新連載第1回 プーケット・パトンでダブルおっぱい【タイのビーチはおじさん天国】
プーケット・パトンビーチ01

プーケット・パトンビーチ08
タイ南部プーケット=メンダー大久保撮影(以下同じ)

プーケット・パトンビーチ01

宝石箱をぶちまけたように、色とりどりのネオンが瞬く。ディスコミュージックと嬌声。白や黒、黄色の顔をした、おびただしい数の人々。まるでお祭りだ。

タイ南部の一大リゾート地プーケット。中でも特に旅行者で賑わうパトンビーチには、バングラ通りという歓楽街がある。首都バンコクのソイ・カウボーイを30倍くらい巨大にしたようなそのネオン・ストリートを、ふらふらと俺は歩いていた。既にビールを鯨飲(げいいん)しており、いい気分だ。ピンクや紫のネオンに身体を洗われ、客引きに手を取られ、次に飲むべき場所を探す。

プーケット・パトンビーチ02

そんな俺の前に、ぱっと立ちふさがった2人のホットパンツ。「テイクワンビア」「カム」微笑んで言いつつ、左右から腕を取る。ダブルおっぱいが両腕に当たる。

いいじゃないか。2人とも、そう美人ではないし若くもない。でも、愛嬌がある。きっといい気分で飲ませてくれる。そう直感した俺は、ホットパンツたちに拉致されて、バングラ通りに面したとあるカウンターバーに腰を下ろした。まずは職務質問といこうか。

「マー・ジャーク・ナイ(どこから来たの)?」

なんて聞けば、答えるより先に「えーっタイ語分かるの、なんでどうして?」と弾けるような笑顔。「仕事でタイにいるんだ? どんな会社? クルンテープ(バンコク)? あーっ分かった奥さんタイ人でしょ」左右からの質問ラッシュはきっと、仕事を超えた興味の証拠。素顔が近い。うれしい。

国際リゾートで働いていればカタコトの英語は彼女たちも分かるが、やはりタイ語で話した方がずっとウケはいい。話も広がる。こういう場で大事なのは、なんでもいいからとにかくタイ語で話しかけることである。コミュ障の俺を鍛えてくれたのは、タイに数多あるこの手のバーの女たちだ。

「ドゥーム・アライ・クラップ?(何飲みますか?)」

そう言って、ドリンクをおごる意思を見せれば、それでマージンの入る彼女たちとの距離はさらにグッと縮まる。スベスベの太ももをなで回しても「タルーン(スケベ)」と上目遣いで甘く囁くだけで、両サイドからしなだれかかってくる。

「ワンニー・カンケンナイ・シー・アライ・クラップ?(今日のパンティーは何色ですか?)」とか聞けば、キャーキャー笑い転げつつも、ソッとホットパンツをずらして見せてくれる優しさに思わずドリンク追加。「やーん嬉しいっ!」と抱きつかれたので乳をまさぐったら、むしろ押しつけてくるのであった。

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バンコクに飽きたら地方へ

「ほぼ日刊ほいなめ新聞」を愛読している変質者の皆さま、サワディークラップ(こんにちは)。おじさんはタイ地方旅を愛し、説き、推奨する斯界(しかい)の伝道師・メンダー大久保でございます。皆さまにおかれましては、今日はタニヤ、明日はソイカ、たまの遠出はせいぜいパタヤと、バンコク&近郊をうろうろするばかりの日々を送っていることかと思います。

しかし! タイの本当の魅力は地方にこそあると力説したい。だんだん世知辛く、シビアになってくるバンコクの夜遊びになんとなくマンネリ感を覚えたら、地方に行ってはみませんか。陽光輝くビーチでのんびりしてはどうですか。

「タイにいる方が日本よりずっとリラックスできる」そう感じて訪タイを繰り返している方も多いでしょうが、地方旅ではさらに肩の力が抜ける。そして素のタイに、タイ人ギャルに触れることができるように思うのです。

例えば、見よ、このプーケットの抜けるような空とまばゆいビーチ、エロビキニのファラン(欧米人)たち。PM2.5の毒大気うずまくバンコクとはまったく違ったさわやかな空気に包まれて、レンタルバイクでシーサイドをぶっ飛ばせば、わきあがってくる解放感。

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とは言っても国際的リゾートだし、女子グループやカップル、ファミリーの遊ぶ場所で単騎のおじさんは辛かろう……と思うかもしれないが、そんなことぜーんぜんないのである。タイのビーチはどこに行っても東西からやってきたどうしようもないおじさんたちがたまる場所が必ずある。

例えばプーケットなら、最大の歓楽街パトンビーチも徒歩圏内のナナイ通りに行けば、500バーツ(約1700円)程度の安宿や、ボロ……いや親しみやすいバーが密集し、早朝から泥酔した白人のジジイが徘徊している。なんという居心地の良さか。

そんな負け組をなぐさめる女子と、これまた必ず、絶対、確実に、どこででも出会えるのがタイの素晴らしいところ。ナナイ通りもそうだし、観光客が群れ集うバングラ通りだって、田舎から来たギャルが一緒に飲んでくれて、ビール一杯おごるだけでセクハラを許してくれるのだ。日本人のキャバ嬢では、いやナナプラザのクソ生意気なゴーゴー嬢や俺よりはるかに金持ちのタニヤ嬢ではありえないサービス精神とホスピタリティー、それこそがシーサイドギャルの魅力といえよう。

イサーンギャル2人とキッス

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「あたしテキーラ飲みたーい!」

右手に抱いた東北部(イサーン)ウドンタニー県出身のギャルがそう言うのでおごってやれば、熱いキッスのサービス。ナンプラー(魚醤)とニンニクの臭いに思わず勃起してしまう。左手のイサーン・ガラシン県にも当然テキーラ&キッス。もう今夜は大勝利だ。

2人を両手に抱き寄せて、続けざまに、右とキッス、左とキッス。バングラ通りのネオンと喧騒、衆人環視のカウンターバーに陣取って、今度は3人でぺろぺろ舌を絡ませれば、天下を取ったような気分である。尻肉に食い込ませた指に力も入る。

「アオカン(セ●クス)したくなっちゃった。3人でホテルいこ」とせがまれたが、ここまで飲んでは勃起はしても、いかないのが寄る年波の悲しさか。また明日来るから、と別れのキッスを交わしてバングラ通りをパトンビーチに逆流し、支流へとさかのぼり、いくつかのヨーロピアン・レストランが立ち並ぶ一角にやってきた。そのうちの1軒は俺の行きつけのステーキハウスだ。

というのも、ここのウエイトレスが実に肉感的な美人だからだ。女どもの唾液で顔をべちょべちょにした汚い中年にも不審がることなく、とびきりの笑顔で接客してくれる。話し相手にもなってくれる。そんな店で、300グラムのTボーンステーキをつまみにシメのビールを飲みながら、明日はどこへ行こう……そう思った。

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メンダー大久保
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団塊ジュニア・氷河期世代の負け組底辺。
わずかな稼ぎは年3、4回のタイ旅行に全て消える。重度のキッスフェチであり、唇を重ねる時は必ず歯グキまで舐め回す。AVはベロチュー手コキものしか鑑賞しない。
弾ける若さのショートカットが好物だったが、最近はしっとりとしたおばさんに惹かれるようになった。アル中
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