第30回 虹4浮気相手はバイセクシャル【新羽七助のゴーゴーバージャーナリストへの軌跡】
ナナプラザの人気ゴーゴーバー「レインボー4」で働くシンを初めてペイバー(連れ出し)。バンコク中心部RCA(ロイヤル・シティー・アベニュー)のディスコ「スリム」で、シンちゃんとビールを飲みつつ、雰囲気を楽しんだ。
稼ぎ時である金曜日の夜。「レインボー3」で働く同棲相手のゴーゴー嬢、レックが仕事に精を出していることは間違いない。仕事を早めに切り上げて帰宅している可能性はなきにしもあらずだが、電話で確認したりすると逆に怪しまれるので、あえて聞かないことにした。
私との仲が徐々に悪化しており、レインボー3で働く実の姉の部屋に泊まることも増えていたため、連れ込んだシンとかち合う可能性はかなり低かった。
シンも私のアパートに来る気満々である。RCA入口付近でタクシーを捕まえて、行き先を告げた。
「チュアイ・パイ・ラチャダー・ソイチェット」(ラチャダー・ソイ7に行ってください)
RCAからラチャダーまではかなり近い。深夜だったこともあり、10分少々で到着。シンはお腹が空いているらしく、部屋に行く前にコンビニに寄りたいという。アパート手前のファミリーマートでママー(インスタントヌードル)やサンドイッチ、ソフトドリンクなどを購入し、徒歩でアパートに帰った。一緒に歩いてはいたが、念には念を入れて手はつながなかった。
ロビーからエレベーターで上階に移動。シンをエレベーター付近で待たせ、自室のドアをおそるおそる開けると、部屋は真っ暗で、レックもまだ帰って来ていなかった。シンを招き入れ、ママーやサンドイッチなどを食べたりしてしばし歓談。
「タイのコンビニのサンドイッチってまずいよね」
「え、そうかな。味はタマダー(普通)だと思うけど」
「日本のコンビニのサンドイッチはすごくうまいから、日本に一度行ってみるといいよ」
「行きたいけど、お金もないし、ビザ取るのも面倒だし」
「確かに……」
今はタイ人観光客に対するビザ(査証)が免除され、日本に行きやすくなったが、当時は事前取得が義務付けられていたため、訪日のハードルは高かった。実際に、日本に行ったことがあるというゴーゴー嬢も少なかった。
明るい場所で見ると、シンの肌はかなり荒れており、容姿レベルはレックよりも2~3ランク劣っている。肌のハリもレックが上だが、シンの方が3歳くらい年上な分、レックにはない落ち着きや安心感があった。
セ●クスをめぐっては、乳首舐めやフェラチオなど一般的な水準だったが、正常位で突くと、異常なほど感じているのが分かった。シンはシャワーを浴びて戻ってくると、理由を説明し始めた。
「私、実はバイセクシャルで、本当はトムボーイ(男装した女性のことで、タイでは少なくない)が好きなの」
「は、マジで!?」
「うん。男とセ●クスして気持ちいいと思ったのは、七助が初めて。なんでかしら」
「それは喜んでいいのかな……」
シンはレックについても、唐突に語り始めた。
「七助の同棲相手、レックちゃんだっけ? ラチャダーのディスコとかで、日本人のお客さんと一緒にいるのよく見るよ」
「うん、知ってる……」
「もう別れた方がいいんじゃないの?」
「レックの話はもういいよ」
ナナプラザは日常生活の一部だった=新羽七助撮影
朝から晩まで仕事した後、上司と居酒屋で飲み、ナナプラザに行き、レインボー4でシンをペイバーし、RCAのスリムで踊り、セ●クスまでしてヘトヘトだった。レックについて議論する余裕はもはやない。1秒でも早く寝たかったが、レックがいつ帰ってくるか分からないので、そういうわけにもいかない。シンを帰した上で、彼女がいた痕跡を完全に消す必要がある。
「シンちゃん、悪いけどそろそろ帰ってもらっていいかな」
「うん、分かってる」
「ごめんね、近々店に顔出すから」
シンもレックと遭遇して、無用なトラブルを起こしたくなかったのだろう。無駄な抵抗をすることもなく、おとなしく家に帰って行った。セ●クスで荒れたベッドを直していると、枕がシンの血で汚れているのを発見。肌が荒れているのが理由だが、「かわいそうだな」「早く治ったらいいな」といった人間らしい感情はわいてこなかった。むしろ、シンに対して興ざめしてしまった。
人間であれば、血は必ず出てくるものだが、セ●クスした女のコのわずかな血を見ただけで冷めてしまう理由はなんなのか、自分でもよく分からなかった。人として重要な何かが欠落しているのかもしれない。
問題は発生しないかに見えたが……
土曜日の昼下がり、部屋で洗濯機を回していると、レックがようやく帰って来た。
「ただいまー」
「おかえり。今日も遅かったね」
「常連のお客さんとロングだったの。ごめんナ」
「うん……」
遅く帰って来ることに慣れ始めていたので、もはやそんなに腹は立たなかった。むしろ、レックが、シンがいた気配に気づくのではないかと気が気ではなかったが、何も察知していない様子。さっそく布団に潜り込み、昼寝し始めた。いつもの調子である。
ほっと胸をなでおろしたのも束の間、問題は数日後に突如発生した。(つづく)
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