【イメクラ大河ロマン】1992年『大絶唱プレイ』~目まぐるしく変わるカラオケ文化の遺物的な風俗店へ行ってみた話
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大絶唱プレイ

再利用の再利用

ビールの季節だな。まぁ、俺は痛風だからビールは飲まんけど。で、この夏場の飲み会に出席してつくづく思うのは「日本人って、カラオケ好きだよな~」ってこと。いったい、なんで日本人はカラオケが好きなのだろうか?

だって、二次会の候補に真っ先に出てくる選択肢じゃん、カラオケって。いや、別に否定するわけではないよ。ただ、一人で悦に浸っているわりには破壊力抜群な歌唱力の持ち主っているじゃないですか? それに付き合うのがファックな気分なのだ。

しかし、である。女の子がマイクを握って、先端に口元を近付ける瞬間はタマらねぇよなぁ! まぁ、俺が何を想像してナニを疼かせているのかは読者貴兄であればご理解いただけるだろう。

それゆえに、女の子がたくさん参加しているカラオケは好きだ。そして、俺は、25年前に千葉県某所にあった『カラオケイメクラ』を思い出す。

プレイルームはコンテナ!?

この『カラオケイメクラ』には時代背景から説明しないといけないな。まず、現在はカラオケというと“部屋”でやるよな? カラオケ店によってはパーティールームを備えているところもあったりするし。

しかし、カラオケは本来、スナックの片隅に機械が置いてあり、そこで歌うパブリックなものだった。それが自分だけ、もしくは2、3人で楽しむパーソナルなものになったのは27,8年位前ではないか。それは、『カラオケボックス』の出現が大きい。

『カラオケボックス』とは、2,3人が入れるコンテナのような防音ブース内にカラオケの機械を設置。そして、その中で熱唱……というシステムだった。当時としては、この密室でカラオケというスタイルが斬新だったから、瞬く間に流行った。

店側も適当な物件があって、そこにブースを置くだけで収入になるのだから、カラオケボックスは雨後の竹の子のように増えていったんだな。そして、雨後の竹の子のように増えたのは、その中でエッチをするカップルだった。

もちろん、カラオケボックスはエッチをする場所ではないし、ましてや他人の額にタ○コを押し付ける場所でもない。そのようなモラルを問う声の増加と共に減少していき、廃棄されずに積み上げられるカラオケボックスの残骸……。

また、1992年になると通信カラオケが登場した。つまり、今のカラオケの原型が誕生したんだな。それまでは機械の中に設定された曲しか歌えないんで収録曲数にも限界があった。それが通信制度を使うことで無限になる。イコール大勢で楽しめる。と、いうことで大部屋でカラオケを楽しむ流れになって2、3人用のカラオケボックスの役目も終えたワケだ。

ここで勘の良い読者貴兄であれば分かっただろう、『カラオケイメクラ』の全貌が。そう、そのカラオケボックスの中でプレイをするのだ。店側も、そのようなカラオケボックスを安く買い取ったのだろう。それがプレイルーム代わりになったのだ。件の『カラオケイメクラ』は雑居ビルのワンフロアを使ったものであり、そこに10個のボックスが設置されていた。シャワーは共同だったので、感覚的には箱ヘルみたいなもんだな。

熱唱してくれ、俺のマイクで!

当時はカラオケデートというものが定着し始めた頃という時代の流れもマッチしたんだろう。そのカラオケイメクラは「素人娘とデートしている気分」というのがコンセプトであった。

プレイ自体は基本的に女の子が、客のポコチンをマイクに見立ててペロペロしたり、しゃぶったり。で、客はスピーカーの如く良い音……とは言い難い悶え声を出すという……今となっては「なんて、くだらねぇんだ!」という言葉で1992年の俺を叱りたくなってきた。

でも、女の子の、のど自慢ならぬフェラ自慢に俺は悶え、さらに「もっと、お願いします!」と懇願する俺はマゾ自慢する始末。幸いにも(?)カラオケボックスは防音がシッカリしてるんで俺の悶え声は外に一切聞こえないけどな!

そうそう、カラオケっていったら採点だ。もちろん、俺は彼女に鐘を5つ鳴らしたぜ。まぁ、ホントは鐘じゃなくて悶え声5連発だったけど……。
(文:亦滑訓仁)

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亦滑訓仁 (マタナメ ノリヒト)
亦滑訓仁 (マタナメ ノリヒト)
キャリアは25年。千葉県生まれ。風俗歴、フリーライター歴ともに24年のベテラン。オールジャンルOKだが、一番好きなのはM性感。ヒップホップよりもメタル派。酒と痴女の誘惑には、めっぽう弱い。風俗ライター集団『F.M.W』所属。
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