こんにちは！ほぼ妻編集部のぽめ子です。
最近、花魁がテーマの漫画をブックオフで立ち読みし、４時間ぶっとおしで読んでいたのはこの私です･･･（買えよ?）。
花魁の物語の中で、やはり一番華やかなシーンは花魁道中。
きれいに着飾った花魁が禿を引き連れて、しゃなりしゃなりと歩く姿が思い浮かびます。
この『花魁道中』を江戸時代に再現するお祭りが、浅草で行われるそうです。お祭りが開かれるのは、４月８日（雨天時は９日）、東京都台東区浅草の一葉桜・小松橋通り一帯で開かれます。

今年の一葉桜まつり吉原花魁道中は4/8でありんすよ(雨天時は翌日に順延)。
今年は吉原発祥400年にて、例年より盛り上がりますので、覚悟して観に来て下され。 pic.twitter.com/0EnowvzwJ0

— 吉原狐太夫　百合之介 (@kakoyurinosuke) 2017年3月14日

今回は、そのお祭りの前に、ちょっぴり花魁道中のことを学習したいと思います！

花魁道中のはじまりって？

お客さんが遊女屋に行く前に、「揚屋（あげや）」というお店に行き、遊女を指名したあと、遊女が揚屋に来て一泊していく･･･。
この『遊女がお店まで歩いてくる姿』を旅に見たてて、『道中』と言ったのが、『花魁道中』のはじまりです。
その後、『揚屋に宿泊する』という風習がなくなり、茶屋にあがったお客さんが遊女を呼び出し、ともに遊女屋に向かう姿を『花魁道中』というようになったそうです。

４月の花魁道中は外八文字で練り歩く！

花魁が高下駄を履いて歩くシーンをドラマや映画で見たことがある方も多いと思います。ゆるりゆるりと進むあの歩き方は、外八文字と言うそうです。
外を回って、八の字を描くように足を置く―――高下駄を履いての外八文字は、とても難しく、美しい八文字を描くためには三年かかると言われるほどだったのだとか。
途中でつまづいたり、下駄をはずしてしまうのは、とても恥ずべき行為だったそうで、それをやってしまった遊女は茶屋についたら、大盤振る舞いしなければならなかったそうです。
キレイに見えるものは実はものすごく中で大変な思いをする･･･いつの時代も魅せる仕事は大変だったんですね?
宝塚のトップスターは20㎏の翼を背負って、20cmくらいの幅しかない階段を下を見ずに歌いながら歩いていく･･･というシーンが思い浮かびました?
ちなみに、この外八文字をはじめてやった方は、明暦の頃に活躍した勝山という遊女で、かなり男勝りの女性だったそうです。それまでの内八文字（内向きに歩き出す）をやらず、外側に踏み出したんだそうですよ。

春の浅草。サクラが舞う中での『江戸吉原おいらん道中』。
お祭りでは、小学生によるパレードや、街角ステージショー、フリーマーケットなども開催されるそうです。江戸に思いをはせつつ、美しい花魁を眺めにいってはいかがでしょうか？