ギネス世界記録でお馴染みの

『ギネスワールドレコーズ』の歴史は1955年に始まりました。
以降、様々な記録が生まれては塗り替えられてきましたが、こと人物に関しては、近代の記録が多いようです。

まあ、大昔にさかのぼりすぎると「800歳まで生きた」とか「身長288センチで体が鱗で覆われていた」とか、ほとんどマンガみたいなエピソードが世界中に転がっていますからね。
信憑性がないと“ギネス”には認められないでしょう。

しかし中には、そのマンガみたいなエピソードがギネス認定されているケースがあります。
それが中世モロッコの国王、ムーレイ・イスマーイールの“記録”。

なんと子供の数が888人!!　精力絶倫すぎる……。

というわけで今回は、徳川家斉、中山靖王・劉勝に続く『世界の子沢山シリーズ』第３弾をお届けします。

それにしても888人って……。
いったい何人の相手と何回ヤッて何年かけたら達成可能な数字なのでしょう。
かのチンギス・ハーンは2000人以上の子供がいたと謳っていますが、こちらは伝承の類。
おとぎ話みたいなもんです。
しかしムーレイは“ギネス”のお墨付きですからね。文献なり家系図なり、確かな証拠があるのでしょう。

では、ムーレイが色欲に走っていただけの暗君なのか

と思いきや彼の統治時代はモロッコの最盛期と伝えられています。

最強の軍事力を武器にヨーロッパ人が占有していた港を制圧、海賊の艦隊を支配、キリスト教徒を奴隷として労働力にするなど、残酷性とカリスマ性を持ち合わせた実力者でした。

結果、ムーレイは55年の長きに渡って国を統治。
これは専制君主制度のモロッコにおける最長記録となりました。

そういえば徳川家斉も将軍在位期間の歴代最長記録保持者。
子供が多すぎて、死後に後継者問題が勃発したのも同じ（ムーレイの場合は内戦にまで発展）。
子沢山パパには共通点が多いようです。

ちなみに2015年に数学者が「ムーレイ・イスマーイールは本当に888人の子供を作ることができるか」を数学的にシミュレーションして研究しました。

結果、32年間で600人までは高確率で達成できるとのこと。
まだ300人弱足りないものの、この実験はハーレム（女性の数とか）に制限をかけて行われたので、伝説通りの巨大なハーレムを擁していたのであれば、不可能とは言い切れないとか。

というか女性の数うんぬんより、それだけ仕込める種の強さ（？）に驚愕！

本日のエロ偉人
名前：ムーレイ・イスマーイール（1645年～1727年）
性別：男
国籍：モロッコ
日課：ハーレム巡り

—————————
（文：喜助）