第53回 中央アジアで食べたもの(3)【嵐よういち・海外裏ロード】
クリームチーズ満載

ブハラで腹痛

ウズベキスタンの有名観光地であるブハラに到着したのは昼だった。天気は快晴で気温も30℃弱。湿度もあまりないし、非常に気持ちがいい。
俺たちはレストランでピザやパスタを食べ、その後、野宿はサッカー見るために出かけてしまった。

夕食の時間になったので、俺は一人で屋上にあるレストランに行き、ステーキを注文した。その牛肉は硬くて不味く、その夜に腹痛になった。当たったのか? それから俺は下痢と腹痛で苦しんだ。

ヒヴァで苦しむ

翌日、俺は腹痛で何度もトイレに行き、その状態で下痢止めストッパを飲んでヒヴァに移動することになった。野宿も腹の調子が悪くなり、ヒヴァに着いた時には二人ともグッタリしていた。
それでも美しい城砦を見てテンションが上がり、最低限の観光はしたが、つらくなって宿で休んでいた。

晩飯の時間になった。食欲はなかったが何か腹には入れたい。これが日本ならお粥なり、うどんを食べるがこっちにはない。脂っこいが、うどん風ラグメンでも食べようと宿の人に勧められたレストランに行くが、その店はで電気が壊れているのか真っ暗で、ラグメンは売り切れ。
仕方なくサラダと串焼きを食べるが半分残す。全く食べる気がおきないのだ。お粥とか味噌汁が恋しくなる。

翌日、体調が少し良くなり、食欲も出てきたので朝食をたっぷり食べたのはいいが、その数時間後、またもや腹痛。その夜は野宿と二人でカップラーメン。
ちなみにスーパーで売られているインスタント・ラーメンは、ウズベキスタンで製造されているわけではなく、どれも中国、韓国、ロシアのカップ麺だ。それさえも全部食えず、半分残す。

最終日も最後まで腹痛で、それでも何か腹に入れたかったのでレストランでラグメンを注文したが、油が多くてきつい。全く体に優しくないのである。
こっちの人は腹の調子が悪い時や体調不良の場合、何を食べるのだろうか? 油に免疫がついていてそんなこと苦にしないのかもしれない。

久しぶりのチャイニーズ

首都のタシュケントに戻った時には俺と野宿の体調はすっかり戻っていた。
俺はチャイニーズ・フードが大好きで世界中で食してきた。そういえば、新彊ウイグルを発ってから15日間も口にしていない。調べると、有名な店が駅の近くにあるとのことで、ビールも久しぶりに飲みたいので二人で行くことにした。

時刻は午後1時。入口は高級そうなチャーニーズ・レストランの佇まいだが、ランチタイムが終わっているのか空いている。客は駐在員かわからないが日本人の10人グループ。そして金持ちそうな地元のカップル。

席に座ってチャーハン、麻婆豆腐、焼きそば、肉と野菜の唐辛子炒めを注文し、体調が悪くてずっと飲めなかったビールを飲むが味は格別だ。

タシュケントの中国料理  美味しくなかった

タシュケントの中国料理 美味しくなかった

肝心の食べ物の味だが、値段はそれなりにするのに期待に反してチャーハンは味があまりしないし、麻婆豆腐と野菜炒めは豆板醤の辛さが口にやたらと残り、美味しくなかった。

オシで発見

キルギス共和国2番目の都市であるオシにウズベキスタンのアンディジャンから陸路で到着し、ホテルで少し休んだ後、ダウンタウンで両替をやり、この辺りの携帯ショップの偽アイフォンがかなり安いらしく、野宿が物色し始めた。

そうしているうちに時刻は昼になって腹が減ってきた。そこの場所から中国系のホテルが目に入り、それに併設しているような古ぼけたチャイニーズ・レストランを発見したのでさっそく入る。

中に入ると、やる気のなさそうな中国人の店主がいて、メニューを持ってきたのはいいが、その場から離れず、注文を急かしてくるのだ。気分が悪くなってきたが、ビール、チャーハン、麻婆豆腐、焼きそばを注文した。

オシで食べた麻婆豆腐 かなり旨い

オシで食べた麻婆豆腐 かなり旨い

料理はかなり美味しく満足したが、会計の際、俺が金を払っているのに店主は座りながら片手にタバコを持ちながら応対するほど最後まで態度が最悪だ。

トォクトグルで生き返る

オシから長時間ミニバスに揺られ、トォクトグルに到着したのが夜11時過ぎ。宿に荷物を置いてから俺は空腹で仕方がなかった。
この日、朝食を食べてから腹にビスケットしか入れていないのだ。周りにはレストランが全然ないどころか、真っ暗で、大きな野良犬がふらついていて危険だ。

「宿にレストランはありますか? 」

スタッフにそう尋ねると

「下にあるし、まだ営業しているよ」

小さなレストランに入るとマネージャーみたいなピシッとしたスーツを着ている男性がやってきた。英語も流暢で助かる。

俺はビールとラグメンを注文。ビールはなぜか1,5?のペットボトルに入れられている。一人では飲みきれないので、これよりも小さいのはないかと聞くが、ないらしい。

ペットボトルのビール。飲みきれなかった

ペットボトルのビール。飲みきれなかった

ラグメンは焼きうどん風で見た目はいいが、少し塩辛いものだった。だがビールに合うし、空腹も手伝って完食した。

塩辛いラグメン

塩辛いラグメン

ビシュケクのBFC

首都・ビシュケクに到着し、街を歩いているとハンバーガー屋の前に人だかりが出来ている。

なんだろう? どこかで見たような看板で、そこにはKFCではなく『BFC』と書かれている。完全なパクリである。どうやら正式には『ビシュケク・フライドチキン』の略のようだ。

これがBFCだ

これがBFCだ

気になったので晩飯の時間に入ってみる。店内は混んでおり、テイクアウトの客も多い。
だが、スタッフが絶望的に少ないようでカウンターに2人、厨房には何人いるかわからないが、注文しても全然こない。30分待った俺はかなりイラついてきた。これではファスト・フードでもなんでもないじゃないか。

こんなのが出てきた

こんなのが出てきた

ようやくフライドチキンとハンバーガーが来たが、最初の一口は美味しく感じられたものの、だんだんと単調な味に飽きてくるし、油がしつこくて嫌になってくる。言うまでもなくKFCの方が全てにおいてレベルが高いと思う。

謎のスシバー

ビシュケクの街を歩いていると、お洒落な店構えのスシバーが営業していた。

スシバー

スシバー

昔はどこを歩いていてもチャーニーズ・レストランを目にしたが、今は日本人経営でない、地元の人がただ儲かるという理由だけでやっているスシバーが世界中で増えてきた。

俺は味が予想できるし高いので避けたかったが、野宿がどうしても気になるし、食べたいというのでキルギス最終日に行くことにした。最後の晩飯に一抹に不安があったが、入ると高級店。
なぜだか芸者が卓球? をやっている絵が壁に描かれている。そこは店主が一人でやっていて、とりあえずビールを飲みたかったが、「ない」と返事。

「なにがある?」

「水」

「水だけ?」

しかも店主は野宿と二人でどこかに行ってしまい俺は一人店に残され、その間、若い女性客二名がやってきて、日本人の俺はスタッフと間違われ、わけのわからない状況の時に、野宿が水を二つ持ってやってきた。

「どうして外に行く必要があるんだ? 」

「いや、店にないからこっちに買いに行こうと言われたんですよ」

飲み物が店に置いてないとは・・・テイクアウト専門店と思いきや、テーブル席も6席ぐらいあるし、やってきた女性2人も席に座っているのである。意味がわからない。

しばらくするとスシがきたが、サーモンと魚は嫌がらせのようにクリームチーズで整えられ、それなりに食えるが、最後にはクリームチーズの味しか口に残らなかった。きっと白ワインの良いツマミになるに違いない。

クリームチーズ満載

クリームチーズ満載

案の定、店を出てしばらくすると全然量が足りないので腹が減ってきて、スーパーでカップラーメンを購入し、部屋で食べたのが中央アジアの旅行の最後の晩飯であった。

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この記事の作者

嵐 よういち
嵐 よういち
旅行作家、旅行ジャーナリストをやっています。
代表作は、海外ブラックロード・シリーズ。
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