第20回 レインボー3彼女と同棲開始【新羽七助のゴーゴーバージャーナリストへの軌跡】

レックが在籍していたナナプラザの「レインボー3」=新羽七助撮影
バンコク・ナナプラザのゴーゴーバー「レインボー3」に在籍するレックから突然、電話がかかってきた。心配になってラチャダーのアパートに様子を見に行くと、元夫に部屋を荒らされ、ひどく狼狽していた。一晩寄り添った私に対し、同棲話を持ちかけてくるレック。私は思わぬ提案に焦ったものの、恋人としてきちんと付き合うことや、家賃の支払いを折半することなどを条件に承諾した。
レックはうれしそうにしていた。無理もないだろう。暴力的な元夫におびえるさなか、気心知れた日本人客がいきなり彼氏兼用心棒になったのだから……。
善は急げ。自分が住んでいたラチャダー・ソイ14のアパートの事務所をさっそく訪問し、部屋を解約したいと申し出ると、既に6か月以上住んでいるので、いつでも解約できるという。実にフレキシブルである。
一方、レックのアパート「シワラーマンション2」はラチャダー・ソイ7に立地。距離にして数キロメートルだが、私の荷物はタイに移住して以降、増加の一途をたどっており、タクシー1台で簡単に引っ越しできる状況ではなくなっていた。かといって、引っ越し業者を起用するほどたくさんの荷物があるわけでもない。レックに相談することにした。
「俺のアパートからレックちゃんのアパートにどうやって引っ越せばいいんだろうか?」
「ダイジョブ! レックちゃんが全部手配してあげるから心配しないで」
レックは日本語の単語をけっこう知っていて、「ダイジョブ」というのが口癖だった。「マイペンライは日本語でダイジョウブ」と教えてくれたお客さんがいたのだろう。一方、私は彼女のことを「レックちゃん」と呼ぶのが当たり前になりつつあった。タイ人娼婦をちゃん付する日本人客。かなり痛いが、当時の私は周りがよく見えていなかった……。
ピックアップトラックで引っ越し
土曜日の昼過ぎ、引っ越しに向け荷物をまとめたものの、レックに任せっきりになっていたため、具体的にどうやって引っ越すのかはよく分からなかった。アパートに到着したとの連絡を受け、駐車場に行ってみると、レックはトヨタのピックアップトラック「ハイラックス」の助手席から手を振っていた。よく見ると、レックが常連のナナプラザ1階の美容室「ナナビューティーサロン」のオーナーが運転席に、美容室の従業員が後部座席にそれそれ座っていた。2人ともゲイである。その美容室には、レックに連れられて行ったことがあったので、面識があった。
2人にとって、レックは友だちであり、常連客でもある。ゲイなので、男である私にもとても親切だった。みなで私の荷物をピックアップトラックの荷台に積み込み、レックのアパートの部屋に運び入れた。彼らが手伝ってくれたおかげで、引っ越し作業はあっという間に終了。レックに「2人に引っ越し料金をいくらか支払いたい」と申し出ると、「その必要はない」という。代わりに宅配ビザとドリンクをふるまった。
引っ越しをめぐっては、レックの前に付き合っていた「レインボー1」在籍のミントにも手伝ってもらった経緯がある(過去記事参照)。「移住先で持つべきものは、現地の知り合いである」と強く感じた。
レックはイスラム教徒
引っ越しを手伝ってくれた2人が帰ると、急に静かになった。レックは、今夜は仕事に行かず、私と一緒に過ごすという。部屋のソファーでレックの腰に手を回し、缶ビールを飲んでいると、途端に同棲を始めた実感が込み上げてきた。あー、俺は今、ゴーゴー嬢と同棲しているんだ、これからどんなことが巻き起こるのだろうか……。そんなことを考えていると、レックがいきなり突拍子もない質問を投げかけてきた。
「七助はレックちゃんと結婚する気あるか?」
今となっては考えられないことだが、当時はタイのゴーゴー嬢と結婚するのもありかなと気楽に考えていた。
「うん、結婚しよう」
「レックちゃんには男の子がいるけど、気にならないか?」
子どもは大嫌いだが、正直に答える必要はない。
「子どもがいても、別に気にならないよ」
「レックちゃんと結婚するには、オチンチンの皮をカットしないといけないけど、大丈夫か?」
「は!?」
これはさすがに同意できず、首を縦に振るわけにはいかなかった。レックは、実はタイでは珍しいイスラム教徒だった。レインボー3で一緒に働くお姉さんももちろんイスラムである。非イスラム教徒である私がレックと結婚する場合、改宗の一環として、「割礼」(※)する必要があるというのだ。レックの信教は承知していたものの、割礼は初耳である。が、このシリアスな質問にも、私は適当に答えた。
「オチンチンカットにもチャレンジしてみるよ!」
「ホント!? レックちゃんうれしい」
われわれはそのままソファーからベッドになだれ込んだ。本気の愛撫を重ねると、レックの温もりが伝わってきた。その夜は避妊しなかった。(つづく)
※陰茎の包皮を環状に切除する風習。イスラム教徒らの間で宗教儀礼として行われる。
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- 2018/04/28
- タイ風俗