実に悲しい。 30回に渡って連載してきたこのコラム、これにて終了、店じまいなのである。 もっともっと地方旅の面白さを啓蒙したいところだった。ネタもたくさん用意していたのだが、思うに任せないのが世の常、人の道。タイのオメコ…
メンダー大久保の記事一覧
タイ東北部イサーンを代表する都市のひとつ、ウドンタニ。なじみの街である。 なぜウドンタニに寄るのか 俺はラオスに行くときにはたいてい、ここを経由する。バンコクからラオス首都ビエンチャンを目指そうと思ったら方法はいくつもあ…
東京都下、JR八王子駅の北口から西東京バスに乗り込む。満員の車内は、すでにタイだった。タイ語の話し声が飛び交い、あでやかな民族衣装で着飾ったおばちゃんたちが談笑する。 まだ花冷えのする4月半ばだが、気分はもう南国、我らが…
間もなくソンクランである! 麗しきタイの伝統、西暦よりも令和よりも大切なタイ暦で物ごとが動く我らがタイランドでは、新年だって4月なのである(2019年はおもに12~16日が祝日となる)。 暑季の真っ盛りでもあるこの時期、…
凶行である。 3月17日、日本人のガキども2匹がカンボジアにおいて、あろうことか強盗殺人という凶悪犯罪に手を染め、逮捕された。全世界に広く報道され。日本の恥を晒したのである。被害者やご遺族には本当に申し訳ないと思う。 こ…
バンコクから訪れやすく、泊まりでも日帰りでも気軽にさくっと行ける地方の街……それはやっぱりアユタヤであろう。 広大な敷地にアユタヤ王朝が残した寺院や仏塔などが残っている 言わずと知れた世界遺産。14~18世紀に渡って35…
その日も俺は、バングラ通りに鳴り響く騒々しいディスコ・ミュージックを全身で浴びながら、ほろ酔いを楽しんでいた。プーケットの夜である。 この連載の、栄えある第1回で紹介した歓楽街である。バービアやゴーゴーが広い道の左右にび…
我らが性都バンコクを、PM2.5の毒霧が覆っている。ただでさえBTSの線路にフタをされ排ガスまみれのスクンビットを歩けば、ものの10分で目や喉が痛くなってくる。いつのまにか大気汚染大国・中国を笑えない事態となっているのだ…
今回の目的地ははるか南部、スンガイコーロクである。目の前はもう、マレーシア国境なんである。イミグレーションから少し離れた場所には大型のホテルがいくつもそびえ、その玄関口にはマレーシアからやってきた男どもがたむろしている。…
タイの首都バンコクを離れ、地方都市へ。どんな街だってわれわれの求めるエロ施設が存在する。それがタイランドである。しかしビギナーでは、いなかまで旅をして夜遊びするという行為は、なかなかハードルが高いのかもしれない。 そこで…
「タイの本当の良さは地方にこそある」 俺はたびたび、そう力説してきた。タイ=バンコク(&たまーにパタヤ)だけではあまりにもったいないのだ。しかし、旅の経験が少ない、タイ語が分からない、地方に行って夜遊びするなんてハードル…
タイのいなか……そう聞いて誰もが連想するのは愛すべき東北の大地。はるけきイサーンであろう。われら日本男児を慰めてくれるタイの夜の女たちは、その大多数がイサーンを故郷に持つのだ。 その理由はさまざまである。 目立った産業が…
北の都、かつてラーンナー王国の首都として栄えたタイ北部チェンマイにやって来た。乾いた空気、高い空は、ねっとり暑い首都バンコクとはだいぶ違う。爽やかである。 チェンマイ市南部のウアラーイ通りにある定宿に腰を落ち着けると、す…
俺はタイ南部サムイ島西部のシーサイドをバイクでブッ飛ばしていた。 道は空いており、天気はスカッ晴れで、実に気持ちが良い。右手にはターコイズブルーのタイ湾が広がり、陽光にきらめいている。ヤシ林のすき間から見える白砂のビーチ…
本連載第3回で紹介した南部プラチュアップキリカン県のリゾート地ホアヒンを、俺は再訪していた。首都バンコクから車で4時間ほどで気軽に遊びに行ける場所なので、時おりやって来るのだ。 今回は、やや趣を変えてみた。ホアヒン中心部…
世界で最も下品なビーチ……それはタイ東部のビーチリゾート地パタヤにとって、誇らしい二つ名であると思うのだ。こんな称号なかなかない。その名声通り、パタヤの街を歩いてみれば、昼間っからビーチロードにはタチの悪そうな淫売が立ち…
タイ南部ラノーンは、首都バンコクの温泉街ラチャダーピセーク通りもかくやというほどの湯どころであったのだ。 そこにはモノホンの温泉が湧き、情緒ある湯の街とはいかないが、美肌目的のタイ人ギャルが殺到するスパリゾートとしてけっ…
「あああ~たまんねえ~」 俺は思わずオヤジ声を上げた。正しき日本の中年男は皆、温泉に浸かった時、下品なうめきを漏らすものなのである。 見事な露天風呂であった。見渡せば3方は緑深き山々。渓流のせせらぎも耳に届く。空をゆく鳥…
今回の目的地は、タイはタイでも国境である。首都バンコクからはるか東、カンボジア国境にやって来た。目的はズバリ、ビザ(査証)ランだ。 両国の国旗がはためくタイ湾東部、国境の海 日本の旅券(パスポート)を持っている人間は、タ…
軍あるところに女あり。それは古今東西、変わらない真実である。日々を修練に燃やし、命を賭して戦う男たちの傍らには、いつだって女が必要だ。 かの東部パタヤはもともと、ベトナムで苦戦する米軍が、泥沼のジャングルから戻った時、休…