愛媛松山・風俗ジャーニー「伊予はまだフ~ゾクだから♪」第4回~有名文学作品にも登場するちょんの間街は今や夢の跡……
愛媛松山風俗ジャーニー

松山市における男の愉しみは、ファッションヘルスやデリヘル、ソープランドだけやない。つまり、裏フーゾクも充実して……いた。そう、過去形なんよ。

ちょっとでも裏風俗、つまり、ちょんの間に詳しい人であれば、まず、道後温泉本館の裏手にあった『ネオン坂』を思い浮かべるんやなかろか。

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夏目漱石の小説『坊っちゃん』にも登場するほど、いろいろな意味で道後温泉の裏シンボルだったといっても良いんと違うやろか。
松山の男の中には、「ネオン坂で童貞を捨てた」って輩も多いけん。せやけど、もう出んやろ。だって、無くなってしまったから……。

ネオン坂のちょんの間は、坂の両サイドにあった(建前上)の小料理屋や居酒屋、スナックの2階で……という流れで、若い女のコは、たしか15分で1万円程度で遊べたんやなかろか。

夜の遅い時間になると坂が店の前の照明でピンク色に染まるのは、ある意味、幻想的やったけどな~。3、4年ほど前に突如として店が撤去。
さらに建物自体が取り壊されて、今は更地になっていたり、駐車場になってしまったけん。面影ほとんどナシ!(無念→号泣)

いやな、もちろん、いけんことだとは分かっとるけん。せやけど、ある意味で文化やったわけやし。複雑やけんの。

と、思っていたら、名残はあったようだ。ネオン坂で遊ぶ場合は、まず、自分で歩いて店を探すという手段があった。

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各店舗からピンクの灯りの中から手招きされるのは妖艶的であり、ちょんの間に来た感が大きかったもんよ。

しかし、初心者はそういう場所を歩くのは躊躇してしまうやろ?
そんな時は道後温泉本館前のアーケード街の一角にいる客引きのオバハンに導かれて……というパターンやった。

で、ネオン坂のちょんの間が消えたわけやから、当然、その客引きオバハンも仕事がなくなるハズやけん。
しかし、今でも立っているのを見かけるんよ。つまり、客を引く場所があるってわけやけん。

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どうやら、その客引きスポットの近くから車に乗せられて、専用の旅館に連れていかれるみたい。
つまり、そこがちょんの間ってわけやけど、結局、この世界って転んでもタダでは起きんってコトやね(笑)。

さて、次回は、松山市にある、もう二つのちょんの間について書きたいと思います。お楽しみに!

———————–
(文:ESライン)

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愛媛在住のPOM薫平と埼玉在住のカルロス・キャンタマによるエロクリエイターユニット。かつて四国で発行部数5万分の風俗情報誌を制作。現在もお互いの住むエリアを行き来しながら悪だくみならぬエロだくみをする中年二人組。作業中の夜食は松山市のMの牛丼大盛りである。
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