【タイの屋台飯と現実と俺が思うことと】第32回 タイ人の牛肉観を大きく変えた!? 「タイ-フレンチ牛」
自己責任ではあるが、生で食べても大丈夫なくらい新鮮。

15年くらい前まで、タイになかったもの、入手困難だったもの。それはパンとコーヒー、牛肉だ。ベトナム、ラオス、カンボジアはフランスの統治下にあったことから、今でも日常的にバゲットを使ったサンドイッチが食べられている。また、同じ理由からかカフェも充実していて、コーヒーなども容易に楽しめる。

タイは戦前・戦後に外国に占領されたことがないからか、食文化は独自路線を進んだのかもしれない。パンなどは全然おいしくなかったし、コーヒーも屋台で見られたが、そもそもコーヒー豆を使っていない代用コーヒーだった。

牛肉もそうだ。今になってかつてほど牛肉が高級ではなくなったし、タイ人も牛肉をよく食べるようになった。それは、案外日本の食文化が影響しているのではないかと俺は見ている。
日本人が増加し、日本式の焼き肉店が増え、あるブランド牛が多く消費されるようになった。それがさらにタイ国内で広まったのもまたタイの食文化の変化に影響を与えたのではないか。

その牛肉とは「タイ-フレンチ牛」である。今回はタイ料理というわけではないが、タイの牛肉を紹介したい。

日本式のタレもいいが、ここまでいい肉ならタイ産の天然塩だけで食べたいもの。

日本式のタレもいいが、ここまでいい肉ならタイ産の天然塩だけで食べたいもの。

以前はおいしい牛肉を探すのはひと苦労だった

ラオスの首都ビエンチャンに「ヴァンドーム」というフレンチ・レストランがある。ここのステーキは250バーツ(約750円)程度の料金設定ながら、実においしい肉が使われている。
ラオスもフランスの影響から、牛肉は昔からおいしいとされてきた。その中でもこのレストランのステーキは絶品である。もしこれと同等のステーキをバンコクで食べたければ、1500バーツ(約4500円)はすると見ていい。

タイは周辺諸国、特にインドシナ3国やミャンマーと比較するとかなり発展した国ではあるものの、こと牛肉に関しては後進だ。数十年前までタイの牛肉はあくまでも畑を耕すなどの道具であり、食べるためのものではなかった。
そして、食べ慣れていないからなおのこと流通量も少なく、筋が多い肉、固い肉が出回って、さらに人気にならない。それは今も大差はなく、ローカル向けのスーパーの牛肉の棚を見てもらえばその質の悪さはわかるだろう。

和食ブームに乗っかって、今でこそタイ人も焼肉を食べるようになったものの、ほんの15年くらい前までは、在住日本人でさえ焼肉を食べたいときはスクムビット通りソイ12あるいはアソーク近辺にある韓国式焼肉店に足を運んだものだ。

当時も日式焼肉店はあったが高かったし、軒数も少なかった。おそらく今ほど日本人が多くなかったので需要が見込めなかったのもあるし、おいしい牛肉が手に入れにくかったという事情があっただろう。
その状況を変えたのが「タイ-フレンチ牛」というわけだ。

タイとフランスの牛を交配させた牛肉

タイ-フレンチ牛はタイ東北地方のサコンナコン県で生産された、タイの牛とフランスの牛(シャロレー種やリムーザン種など)を掛け合わせた品種になる。正確にはサコンナコン県のポーンヤンカム村の畜産組合が生産するもので、1980年に誕生している。

ポーンヤンカム村畜産組合のロゴ。

ポーンヤンカム村畜産組合のロゴ。

サコンナコンは犬を食べる文化が一部にある県として知られ、またベトナムからの移民が多い地域でもある。それとタイ-フレンチが関係しているのかは不明だが、タイ在住日本人にはこのタイ-フレンチは有名な品種だ。
というのは、バンコクの日式焼肉店の多くがタイ-フレンチを使っているからである。

バンコクで一番最初に誰が使い始めたのかは不明だ。ただ、和食店を経営していた日本人が20年くらい前にタイ-フレンチを使い始めたことが、少なくともタイの日本人飲食店関係者に名前が知れ渡った最初であるという。

それまでタイ人がタイ産牛肉を焼いて食べるというと、東北の玄関口であるナコンラチャシマー県にある「チョークチャイ牧場」のステーキハウスくらいだった。このステーキハウスはソイ・カウボーイの近くにもあるので、夜遊び好きにはぜひとも立ち寄ってほしい店でもある。

柔らかくておいしいのだが、一部はチョークチャイ牧場さんではなく、ポーンヤンカム村のタイ-フレンチであることは公然の秘密らしい。ステーキハウスが採用するほどタイ-フレンチは認められているのだ。

安い焼肉店も登場しているが

タイ-フレンチはタイ語では「コークン」と呼ばれる。ラチャダー通りソイ4はかつては一大パブ街だったが、通りに面した場所に「コークン」と名乗る焼肉店が登場した。日本人経営店はタイ-フレンチにより安くなったとはいえ、いまだ高めの設定ではある。「コークン」で日本人の店と同じタイ-フレンチを安く食べられるなら、と行ってみたことがある。

しかし、驚いたことにそれは名ばかりであり、固くてまずい牛肉しかなかった。のちのちポーンヤンカム村の畜産組合に聞いたところ、その店はまったく組合とは関係ないし、たぶん卸した実績もないと思うと返ってきた。正真正銘、名ばかりだったわけだ。

安くておいしい牛肉の焼肉なら、おすすめは「ベストビーフ」になる。BTSオンヌット駅からBTSプラカノン駅方面に少し戻ったところにあるこの食べ放題店は、ひとり500バーツ(約1500円)も握りしめていけば、食べ放題の上に、ビールも飲み放題になる。

「ベストビーフ」はやや肉は固いものの、選択肢が多く、コスパは最高だ。

「ベストビーフ」はやや肉は固いものの、選択肢が多く、コスパは最高だ。

タレも日本のタレっぽいものがあるし、牛肉だけでなく豚肉やシーフード各種やソフトドリンク飲み放題、ソフトクリームも食べ放題で、コスパはかなり高い。ただ、鉄板で焼く際にはマーガリンを投入するなど、ハイカロリーな雰囲気はあるが。

ただ、この「ベストビーフ」はタイ-フレンチではないかも。そのあたりの情報が全然ないのでわからないが、タイ-フレンチにこだわる場合は日式焼肉に行くか、さらに安く食べる方法がひとつある。

タイ-フレンチを最も安く食べるなら直販店

タイ-フレンチを安く食べる方法とは、ポーンヤンカム村畜産組合の直営店に行くことだ。日本人向けスーパー「フジスーパー1号店」の近くで、24時間営業の「ヴィラマーケット」横から入ると左手にある。

直営店の看板はシンプルなので見落としやすい。

直営店の看板はシンプルなので見落としやすい。

直営店の中は清潔。

直営店の中は清潔。

ポーンヤンカム村では契約農家が組合の指導に則った形で丹念にタイ-フレンチ牛を育て、600~800キロになったら出荷される。村にある屠畜場で処理され、2週間弱熟成されたのち、保冷トラックでバンコクに運ばれてくる。

タイの肉の部位は独特なものもあるという。

タイの肉の部位は独特なものもあるという。

1日に3頭分が入荷されるそうだが、遅くとも2日で小売りか卸で売り切るという。人気が高く、流通サイクルも早いので肉は常に新鮮だ。

直営店ではすでにパックしたものもあるが、大きな塊から好みの厚みにカットしてくれる。

直営店ではすでにパックしたものもあるが、大きな塊から好みの厚みにカットしてくれる。

平日こそそれほど客はないにしても、週末、年末年始などは肉を手に入れるまでに30分近く待たなければならないほど人気がある。なぜなら、安いのだ。

これだけ肉を用意しても700バーツかからない。

これだけ肉を用意しても700バーツかからない。

去年の値段表だが、取材時(2019年2月)は同じ値段だった。

去年の値段表だが、取材時(2019年2月)は同じ値段だった。

たとえば、焼肉用の肉が1キロで640バーツ(約1920円。取材時)だ。好みの厚みに切ってもらって、その値段は焼肉店で食べることと比較して半額どころではない。肉を焼く場所の確保が必要だが、タイ-フレンチは案外に安いのだ。

こんなに厚みのある肉をレストランで注文したらいくらになることか。

こんなに厚みのある肉をレストランで注文したらいくらになることか。

さらに、畜産組合の人からは「寄生虫はいないから生でも食べられます」と聞いている。生肉による感染経路は諸説あるが、俺は生肉が大好きなので、直営店で買った牛肉をそのまま生で食べたりしている。もちろん自己責任のつもりで覚悟は決めているが、これまで特に腹を下したことはない。

自己責任ではあるが、生で食べても大丈夫なくらい新鮮。

自己責任ではあるが、生で食べても大丈夫なくらい新鮮。

日式焼肉店は和食の部類になるので、タイ-フレンチ登場で変わったとはいえ、今もやや高い値段になっているのは否めない。それでもタイ-フレンチによって日式焼肉店が増えたのは事実だし、味のレベルもずいぶんと上がったと感じる。

今では経営者と消費者の双方がタイ-フレンチ以上を求めるようになったことと流通経路の発達から、日本を始め世界中からおいしい牛肉を店が独自に輸入するようになっている。しかし、俺からすればタイ-フレンチで十分じゃないかと思うのである。それくらい、タイ-フレンチは完成されている。

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この記事の作者

高田胤臣
高田胤臣
1977年東京都出身。98年に初訪タイ後、2002年から在住のライター。移住当初は死体へのタッチに執念を燃やしていたが、現在は心霊ライターになるべく、恐怖スポット探しに躍起。タイ語会話と読み書きも一応可。
ウェブサイト:http://nature-neneam.boo.jp/
ツイッター:https://twitter.com/NatureNENEAM
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