ずっと住んでいるからかもしれんけど、たとえば東京から遊びに来た友人に「松山って、けっこうスゴイ！」と言われると、「そうか？」と思ってしまうんよ。まぁ、風俗のことやけど。

松山……愛媛県松山市のことで、県庁所在地だ。四国地方で最大の人口を擁する街やけど、全国の皆さんは、どんなイメージを抱えてるんやろ？

みかん？

松山城？

道後温泉？

それとも、蛇口からポンジュースが出てくるという都市伝説か？
ちなみに、“ぽん”という言葉は松山弁（伊予弁）ではウ〇チって意味なんやけど（これ、マジです）。

で、何が「けっこうスゴイ！」と言われるかというと、風俗なんですな。名所の道後温泉本館周辺にはヘルスビルがあるほどやけん。
もちろん、ヘルスビルは健康という意味ではなく、ファッションヘルスだけが入っているビルのこと。
ヘルスだけではなく、ソープランドも数軒あるんよ、国の重要文化財（文化施設）の至近距離に。

さらに、デリヘルも市内に100軒はあるんやなかろか？
これでも減った方で、10年前は風俗情報誌に200軒近くのデリヘル広告が掲載されていたこともある。さらに、“もぐり”のデリヘルもあったから、かなりの数だ。

そして……いわゆる裏風俗も３つのちょんの間エリアがある。まぁ、そのどれもが壊滅状態ではあるんやけどな（苦笑）。

と、これらの風俗店が半径４キロメートル圏内に納まっているのです、松山市の中心地に。
だから、一時期は松山市（と、四国地方）の風俗情報を掲載している専門誌が毎月３、４冊発行されていたほどやけん。
まぁ、今は１、２種類でページ数も少なくなってしもうたけど、それはデリヘルが減った分やないかと予想できる。

しかし、東京から来る人は、その数を「スゴイ！」と言っているワケではないようで……。

どうやら、関東などでは有り得ないシステムや、独特の雰囲気があるらしい。
まぁ、俺は風俗に通い始めた頃から、それが普通だったから指摘されて初めて気づくという……（苦笑）。

と、こんな感じで、松山風俗の不思議的な話を何回か書いてみたいと思う。

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（文：ESライン）