【抱腹絶倒タイ人コック】 第7回 バカハラスメントその2
タイと日本では人種も文化も違うので、モラルやハラスメントの感覚も微妙に違うとは思いますが、バカには、そんなことは関係ありません。
僕の知ってる大半のタイ人は、誰それかまわず「飯を食え!」とすすめるのが好きです。豊富な食材と調理器具に囲まれたタイ人コックは「灯油とライターを持たせた放火魔」のようなもので、周りの人たちに無差別に飯を食え! と無理やり食べさせ、どんどん太らせていくのです。
タイ料理店で働き出したころ、カンチットという名前の強烈キャラのコックがいました。いろいろな料理を作って人に食べさせるのが大好きなのは良いのですが、「要らない」と言っている人にもうれしそうに「遠慮しないでください」と繰り返しながら、手づかみで料理を嫌がる人の口に押し込んで食べさせたりするクレイジーなやつでした。
当時のお店には、大学生のバイトが多数在籍。かわいい女子大生新人バイトの初日の賄いでも、カンチットの“遠慮しないでください攻撃”が容赦なく炸裂するので、初日の注意事項の説明では必ず、「タイ人コックに変なやつが1人いて、『遠慮しないでください』としつこく飯を食べさせようとしてくるけど、『もう食べられません」ときっぱり断ってね」と伝えていました。
沖縄から東京の看護学校に進学し、上京したてで慣れない大都会にまだおどおどしている、小さくてやせてておとなしい新人バイトのHさん。彼女の初日の賄いにも、カンチットは大量のカオパット(タイ風チャーハン)をつくり、自ら持って行って「タイのチャーハンです。本当に遠慮しないでください!」とニヤニヤ。最終的には、自作の演歌調メロディーに乗せて、「エンリョ~シナイデクダサイ~」とHさんのスプーンを持つ手をつかんで食べさせる始末……。
カンチットはその後も、「水を飲め」とか「ナンプラー(魚醤)をかけるとうまい」とか世話を焼いています。僕もHさんに対し、「チャーハンはどんな味?」と聞いてみたい衝動にもかられましたが、自分はあくまでも店長だと思いとどまり、「カンチット、もういいから! 嫌がってんの分かるだろ。早くキッチンに戻れ」と制止。すると、Hさんが「店長、大丈夫です。嫌がってませんから。ちょっとびっくりしただけです」と言って、大食い選手権決勝に出場するフードファイターのごとく無理やり食べ始めたので、こう語りかけました。
「本当にもう食べなくていいから。ごめんね。ただ、悪気があるわけじゃなくて、タイ人はごはんをたくさん食べさせたがるのよ、おかしいでしょ。Hさんがかわいいから、調子に乗っちゃったんだと思う」
カンチットの“遠慮しないでください攻撃”からようやく解放されたHさんはやや青ざめた顔で、「店長すいません、トイレはどこですか?」と聞いてきたので、「入口出て右奥にあるよ」と教えると、走っていきました。
20分ほど経ってようやく戻ってくると、「すいません、さっき食べたチャーハンを全部吐いちゃいました」と申し訳なさそうに謝ってきました。もっと早く止めれば良かった……。
その後も頑張って働き、バイト初日を無事に終えたHさん。1年後には、カンチットを制止する役どころを、誰に頼まれるわけでもなく担当していました。
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- 2018/06/19
- タイ風俗