雄琴=ソープランド〜変わろうとしている街

「雄琴」は滋賀県大津市の琵琶湖西岸にある、雄琴温泉を擁する歓楽街。
この街では、1970年代以降、温泉街の南側に多くの風俗店が開業しソープ街を形成、「関西屈指のソープランド街」として名を馳せた。
しかし、かつて関西において「雄琴＝ソープランド」と連想されたこの街は温泉街関係者の努力により着実にそのイメージを変えようとしている。
＜場所＞
滋賀県大津市苗鹿３丁目付近(おごと温泉街から約1km)

＜アクセス＞
ＪＲ湖西線、比叡山坂本駅か雄琴駅下車徒歩
(だいたいのソープ店は送迎サービスあり)

「雄琴」ソープ街が栄えた理由、背景

この街が関西随一のソープ街として発展したのには様々な理由がありました。

①時代の背景
「雄琴」にソープランドが出来た年、まだトルコ風呂と呼ばれていた時代でしたが、すでに風俗産業への規制強化が始まっていました。
「雄琴」のある滋賀県でも規制は行われていましたが、何故か「雄琴温泉」の南側一帯だけが「禁止除外区域」に。
規制強化に対して新天地を求めていた全国の業者は、ここぞとばかりにこの街に出店し、瞬く間に新興ソープ街が出来上がったのでした。

②地理的要因
「雄琴」が位置するところ、それは琵琶湖西岸という風光明媚な場所であり、近くには当時は寂れてはいたものの由緒ある温泉街がありました。
さらに、京都や大阪という2大都市圏に近く、JRや京阪の駅も有って交通の便が良い。
これらの条件は、当時の人々(ほぼ男性)の心をグッと捉えました。

こうして、関西のみならず、東海や北陸地方からも連日多くの客が訪れ、温泉とソープ嬢の技を堪能していきました。

「雄琴」から「おごと」へ変わりゆく街

かつて一大ソープ街の「雄琴」は今、変わろうとしています。

温泉とソープランドという、互いの発展を支えてきた、似て非なるもの同士の組み合わせは、バブル崩壊以降に訪れた客足の減少という試練で変化の時を迎えます。
温泉側が、一般客の取り込みを意識して様々なイメージアップ作戦を展開。
その最たる例としてJRの駅名を「雄琴温泉駅」から「おごと温泉駅」に変更します。そして他の温泉関係の建物もすべて「おごと」に変わってしまいました。
この作戦が功を奏したのか、今「おごと温泉」は一般的な観光客を取り込み、徐々にその数を増やしています。
また、ソープ街についても40店舗超の店が営業しており、その規模と品質の高さは健在です。

<追伸>
かつて「琵琶湖西岸で泳ぐと妊娠する！」と、ソープ街のお風呂の排水が流れ込んだ湖の水質を心配する声があった、と言われる程に栄えた街。
近年はやや往時の勢いが無いとはいえ、「雄琴」と言えば「ソープ」と言う方程式はまだまだ通用すると思います。
関西には様々な色街があって、興味が尽きませんね、本当に。

ちなみに、私は「雄琴 最高級」でググってしまいました。スゴかったです….本当に。