【タイの屋台飯と現実と俺が思うことと】第17回 脱水症寸前で飲む路上の至福、生絞りのナムソム

タイが多くの人に好まれるのは、なんといっても食事がおいしいからだ。旅で重要、あるいは良い思い出であったり、また来たいと思わせるのは女でも風景でもなく食事なのだ。
だから、タイはなんでもおいしく、タイ料理が気候に合っていることから思い出深い国になる。そんなタイ料理は辛いものばかりという印象を受けやすいが、実際にはいろいろとあるし、タイスイーツも各種あってバリエーションは豊富だ。
タイでは果物も忘れてはならない。常夏なので、基本的には多くの果物を年間を通して食べることができる。屋台では切り売りもしていて、ひとつ20バーツ(約70円)も出せば十分な量を買える。そして、甘くて冷たくて、暑さで疲れた身体を癒してくれる。
カットフルーツの屋台もタイは安くて便利
タイの果物はどれも良いが、中でもお勧めしたいのは「ナムソム」である。直訳すれば橙(だいだい)色の水であるが、つまりはオレンジジュースのこと。これがめちゃくちゃイケるのである。
オレンジジュースと思って飲むとまずい
ナムソムは普通に訳せばオレンジジュースだ。しかし、不思議なことに飲み方にコツがあり、オレンジジュースと思って飲むと味の異常さに吐き気さえする。だが、これがおいしいと思うのは、おいしいと思える飲み方があるからにほかならない。
オレンジジュースは色合い的にもほかの飲み物よりも目立つ
その飲み方は実に簡単。オレンジジュースと思わずに、ミカンジュースと思うこと。ただこれだけだ。実際にタイの路上で売っているオレンジジュースはオレンジではなく、ミカンを絞っている。不思議なもので、オレンジと思うと変な味に感じるが、そのままミカンだと理解して飲むと、実にミカンらしくておいしいのだ。
道端で売っているナムソムはミカンジュースであると思うこと
このナムソムはスーパーマーケットなどで既製品でも売っているが、路上は完全に生絞りなので、鮮度も味わいも違う。だから、飲むべきは路上だ。もしかしたら物価上昇の波に飲み込まれているかもしれないが、小さな瓶(あるいはパック)で10~15バーツ。大きなもので20バーツくらいか。実に安い。
タイでは果物をその場で絞るフレッシュジュースがそこかしこにある
タイなので砂糖もかなりたくさん入れられているかもしれない。とにかく甘くて冷たくて、炎天下の街をうろついた後の水分補給にはぴったり。甘さとほんのりと感じる酸味が疲れた身体を癒してくれる。大瓶でも一気に飲み干せるくらいで、体力回復にはぴったりなことは間違いない。
ローゼルジュースは性病予防に
ほかにお勧めしたい果物ジュースは「ナムガチアップ」である。ガチアップはローゼルという花を指し、ジュースは赤ワインのように美しい色合いを発する。路上で売っている場合はナムソム同様にプラスチックの瓶に詰められているものと、大きなガラスの瓶に入っているものがある。一見、かき氷にかける赤いシロップのように見えるが、注文すると氷入りのカップに入れてくれる。
上の列、奥から6、7本目がナムガチアップ
ナムガチアップの何が良いかというと、甘さなどはもちろんだが、昭和を生きていた人には、味が懐かしいものに感じるからだ。それはまさしく、駄菓子屋で売っていたスモモの赤い汁なのである。凍らせていたり、そのまま食べたあの四角い容器に入った駄菓子だ。ナムガチアップはあのスモモ水の味と香りがする。
今はあまり言われないが、ナムガチアップはクラミジアなどの性感染症予防に効くとされ、かつては夜遊び日本人も好んで飲んでいた。本当かどうか知らないが、俺も夜遊びにハマッていたころは一所懸命に飲んでいたものだ。
季節の果物ジュースも捨てがたい
ナムソムとナムガチアップが良いのは通年で飲めることだ。どこにでも売っている。とはいっても、最近は農業技術の発達で、果物も季節柄というのが少なくなってきている。その季節にしか良いものが出回らないのは、ドリアンくらいではないだろうか。
数年前まではマンゴーもタイ正月のソンクラーン前後(4月)の暑い季節にならないと、首都バンコクでは見かけなかった。4月はちょうどタイが最も暑い季節で、この時期はたくさんの果物が旬を迎える。その中でもマンゴーは特に人気で、レストランなどではマンゴーの特別メニューを投入するなど、ちょっとしたマンゴーフィーバーになる。
最近は商業施設に入居する「Yenly Yours」など、マンゴーを売りにしたシェイクショップもできて、いつでも味わえるようになってしまった。それでも、マンゴーのシェイク、あるいはジュースは濃厚で、ほかのジュースとは一線を画すものだと俺は思う。
屋台で買ったマンゴーシェイクは濃厚でゼリーみたい
バンコクで暮らしているとあまりにも果物が身近になりすぎて、ついつい忘れがちだが、果物って素晴らしい。ただ、さすがに食事時にこれらのジュースは合わない。これも長くいると忘れてくるが、普通の食事時にコーラなどの甘い飲み物を飲むなんて、日本では考えられなかった。洋食ならともかく、特に和食だと……。
タイでは白飯でおかずを食べながら、コーラなどの甘い炭酸飲料を飲むことは当たり前である。タイ人は食事時にアルコールは飲まない傾向にあるので、タイ料理を肴にビールを楽しむ人は少ない。なのに、コーラを飲むことは普通である。
焼肉食べ放題・飲み放題店でも、飲み物のベースはコーラ
特に白いご飯に甘いのは合わないのでは? と思うが、国民性もあるのか、平気なのである。特に緑茶に砂糖やはちみつを入れる人たちである。コーラは余裕だろう。それに、理にかなっている部分もある。唐辛子の辛さを口の中で中和させるには甘いものを飲むしかないのだ。
緑茶に砂糖もいまだに理解できないが、最近は抹茶ソーダまで出ている
アサリの炒め物。こういう辛い料理に甘い飲み物は確かに合う
だから、タイにいるとだんだん、そんな食べ方に慣れてきてしまう。それでも、白飯に果物ジュースは今のところ俺でもダメなのである。
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