【タイの屋台飯と現実と俺が思うことと】第34回 ナマズをサクサクに揚げたサラダ「ヤム・プラードゥックフー」
熱々のナマズの身とソースの甘辛が絶妙なのがヤム・プラードゥウクフーの魅力。

イサーン料理店などでよく見かける淡水魚。海の魚よりもクセが強く、好まない人には徹底的に苦手意識を持たれてしまうジャンルだろう。
特に「プラードゥック」――つまりナマズは決しておいしいものではない。屋台でよく見かける炭火のものはかさっかさになるまでディープに焼かれているので、日本人で好む人をあまり聞かない。

徹底的に火を通したプラードゥック。

徹底的に火を通したプラードゥック。

屋台の集合体。こういった場所で焼かれたプラードゥックをよく見る。

屋台の集合体。こういった場所で焼かれたプラードゥックをよく見る。

しかし、プラードゥックは「ヤム・プラードゥックフー」という料理にすると、案外にイケる。今回は簡単にプラードゥックのヤムの紹介と、プラードゥックで俺が個人的に思い出すことを紹介したい。

ナマズといえば釣り堀の巨大魚

タイ語の「プラードゥック」はナマズであり、ヒレナマズ科の淡水魚を指す。タイはナマズとひと口に言ってもいろいろあり、有名なところでは「プラーブック」というメコンオオナマズがある。

10年前に、プラーブックを釣った俺。このあと、シャツが臭くなって後悔した。

10年前に、プラーブックを釣った俺。このあと、シャツが臭くなって後悔した。

プラーブックはとにかく巨大で、バンコク郊外の釣り堀などでは小さい個体で1メートル超えの大きなものを釣って遊んだりできる。

最近遠くに引っ越してしまったが、かつてはナワミン通り(エカマイから北に向かっていた辺りにある通り)に「ブンサムラン・フィッシングパーク」があった。桟橋つきのバンガローを借りることもでき、女の子と行ったら釣りそっちのけでエロいことしか思い浮かばないような釣り堀だ。

ガイドを雇えばヒットするまでをやってくれる大名フィッシングが楽しめる。俺の世代だと巨大な魚を釣るとどうしてもホテル「ハトヤ」の4126をやりたくなってしまうもので。しかし、現実は厳しい。ナマズのぬめっとした粘膜がシャツについて後悔することになるのだ。

タイのナマズ類はとにかく水があるところなら至るところに存在する。チャオプラヤ河のエクスプレスボートの船着き場横や、運河沿いにある寺院なんかでは容易にその姿を見かけることができる。

チャオプラヤ河のナマズ類の魚の大群。

チャオプラヤ河のナマズ類の魚の大群。

ただ、一般的にプラードゥックというとせいぜい30センチくらいのヒレナマズである。メコンオオナマズになると味はよくないと言う日本人釣り師が多い。
エビも巨大すぎると大味で見た目ほどおいしくないのと同じなのだろう。日常的に食されるプラードゥックはあくまでもそれくらいの大きさになる。

炭火焼きより揚げた方がおいしい

タイは生肉の料理が存在するものの、普通は肉でも魚でも徹底的に火を通す。肉なんかはカリカリに固くなるまで炒めたり揚げたりするので、最早素材の味なんかはあってないようなものだ。

手前のさくさくしたものがプラードゥックの身を揚げたもの。

手前のさくさくしたものがプラードゥックの身を揚げたもの。

プラードゥックの炭火焼き「プラードゥック・ヤーン」も水分がなくなるまで焼かれていて、そのまま食べるよりは「ナンプラー(魚醤)」などをベースにしたタレをつけて食べる。カラッカラに焼かれ、辛いタレで食べるので、料理としてはプラードゥックの身そのものの味を楽しむものではない。

そんな料理なので、プラードゥックは焼くよりは今回推したい「ヤム・プラードゥックフー」にするべきだ。こちらも身の味はあってないようなものだが、炭火で焼いただけよりはいいと思う。

ヤム・プラードゥウクフー。マンゴなどのソースをかけた状態で供された。

ヤム・プラードゥウクフー。マンゴなどのソースをかけた状態で供された。

ヤム・プラードゥックフーのヤムは、タイの春雨サラダ「ヤムウンセン」、日本人によく知られるスープ「トムヤムクン」のヤムのことだ。
これはヤムウンセンではサラダと訳されるが、実際には和えるとか混ぜるといったような意味合いになる。つまり、ヤム・プラードゥックフーはナマズの揚げたものの和え物と想像してもらっていい。

熱々のナマズの身とソースの甘辛が絶妙なのがヤム・プラードゥウクフーの魅力。

熱々のナマズの身とソースの甘辛が絶妙なのがヤム・プラードゥウクフーの魅力。

それから、フーというのはふんわりとか膨らませるといった意味があるようだ。つまり、プラードゥックの身をサクサクに揚げているものが、ヤム・プラードゥックフーになる。
身を挽肉状にして、それをこんがりと揚げる。そして、青いマンゴの千切りと、ナンプラーなどを混ぜたソースをかけて食べる。

多くの店では別々に出され、熱々のナマズの身に、ジュッと音を立てながらその甘辛いソースをかける。脂っこさとさっぱり感が同居し、かつ食感もさくさくだが、ソースに浸された身はシャバシャバとなってまたおいしい。ビールに合う料理だ。

日本で食べたヤム・プラードゥックフー

俺が初めてヤム・プラードゥックフーを食べたのは、新宿のタイの店、いわゆるタイ・カラオケである。東京在住のタイ人が集まる店で、タイ料理店で働く者、水商売をする者、学生、不法就労者、あらゆるタイ人が夜な夜な集まるような店だ。
当時(1999年ごろ)はまだ日本に今ほどタイが浸透していなかったので、日本人はタイ料理店関係者や、タイ・フリーク、それから暴力団関係者くらいだったか。

こういう店は普通にタイ料理店より値段が高い。しかも、1000円、1500円、2000円と値段設定が適当。ただ、タイ人向けの味つけだったので、本場そのものだった。
そんな店ではアジア・ストアと呼ばれる、タイやベトナムから取り寄せたアジアン素材のスーパーから仕入れたナマズでヤム・プラードゥックフーを作ったりしていた。一般的なタイ料理店にはないメニューで、そんなものを食べることができる自分に浸ったものだ。

今ネットで確認すると、食材としてのプラードゥックは1匹あたり500~600円くらいのようだ。プラードゥックの炭火焼きはタイ国内では安いところで50バーツ前後なので、割高ではある。
当時は留学生などがバイトで食材を密輸入してアジア・ストアに売るということもよくあったようだが、そのころはプラードゥックはいくらだったのだろうか。

2000年ごろ、渋谷の「西武デパート」で観賞用・飼育用としてプラードゥックを売っているのを見かけた。
タイ産ナマズとかではなく、カタカナで「プラードゥック」と書かれていたと記憶する。値段も数千円だった。さすがに当時の俺も「こんなの誰が買うんだよ」と思ったものである。

市場などでは生きたプラードゥックが手に入る。あくまで食用だが。

市場などでは生きたプラードゥックが手に入る。あくまで食用だが。

バンコクの成長と共にプラードゥックを食べなくなってきた

最近、プラードゥックを始め、淡水魚を食べていない。今でこそバンコクは大都会になり、日本人も増えて、和食店で食事をすることが当たり前になった。しかし、俺が移住してきた2002年、タイ語学校に通っていた2000年から2001年はそんな時代ではなかった。
あのころの在住日本人の数は、在タイ日本大使館に提出される在留届のベースで2.5万人程度。当時のバンコクでは日本人は今ほど見かけるものではなかった。

和食店も少なくて、BTSプロンポン駅周辺、あるいは日本人向けカラオケクラブが並ぶタニヤ通りにあるくらい。そんな和食店は高級すぎて、企業駐在員や富裕層しか行けないような場所だった。
今でこそ和食店でひとり2000バーツを払ってもそんなものという印象だが、2000年代初頭に自分で移住してきた日本人にとっては1000バーツも払う飲食店には早々行けるものではなかった。そもそも店側も俺たちのような存在を相手にしていなかったけれども。

今や大都会のプロンポンエリアだが、建築現場労働者のための屋台でナマズをよく見る。

今や大都会のプロンポンエリアだが、建築現場労働者のための屋台でナマズをよく見る。

あのころの移住組の食事といえば、普通に屋台に向かったものだ。特にイサーン料理にはいい店がたくさんあって、ビールも合う。どれだけたらふく飲んで、食べても、ひとり500バーツにもならない。

こういったイサーン料理屋台で昔は食事をしたものだ。

こういったイサーン料理屋台で昔は食事をしたものだ。

そんな店で、ビールのつまみによくプラードゥックを焼いたものや、ヤム・プラードゥックフーを食べた。タイの成長に合わせて、いつの間にか自分のライフスタイルも変わってしまったようである。近々、初心を思い出すためにもどこかの屋台でヤム・プラードゥックフーを注文したいと思う。

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この記事の作者

高田胤臣
高田胤臣
1977年東京都出身。98年に初訪タイ後、2002年から在住のライター。移住当初は死体へのタッチに執念を燃やしていたが、現在は心霊ライターになるべく、恐怖スポット探しに躍起。タイ語会話と読み書きも一応可。
ウェブサイト:http://nature-neneam.boo.jp/
ツイッター:https://twitter.com/NatureNENEAM
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