ライター高田氏、バンコク夜遊び本を発刊【タイニュース・書評】

ライター・コーディネーターの高田胤臣(たかだ・たねおみ)氏は6月17日、イースト・プレス(東京都千代田区)を通じ、タイ首都バンコクの夜遊びガイドブック「バンコクアソビ」を発刊する。全国の書店やECサイトで購入できる。定価1800円(税抜き)。
このガイドブックは奇をてらわず、ゴーゴーバーやエロ古式マッサージ、カラオケ、マッサージパーラー、テーメーカフェなどタイ風俗の王道を丁寧に紹介しているのが最大のポイント。ただ、単なる紹介にとどまらず、高田氏ならではの着眼点やエピソードがふんだんに盛り込まれている。
タイをめぐっては、自分も相当詳しい方だと自負しているが、在住17年の高田氏にはかなわない。私が勝っているのは、タイ人女性と結婚しただけでなく、離婚も経験したことくらいだろうか。高田氏は現在も、タイ人の奥様や子どもと仲良く暮らしている。
話がそれてしまったが、タイを熟知する高田氏ならではの着眼点とは、例えばこうである。
「日本だと薄毛男性がちょっと肩身が狭い思いをすることもあるだろうが、タイではそれを弄る人はほとんどいない」
「最近は悪いことをするよりも、まともに働いたほうが儲かるということをタイ人もわかっているので、盗みを働くというのはほとんどない」
「レディーボーイのほうが女性より体温が高いので、身体を触ると熱いという意見もある」
読み物としても充実しているのである。どれくらい充実しているかというと、タイ旅行初日、成田―バンコク線の飛行機内で読み始めたとする。普通のガイドブックなら、「このゴーゴーバーに行ってみたいな」「このマッサージパーラーは既に行ったことがある」「この店は興味なし」などとパラパラめくっているうちに、数時間で読み終わってしまうだろう。
ところが、「バンコクアソビ」の場合、バンコクに着陸するまでに読み終えるのは難しい。ホテルでも読み続け、帰りの機内までもつ可能性もある。ページ数が全288ページに達していることからも想像できるだろう。
夜遊びガイドブックにもかかわらず、カバーデザインがスタイリッシュなのもうれしい。これなら、電車内や機内で読んでも、堅気の女性から白い目で見られる状況を回避できる。
次回訪タイの際は、「バンコクアソビ」を鞄に入れて旅立とう。きっと役に立つはずだ。(新羽)
「バンコクアソビ」(イースト・プレス)は17日発売。定価1800円(税抜き)
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