第24回 素人浮気相手を自室に連れ込む【新羽七助のゴーゴーバージャーナリストへの軌跡】
取材先で知り合った、地場イベント運営会社で働くタイ人素人女性、ゴイさんとの初デート。バンコク中心部トンローの居酒屋で和食を食べ、ディスコが軒を連ねる歓楽街ロイヤルシティーアベニュー(RCA)にやって来た。
ヒップホップ中心の大箱「ルート66」に入店すると、ドクター・ドレ―やスヌープ・ドッグなどいわゆる「ウェッサイ」(※)のラップが爆音で流れている。ウエッサイ好きの私は、もうこれだけでテンションが上がった。
タイディスコでは、ウイスキーボトルとミキサー(ソーダやコーラ、氷など)を購入するのが基本的な所作だが、長居するつもりはなかったので、バーカウンターでビール小びん2本を購入。1階フロアの小テーブルが運良く空いていたので、そこを確保してゴイと乾杯した。
フロアを見渡すと、お嬢様っぽいナーラック(かわいい)ギャルがたくさんいることに気づいた。女性だけのグループも少なくない。だが、タイ人女性を同伴している場合、絶対にほかのテーブルの女をガン見してはならない。同伴者が日本人女性の場合、「あのコ超かわいいねー」などと一緒に盛り上がることもあるが、嫉妬深いタイ人の場合はまずあり得ない。チラ見しているだけで喧嘩になる恐れもあるので、気を付けるべし。
ゴイはディスコが初めてというだけあって、踊りはしないものの、笑顔でビールをゆっくり飲みながら、雰囲気を楽しんでいる様子。ウイスキーボトルをラッパ飲みして踊りまくる不良のレック(ナナプラザのゴーゴーバー「レインボー3」で働く彼女)とはえらい違いである。
私はゴイのペースに合わせてビールをスローペースで飲み、彼女が飲み終わったのを確認し、きりの良いところで店を出た。
「ルートは楽しかった? あまり踊ってなかったけど」
「うん、踊るの恥ずかしい。でも、楽しかった。どうもありがとう」
「もう遅いから、タクシーで送っていくよ」
「一人で帰れるから大丈夫」
ゴイはRCA前でメータータクシーを拾い、手を振りながら去っていった。彼女はけっこうかわいいし、性格も良いし、素人でもあるが、恋愛感情は不思議と芽生えてこなかった。
※ウェッサイとは、米ロサンゼルスを中心とする西海岸(ウエストコースト)で生まれたヒップホップカルチャーのこと。
風邪でダウンもゴイから架電
ゴイとのデートから数日が経った朝、突如体調が悪くなった。微熱や頭痛、喉と関節の痛み……そこまで深刻ではないものの、完全に風邪の症状である。
日本で小学校、中学校、高校と計12年間、学校を1日も休まずに皆勤し、健康体だけが取りえだったが、タイに移住して以降、病気にかかることが多くなった。仕事が忙しかったり、遊びすぎだったり、酒の飲みすぎだったりと複数の要因が考えられるが、根本的にはタイの蒸し暑い気候が自分に合っていなかったのではないかと分析している。事実として、日本に本帰国して以降、体調は大幅に改善した。暑さに弱く寒さに強い体質はいまだに変わっていないようだ。
話を戻す。この体調で仕事に集中するのは難しいと判断した私は、上司に電話して病欠を伝え二度寝。昼ごろに目を覚ましたレックが心配して話しかけてきた。
「七助、ダイジョブ?」
「うん、大丈夫。風邪だと思うけど大したことないから、薬を飲んで寝てれば治るよ」
「レックちゃんは今夜も仕事に行かないといけないから看病できないけど、ゆっくり休んでね」
「うん、心配しないで」
夕方ごろ、レックが出勤すると、今度はゴイさんが絶妙のタイミングで電話をかけてきた。彼女にとっては、仕事終わりの時間帯。デートを楽しんだにもかかわらず、その後、全然連絡してこない私のことが気になったのかもしれない。
「七助さん、元気ですか?」
「いや、実はちょっと風邪ひいちゃって」
「大丈夫ですか? 薬飲みましたか? ご飯は?」
「薬は日本から持ってきたのが残ってるけど、ご飯はあまり食べてないかな……」
「私が何か買って持って行ってあげる。アパートはどこ?」
「う、うん。それはとても助かるんだけど……」
部屋にはレックの荷物が散乱しているが、私は突発的に、ゴイを招き入れる覚悟を決めた。彼女に対し、ラチャダーのアパート「シワラーマンション2」の場所を伝えた後、レックの衣服や化粧品などをまとめて見えないところに隠した。もしも、ゴイに何かを発見された場合は、「元彼女が残していった荷物」と言い訳することにした。風邪をひいているにもかかわらず、火事場の馬鹿力のような勢いで荷物を片付け、ゴイを出迎えた。
ラチャダーピセーク通りソイ7に立地する「シワラーマンション2」=新羽七助撮影
彼女は、ビニール袋に入ったカオマンガイ(タイ風鶏飯)を抱えて部屋に入ってきた。ほかの女の影を感じている様子はない。あるいは、感じているのかもしれないが、彼女でもない自分がとやかく言う権利はないと思っているのかもしれない。
ソファーに座り、彼女が買ってきてくれたカオマンガイを味見してみたが、あまりおいしくない。自分の体調が悪いせいなのか、あるいは味が本当に悪いのかはよく分からないが、親切な彼女に文句を言うのはお門違いなので、我慢して食べ続けた。すると、横に座っていたゴイが口を開いた。
「私、七助さんに会いたかった。好きになってしまったみたい」
「僕もだよ」
スプーンとフォークを置き、彼女の手を優しく握ると、抵抗するそぶりはまったくなかった。(つづく)
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- 2018/05/26
- タイ風俗