
大きなナンはカクチャと呼ばれ、小さなものはトカチ。模様を押し入れたものはアク・ナンと呼ばれている。口に入れてみるが硬くて、無理してでも食べようとは思わない。
また火鍋
ウルムチで食べた火鍋の味が忘れられず、高級そうな火鍋店に入る。
メニューを見ると値段も高い。だったら英語のメニューを用意するなり、少し英語を話せるスタッフを用意して欲しいのだが、期待するのが間違っていたようだ。スタッフとの意思疎通が早くも不可能になり、女性スタッフが店内用トランシーバーで他のスタッフに連絡。
女性は「別のスタッフが来るから待っていて下さい」と言っているようだ。するとずんぐりむっくりしている30歳ぐらいの男がドヤ顔で現れ、俺が英語で話すと男は一方的に中国語でまくし立ててきた・・・。話せないじゃねえか!
この店、値段は一人4000円ぐらいで高く、味もひたすら辛く、『生稲火鍋』の方が美味しかった。残念。
ウズベキスタンのタシュケント
ウズベキスタンの首都・タシュケントに到着し、腹が減ったので近くにあるローカル・レストランに一人で入った。そこは写真付きのメニューはあるし、最低限の英語は通じるのが嬉しい。
旅の楽しみの一つは到着した時の一杯目のビールだ。俺が注文をすると「ここはローカル・レストランなので、酒は置いていない」と非情な言葉。
もう他の店を探すのは面倒なのでファンタ・オレンジを頼んだが、それではやはり味気ない。それに若いスタッフの態度が非常に悪いのも気になったが、料理は美味しかった。ラグマン(中央アジア風うどん)、シャシリク、黄色のニンジンのサラダ。ビールがあればもっと旨いのは間違いなしだ。
タシュケントで食べたラグメン
サマルカンドでとうとう飽きる
ウズベキスタンの有名観光地であるサマルカンドに俺と野宿は移動し、その夜に観光客が多く入っているレストランに入った。メニューは写真付きの英語で記載されているし、スタッフは英語も話せ、酒もある。
俺たちはまず、キュウリとトマトのサラダをいただく。さっぱりしていて美味しい。中央アジア風チャーハンのプロフを食べ、マンティ(中央アジア風中華饅頭)を食べたが、この饅頭は中に羊肉とかぼちゃが入っている。噛むと肉汁が飛び出してきて美味しい。
マンティ。美味しいよ
その後、スーパーで買い物をした帰り道、路上でこの街の名物である『サマルカンド・ナン』を野宿が夜食にと購入。この巨大なナンは模様が入っていて、味も良い。わざわざ、これを求めにこの街にやってくる人もいるのだとか。
サマルカンド・ナンを買う野宿。
少しウンザリ
夜になり、宿が一緒だった日本人男女二人と計4人で夕食を食べに行くことにした。
俺の方は美味しいものを食べられるなら多少、高くても値段はあまり気にしないのだが、日本人男女は長期旅行中で食事代は少しでも節約したいらしく、こうなると俺はうんざりしてしまう。これが食べたいと俺が思っても「高いから無理です」
それだったら別行動をとれば良かったと少し後悔するものの、こんなことも、若い時を想い出すのでたまにはイイだろう。
20分ぐらい探しまくってようやく見つけ、観光客が集まるレストランの二階に通される。意外なことにメニューがなく、厨房の前に貼られている写真を指差して注文するというわけのわからない方式だ。
他の客は白人団体客が多く、彼らの特徴は俺らを奇妙な物を見るような目で見てきて、時には南米やヨーロッパでやられたような差別的な感じで見つめてくるのもいる。バックパッカーや個人で来ている白人旅行者はこのようなことをする人は少ない。
何も国際感覚なく、アジアの人は自分たちよりも格下と思っている欧米人の態度を時々、このように浴びる。まあ、気分が良くないが俺は慣れている。一緒にいる野宿は鈍感を絵に描いたような男なので全く気が付いていない。
料理はあっという間に運ばれてきた。俺は嫌な予感がした。プロフが運ばれてきたが、朝に作り置きしたものをチンしたのか、油が米に染み込みすぎて重すぎて量が食えない。
サマルカンドで食べたプロフ
最初の3口ぐらいは平気だったのだが、その後、口に入った米が重く、喉に通すのもしんどくなってくるのだ。ラグマンも運ばれてきたが、油がうっとうしく、正直言って飽きてしまった。
俺と野宿はこの時から中央アジア料理を食べたくなくなって、辛い日々を送ることになる。
続く
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