『吉祥寺』は東京都武蔵野市にある街。
駅周辺に大学が多く「学生の街」「若者の街」としても有名。
<場所>
東京都武蔵野市吉祥寺本町1丁目付近

<アクセス >
JR吉祥寺駅下車、徒歩圏内

吉祥寺の風俗の意外な話

住みたい街ランキングに必ずと言っていいほど登場する東京東部地域における人気都市、吉祥寺。

風俗遊びをする時に、この街で抜こうなんて考えた事もなかったんですが、意外や意外。

調べて見たらなかなか興味深い歴史がありました。日本の風俗街をご紹介するこのシリーズ、今回は東京都、吉祥寺です。

近鉄裏〜大歓楽街になり損ねた街

今でこそ、中央線沿い屈指の文教地区として知られる吉祥寺ですが、そこに至るには様々な経緯がありました。

まず、戦後しばらくの間、吉祥寺の駅近辺は小商店や住宅が立ち並んでいるような、ごくありふれた街でした。

それが変わるのは駅周辺の再開発。
駅周辺に雑多に存在していた道路が整備され、大通りとして機能し始めると近鉄百貨店が開業。それは昭和49年の事でした。

デパートが出来ると、当然人の流れも変わります。デパートの表玄関のあたりは華やかに、健全に発展するも、大通りの反対側、百貨店の裏側に当たる地区は「近鉄裏」と呼ばれ、逆の道を歩みます。

いわゆる怪しげなお店の乱立。
まず最初に進出したのはバー、キャバレー。そして街の雰囲気が変わると、抜きありのピンサロが登場。

強引な客引きや、女性へのスカウトなどが横行するようになったらしいですがーー

極め付けは、ストリップ劇場の進出話。

これで、吉祥寺も新興風街として名を馳せるかーーに思われましたが住民が立ち上がりました。

「ストリップ劇場建設反対運動」

運動は行政を巻き込んで、最終的にはストリップ劇場を廃業に追い込んだのが昭和51年の事。

だが、そうこうしているうちに、ポルノショップや、レンタルルーム業など、いかがわしいお店が続々と進出し約100近くのいわゆる風俗店が営業していたとされます。

ここに、住民との戦いが切って落とされたのでありました。

住民や行政がとった対策は以下の通り
・条例の制定
旅館(ラブホ)や、レンタルルーム設置に関する条例、武蔵野市の環境浄化に関する条例を制定

・図書館の建設
風営法上の規制「商業地域で図書館の50ｍ以内では風俗店は出店できない」を利用した、新規出店の制限。
(既に営業を開始しているところは影響ないらしい)

そんな感じで現在の街(健全だが少しピンク系の店が残っている)、へと繋がっているのでありました。

そんな吉祥寺で抜くなら

現在の吉祥寺にはソープ店1軒とピンサロ店がありますが、遊ぶとすればホテヘル・デリヘルが中心です。

かつては中央線でも屈指のピンサロ密集地で、本番行為を行う違法風俗店が溢れて、「子供はあの場所には行くな」と言われていたという街。

「西の歌舞伎町」とも言われたという面影はもうありません。

その他）
かつて、吉祥寺がいかに凄かったかを示すエピソードがあります。

成田空港に到着した訪日外国人が、タクシー運転手に「キンテツウラ」と言えば、吉祥寺まで行けたとか..

さすがに..と思います。