【アジアンナイトクルージング】第12回 宇都宮のタイパブ嬢とデート、「入管」と誤解される
栃木県のJR宇都宮駅東口に立地するタイ人が働くパブ「ファースト」に入った。入居する雑居ビルの形状に合わせた細長い店で、奥の席でリーマン風情の団体客が大騒ぎしている。私は入口付近の静かな席にこっそりと座った。
席につくと、一人のタイ人女性がすかさず隣についた。髪の毛はセミロングの茶髪ストレートで、肌は色白。スタイルは中肉中背でパッとしないものの、柔らかそうな天然巨乳が目を引く。肩や二の腕に刺青をがっつりと彫っており、否が応でも目がいってしまう。不良女をたぐり寄せる引きは日本でも健在だ。
安っぽい香水を全身に過剰にふりかけており、近くで話しているだけで、頭がクラクラしてくる。興味を覚えた私はレディースドリンク(1杯1000円)をおごり、話をゆっくり聞いてみることにした。
タイパブのモラルを逸脱
ファーストのセット料金は1時間3000円。ウイスキーか焼酎が飲み放題で、食べ放題のつまみもうれしい
彼女の名はYとしておく。首都バンコク出身の34歳で、来日して既に8年が経過。タイパブ歴も長く、ファーストが2店舗目で既に4年ほど働いているという。日本人男性と結婚、離婚歴があり、永住権も取得しているため、合法的に働いていると強調する。
一連の会話はほぼタイ語だが、実際のところ、私のタイ語より彼女の日本語の方がうまい。日本語で話した方が会話はよりスムーズに展開するのだが、客である私に花を持たせてくれているのかもしれない。
日本語をほとんど話せないくせに、「あなたのタイ語下手ね」とかほざくナーダーン(厚かましい)なゴーゴー嬢に、Yの爪の垢を煎じて飲ませたいくらいである。
酒が回って酔っ払ってきた私がYの腰に手を回すと、彼女は私の手をまじまじと見て顔をしかめる。
「あなたの爪長い。私が切ってあげようか?」
「は? そんなに伸びてないし、自分で切るからいいよ」
「爪切りなんか持って来てないでしょ。私が切ってあげるから」
「ホテルに帰ればあるから、大丈夫だって」
そう言えば、タイに住んでいたころは、同棲していたゴーゴー嬢の彼女や元嫁に「爪が長い」だの「私が切ってあげる」だの言われていたなと思い出し、少し懐かしくなった。
特筆すべきはYのエロさである。タイ人女の生態を知り尽くす私に気を許したのか、トークに下ネタをガンガンぶっ込んでくる。
「ねえ、あなたは鼻が大きいけど、オチンチンも大きい?」
「うん、出会った全てのタイ人女性から大きいって言われるよ。あ、レディーボーイにもね」
「アハハ! 生で触っていい?」
ジーパンとトランクスをずらし、生で触らせてやると、「ほんとだ、すごい固くて大きい」と笑顔がはじける。ふっ、このビッチめ! 負けじと彼女のブラジャーの中に手を入れ、ピンク色の生乳首をコリコリ。彼女もエスカレートし、私のTシャツをまくり上げ、乳首を直接なめてくる。
そうこうしていると、団体客のテーブルについている女がわれわれの前を通りがかった。Yは彼女を指差し、「この店で一番エロい」という。その一番エロい女は私にプリッとしたケツを突き出し、ミニスカートをまくり上げて、生パンティーを見せつけてくる。
なんというか、タイパブとしてのモラルを逸脱した店になっているのである。
すっかり上機嫌になった私はYとLINEを交換。「明日の夜、食事しよう」とか「その後、エッチもしよう」とか耳元で囁いたが、この時は冗談のつもりだった。
宇都宮焼きそばに舌鼓
街歩きの起点になるランドマーク、宇都宮城址公園
翌朝。想定通りの二日酔いだが、多少気持ち悪くても腹は減るものである。ランドマークの宇都宮城址(じょうし)公園など散歩しつつ、アーケード商店街のオリオン通りに立地する「焼きそば山内家」ののれんをくぐった。
店主によると、宇都宮焼きそばは、具材を麺と別に炒め、最後にトッピングするのが特徴の一つという。お勧めの山内家スペシャルは750円。麺は太めで、肉やいか、目玉焼きなどのほかにじゃがいももトッピングされているのが目を引く。予想以上のうまさでむさぼり食ってしまった。
山内家スペシャル750円。ホクホクのじゃがいもが斬新
私は女性、特にタイ人女に対して冷めた見方をしており、プライベートで交わりたいと思うことはほとんどない。タイ人の元妻と協議離婚し、精魂尽き果てたことが主因なのだが、散歩していても、ご飯を食べていても、Yのことはどうも頭から離れなかった。
彼女ははっきり言ってもうおばさんだし、特段ナーラック(かわいい)というわけでもないのだが、あのエロさは尋常ではない。ベッドの上でも私を喜ばせてくれるのではなかろうか……。取材も兼ねてLINEメッセージを送ってみることにした。彼女は日本語の読み書きもできるとのことなので、遠慮なく日本語で送った。
「こんにちは。今夜、食事に行く約束したの覚えてる?」
「うん、もちろん。7時半に公園で待ち合わせね」
「ありがとう、楽しみにしてるよ」
彼女が働く店の近くに、誰が使うのか分からないような小さな公園が確かにあり、「待ち合わせはそこで」と先に教えられていた。約束通り、午後7時半前に公園に到着し、半信半疑で待っていると、彼女が5分くらい遅れて現れた。しかも、「ごめんなさい」と謝ってくる。タイ人、特に水商売の女は総じて時間にルーズだが、彼女は日本で鍛えられているだけのことはある。5分遅れとはいえ、合格である。
日本永住権とタイに置いてきた娘
彼女お勧めのタイ料理店「バンケオ」で夕食。スープや揚げ物、ウンセン(春雨)など複数のメニューを注文。味は悪くなかったが、やはり高い。トートマンクン(エビのすり身揚げ)はなんと1500円。日本のタイ料理の高さはなんとかならないものだろうか……。
バンケオのトートマンクン1500円。味はけっして悪くない
タイ飯をつつきながら、矢継ぎ早に質問を浴びせかける。彼女が白状したところによると、実はバイセクシャルで、元々は女性かトムボーイ(男装した女性)しか受け付けないレズビアンだったそうだ。
首都バンコクの実家に15歳の娘がおり、母親(娘の祖母)が育ててくれているという。娘の父親はタイ人で既に離婚。よく聞く話ではあるが、彼女の場合はタイ人男と日本人男で計2回離婚していることになる。
「将来の夢とかあるの?」
「日本の永住権を持っているけど、あと数年したらタイに戻りたいわ」
「それだけの日本語力があれば、バンコクでいくらでも仕事があるから心配ないよ。俺が保証する」
「だといいんだけど……それよりもあなた、入管(入国管理局)か警察の人じゃないわよね? なんでそんなに細かく質問してくるの?」
「いや、これでも一応ナックカーオ(記者)だから、質問するのは職業病みたいなものなんだよ。絶対に入管や警察じゃないし、キミのことを悪く書くつもりもないから、安心しておくれ」
「ふーん、分かった」
食後、ホテルに行こうかと切り出すと、恥ずかしがりながらも「行く」という。こりゃータダマンかな、モテる男は辛いな……と浮かれていたのも束の間、事後にきっちりと2万円のお小遣いを請求されてしまった。
まさかこの私が「甘イープン」(※)になり下がるとは夢にも思わなかったが、サービスが秀抜だったこともあり、不思議と後悔はない。(宇都宮編つづく、新羽七助)
酔っ払い新羽のしつこい尋問を受けるY
※嬢に甘い対応しかできない日本人客を示す造語
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