第22回 パクナームの絶景と、チュムポーンの色香【タイのいなかはおじさん天国】
チュムポーンにはまだまだ外国人に踏み荒らされていないビーチがある

我らが性都バンコクを、PM2.5の毒霧が覆っている。ただでさえBTSの線路にフタをされ排ガスまみれのスクンビットを歩けば、ものの10分で目や喉が痛くなってくる。いつのまにか大気汚染大国・中国を笑えない事態となっているのだ。

それでもソイカもナナも通常営業。どれだけ空気が悪かろうが仕事は仕事なのである。淫売の皆さんも出勤・退勤時、バイタクにまたがりつつマスクを着用する姿が見受けられる。ご苦労なことである。

そのマスクがタイ全土で品薄らしい。ニセモノが横行し、高値で転売する輩が続出しているようだが、ここは日本男児の出番であろう。いま最もウケる日本土産はズバリ、マスクである。

斜陽とはいえ、まだまだ世界に冠たるモノづくり大国・日本では、多種多様なマスクが売られている。立体型のイカしたフォルムのやつ、ウイルスもカットできる優れもの、蒸れないタイプ、子供用……そこらのドラッグストアでまとめ買いしてバンコクで淫売に配れば、確実にモテる。読者諸氏もぜひ、このチャンスをモノにしてほしい。

展望台から広がる絶景

とはいえ、である。せっかく南国タイに行くのに、このひどい空気はどうなのだろうか。真っ黒に汚れた鼻の穴を嬢にナメてもらうのも一興だが、我ら中高年の気管支に良かろうはずもない。

そこで地方なのである。が、この時期タイ北部にもトラップが待っている。焼畑である。古都チェンマイから北、ラオスとミャンマーの国境に至る広大な一帯では焼畑農業が行われており、ちょうどいまバーニングの真っ最中。こちらも大気に薄くモヤがかかり、目がシバシバし、快適とはいいがたい。

で、あるなら南部に行こう。今回の目的地はバンコクからバスでおよそ7時間、タイ南部の玄関口ともいえる街チュムポーンである。日本人にはまだまだ知られていない紺碧の海が広がる。

チュムポーンにはまだまだ外国人に踏み荒らされていないビーチがある

チュムポーンにはまだまだ外国人に踏み荒らされていないビーチがある

絶好の天気であった。
淀んだバンコクとはもはや別天地のような、澄んだ青空。俺はチュムポーン郊外、パクナームの街の展望台に立ち、天地を見晴らしていた。

パクナームの展望台からは壮大なランドスケープは見晴らせる

パクナームの展望台からは壮大なランドスケープは見晴らせる

なんという絶景であろうか。地平線が見える。輝くタイ湾が見える。すぐ眼下にはパクナームの漁港が広がり、カラフルな木造船が停泊しているところが見える。

こちらもパクナームの展望台から。チュムポーン市街地からおよそ30分の距離だ

こちらもパクナームの展望台から。チュムポーン市街地からおよそ30分の距離だ

売店でビアシンを購入し、大地と海とに乾杯する。なんといっても平日なのである。この大自然なのである。遠い日本で胃を痛めている社蓄のお前らには見えまい。バンコクの腐海に沈む読者諸氏にも見えまい。この圧倒的な光景を我が物としてこそのタイ地方旅であろう。

チュムポーンの街を堪能

パクナームから乗り合いのソンテウでチュムポーンに戻る。日が暮れ、いい塩梅である。
まずは南部メシを堪能しなくてはなるまい。バンコクとはだいぶ違うのだ。市場を見たって、まず野菜からして異なる。そこらのレストランに入れば、サトーという枝豆のバケモノみたいなデカい豆がどこにでもあり、これを蝦醤で炒めた料理が定番だ。タマリンドの香るスープ、「ゲーンソム」はシーサイドらしく魚で煮込んだものが旨味たっぷりでいける。どれもビールに合うのだ。

サトーとエビを蝦醤で炒めたサトー・パッ・カピ・クン・ソットは最高のビールのつまみだ

サトーとエビを蝦醤で炒めたサトー・パッ・カピ・クン・ソットは最高のビールのつまみだ

さらにチュムポーンはタイ料理界でも激辛王と呼ばれるドライカレー、「クアクリン」の本場でもある。マニアの方はぜひお試しあれ。

そして……腹が満たされたなら、次は金玉を満足させてやらねばなるまい。

まず市街で視姦に適しているのは、鉄道駅の南部、モラコット・ホテル近くにあるバー街だ。ここはチュムポーンのワルが集まってくるエリアだが、美人店員を擁しておりなかなかにいやらしい。必要以上にフトモモやら胸元を露出している若メコがピチピチと店内を跳ね、ワルどもを翻弄している。もちろん外国人のおじさんだって大歓迎だが、過度のセクハラをする店ではないので気をつけたい。

そこで我ら紳士が向かうべきは、ジャンソン・チュムポーンホテル周辺の暗黒域であろう。この近辺には、小さな店舗のみで営業するエロ按摩が点在しているのだ。薄暗い路地にポツリポツリと思わせぶりなネオンが灯り、軒先のテーブルではショーパン姿の姉ちゃんがスマホをいじっている。男が通り過ぎるたびになにやらささやきかける。タイ地方名物ともいえる業態だ。

こういう灯かりをプロなら見逃してはならない。地方風俗の基本である

こういう灯かりをプロなら見逃してはならない。地方風俗の基本である

そんなエロ按摩にもソソられた。行ったり来たり通りを徘徊し、不審がられながらも按摩嬢をチェックすれば、けっこう好みの女がいたのだ。マッサージは絶対におざなりでヘタクソだろうが、あの艶やかなフトモモを舐め回し、噛みつきたい……よし、入ってみるか。意を決したときだった。

メコたちが行き交うローカルマッサージ。こんな店はタイの地方のどこにでもある

メコたちが行き交うローカルマッサージ。こんな店はタイの地方のどこにでもある

おっ……。通りの外れに、カフェーがあるではないか。いいなあ。ナクローン(歌手)の歌声を聞いて飲んで、抜くのはそれからでもいいだろう。

タイの本当の魅力とは?

まだ早いからか、カフェーの店内はガラガラだった。客はくたびれたジジイがひとり。それでもちゃあんとテーブルには歌手が侍り、ジジイの相手をしているではないか。誰も聞いていないのにステージの上では別の歌手がしっとりとタイ演歌を熱唱している。タイらしからぬこの手抜きのなさこそ、カフェーである。

ビールも飽きてきた。俺の愛するタイウイスキー、センソムといこう。店員に告げれば速攻で小瓶と氷、水、ソーダが運ばれてきて一杯つくってくれるのであった。

歌手のレベルはお世辞にも高いとは言いがたい。太ったおばさんばかりなのであった。しかし誰もが伸びやかな歌声で魅了してくれるのだ。プロの腕前である。そんな歌を聞きながら路地裏の店に沈む。気づけばホッとさせられている。いつの間にか客も増え、店は賑やかになっていった。

カフェーのおばさんが熱唱する。席にはつけなかったが、いい店だった

カフェーのおばさんが熱唱する。席にはつけなかったが、いい店だった

チュムポーンといえば外国人旅行者にとっては単なる通過点だろう。タオ島、パンガン島といった人気リゾートアイランドに向かう船が出る港町だ。外国人のほぼすべてがここで1泊だけして別の目的地へと旅立っていく。そのひと晩、街を探検することもせずに。

しかしタイの本当の魅力は、人工的に造られたリゾートではなく、こうした田舎町にある。俺はタイ演歌とセンソムとに酔いながら、そう強く思った。

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メンダー大久保
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団塊ジュニア・氷河期世代の負け組底辺。
わずかな稼ぎは年3、4回のタイ旅行に全て消える。重度のキッスフェチであり、唇を重ねる時は必ず歯グキまで舐め回す。AVはベロチュー手コキものしか鑑賞しない。
弾ける若さのショートカットが好物だったが、最近はしっとりとしたおばさんに惹かれるようになった。アル中
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