『産後クライシス』とは、出産後の2年以内に夫婦関係が悪化する現象を指します。育児ノイローゼなどは、子供が成長するにしたがって自然と解放されていくものです。しかしこの産後クライシスの怖い点は、一度産後クライシスに陥ってしまうと夫婦間の愛情や関係性が元に戻ることなく、そのまま離婚に至ってしまうケースもあるということです。そんな事態を未然に防げるよう、産後クライシスの原因や特徴を探ってみましょう。

産後クライシスの原因は？

産後クライシスの原因の一つは、やはり育児と家事の過酷さにあるでしょう。新しい命を預かった喜びから一転、育児が始まるとすぐ現実的な苦労に直面します。外出もままならないストレスなどによって心身共に疲れてしまい、結婚生活に嫌気がさしてしまうことも多いようです。また、夫の家事、育児に理解がないことへの不満なども原因の一つ。さらに、女性は妊娠や出産にともなってホルモンバランスが大きく変化しますから、精神が不安定になることで、より産後クライシスに陥る可能性が高まります。

産後クライシスの特徴

産後クライシスの具体的な特徴として、旦那さんへの嫌悪感やセックスレスなどがあげられます。また、最近テレビで見かけるイクメン芸能人や、知り合いの旦那さんと自分の夫を比べることで、さらに不満が募っていくという特徴もあるようです。

産後クライシスを防ぐには、周囲の協力を得て育児のストレスを軽減することが必要です。実家に頼るなどの方法もありますが、やはり第一は、一番近くにいる旦那さんの協力や理解を得ること。家事を手伝ってもらったり、たまには育児を任せて息抜きに出かけさせてもらったりすることが、相手への感謝の念や愛情を保つことに繋がります。時には夫のデリカシーのない発言にいらだってしまうこともあるかもしれませんが、そんな場合も感情的になったり理解してもらうことを諦めたりせず、育児や家事の大変さを相手に伝えていくことが大切です。