彼女と過ごすタイ正月【新羽七助のゴーゴーバージャーナリストへの軌跡 第11回】
タイでは4月に入ると、スーパーマーケットなどの店頭に、水鉄砲やカラフルなアロハシャツなどが所狭しと並び、ソンクラーン(タイ正月、水掛け祭り)モードに突入する。
ソンクラーンは元々、年少者が年長者に少量の水を掛けて敬意を示す儀式などが中心だったが、後にエンターテインメント性の高い水掛け祭りに発展した経緯がある。
正式には4月13~15日がソンクラーンで、13日が元旦。ただ、東部のビーチリゾート、パタヤでは、水掛け祭りが19日ごろまで続くのが慣例となっている。
タイで働き始めて約4か月が過ぎていたが、初めてのソンクラーンは日本や第三国に行かず、国内で過ごそうと決めていた。
ナナプラザの「レインボー1」に在籍する彼女のミントに相談すると、ソンクラン初日は彼女の自宅があるバンコク北部のチョクチャイ4(シー)で水掛け祭りに参加し、翌日からは1泊2日でパタヤ旅行に行く計画がまとまった。
もちろん金銭の直接的なやり取りは発生しない。何せわれわれは付き合っているのだから。ミントも私のことを“カスタマー”ではなく“ボーイフレンド”と呼び、実際にそう位置付けているようだった。
水掛け祭りを漠然と楽しみにしてはいたものの、これといった知識はなかったので調べてみると、チョクチャイ4はバンコクの中でも水掛けが最も盛り上がる地区の一つに挙げられていた。
実際に参加してみると、予想以上の迫力で、私のテンションも上がった。
メイン通りでは、ダンスミュージックを響かせるピックアップトラックの荷台に乗り込んだ若者らが、ホースのような形状の高圧水鉄砲などを使用し、水を激しくまき散らしている。
ちなみに、この高圧水鉄砲の直撃を受けると、失明する恐れもあり、現在は使用を禁止されている。
顔に塗る白い粉も、水掛け祭りの象徴的なアイテムの一つ。タイ語で「ディンソーポン」 と呼ばれる泥灰土で、昔は日焼け止めとして日常的に使用されていたという。水掛けの最中は、見ず知らずの人がディンソーポンを顔に塗りたくってくる。
慣れていないとイラっとするが、けっして切れてはならない。むしろ笑顔で受け流す、あるいは謝意すら示すのが礼儀となっている。
私はチョクチャイ4で、ミントや彼女の母親、娘、妹、親戚らと初の水掛けを満喫。外に出ると水を掛けられてびしょ濡れになるが、年間を通じて最も暑い「暑期」の真っ最中なので、服はすぐに乾くため不快感はそんなになく、むしろ気持ちがいい。
水掛けに飽きてくると、家に戻って酒を飲み、ミントの家族が用意したタイ料理をつまみ、一休みしてまた水掛けに参戦する。日本では考えられないような平和なひと時。3日間と言わず、1か月くらい続けば良いのにと心の底から思った。
パタヤのネオンに痺れる
翌日は計画通り、パタヤに向かった。ミントはレインボー1の1軍で収入も多かったが、娘など面倒を見なければならない家族がいることもあり、金銭感覚は麻痺していなかった。タクシーではなく、堅実にバスで行こうと提案された。
バンコクからパタヤへは、エカマイの東バスターミナルから行くのが一般的だが、われわれはアパートから近いモチットの北バスターミナルから出発した。
パタヤに到着すると、セカンドロードの高くもなく安くもない中級ホテルに投宿。なるべく安いホテルに泊まりたかったが、ミントのためにスイミングプールもあってそこそこ雰囲気の良いホテルを選ばざるを得なかった。
観光客のころからバンコクのことしか考えていなかったため、パタヤは初めてだった。当地には、これまでに経験したことがないほどの圧倒的な開放感が漂っており、すぐに気に入った。こんなことならもっと早く来ておけば良かったと後悔した。
パタヤの街中でも、ファラン(欧米人)を中心に水掛けが盛り上がっていた。
新羽七助撮影=東部チョンブリ県パタヤ
ファランの中には水掛け祭りを“バトル”と勘違いしている者も多い。容赦してくれるタイ人とは対照的に、高圧水鉄砲を私の顔を目がけて打ち込んでくる不届き者に遭遇し、切れそうになったが、ミントに窘められた。
ファランは一見すると紳士的でフレンドリーなのも多いが、内に秘めた攻撃性には注意を要する。
夜はミントとともにウォーキングストリート(WS)を訪問。ナナプラザと同様、WSのネオンも想像以上に眩しく痺れた。
数え切れないほどのゴーゴーバーが密集しているが、当時は「スーパーガール」や今はなき「スーパーベイビー」が大人気だった。現在人気の「バカラ」や「センセーションズ」などはまだない時代である。
WSソイ・ダイヤモンドのマイナー店に入店。しばらく飲んでいると、ミントがステージ上の素朴な嬢に一杯おごってあげたいと言い出した。
「同郷なんじゃないかと思った」のが理由だが、話を聞いてみると、なんとミントと同じ東北部(イサーン)ウボンラチャタニー県の出身だった。実に不思議な話だが、当事者同士にしか分からない共通点があるのかもしれない。
そのウボン娘はパタヤに来てまだ1週間足らずだという。チップ100バーツ(現在のレートで約340円)を渡すと、目を輝かせて受け取り、丁寧にワイ(合掌)をする姿が印象に残った。
ミントとのパタヤ旅行は有意義だったが、女と来る街でないことも分かった。今度は一人で行ってこっそりと楽しみたい……。帰りのバンコクへのバスで、ミントの手を握りながら下衆な妄想を膨らませた。(続く)
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- 2018/02/24
- タイ風俗