アジアを中心とした旅ネタ（とエロネタ）を中心にお送りしているラジオ番組「スタジオスモーキー」

毎週日曜日に更新の「誰でも無料で聴ける」ポッドキャスト（いわゆるインターネットラジオ）番組「スタジオスモーキー」を主宰しているカルロスです。

番組「スタジオスモーキー」

さて、前回では「丸山ゴンザレスさん」似の自称元K-1ファイターに締め落とされる寸前で命乞いをした場面で終わりました。今回はその「危機一髪」からの脱出劇の様子をお送りします。

100万を払うか、何とか逃げ出すか。究極の2択

「丸山さん」を含む4人からの攻撃を何とか中止（休止）させた僕、カルロス。いったん息を整えて次の展開に頭を廻して行きました。言わば究極の選択、「100万払うか、逃げ出す事を試みるか」です。しかし、これは余りにもリスキーな2択。そこで、改めて交渉の余地は無いのかを探る事にしました。チンピラリーダー風に、「そう言えば、さっき割引しても良いって言っていたよね？いくらくらいまで大丈夫なの？」と尋ねます。余りにもまとも過ぎる質問に、チンピラリーダーも少し戸惑った様子を見せながらも、「いったい幾らなら払えるんだ？」との逆質問。しかし、これは想定の範囲内です。「残念ながら、君たちが確認した通り、財布に現金は少ししか入ってないんだよ。あとはホテルにいくらか置いてあるから、一緒に取りに来るしかないね。」もちろん、彼らが着いてくるはずは有りません、それを前提の質問です。　思った通り「それは出来ない。現金が無いのなら、カードで払え」と言ってきましたがこれも想定の範囲内です。

海外で使う専用のカード

僕は、特に中国で夜遊びをする際には極力金目のものを身に着けません。また現金も必要以上に持ち歩きません。現金が足りなくなれば、キャッシングで調達します。その時に使うクレジットカードも決めています。言わば、海外専用のカードですね。（今は変えましたが）無料で使える「楽天カード」がそれでした。そして、念のために使用限度額は「最低限」の額に設定しています。　この危機に、それを思い出した僕は、チンピラリーダーに「ではこのカードで払うけど、限度額が低い上にホテル代とかを払っているから、余り使える金額は残っていないと思うよ」「・・・・・・」「それでも良いなら。10万くらいしか残っていないかも」「・・・・分かった、それでも構わないから払え！」と、この時点で9割引きを手に入れる事に成功しました。さあ、ここからどうするか？僕にはもう一つの策が有りました。

一か八かの「ゲーム」

カードを決済する際には必ず「暗証番号」を打ち込みます。この暗証番号は、数回間違って打ち込めば、使用が出来なくなることは皆さんご承知の事でしょう。そこで、この場面で「事前に決めている」誤った暗証番号を使用停止回数になるまで打ち込む事にしました。もちろん、彼らは見ていないふりをしつつも、必ず打ち込む番号を確認していますから、「誤った番号」を「素早く、何度も」端末に打ち込む必要が有ります。まさにその為の「事前に決めている」誤った番号なのです！ご丁寧に日本円で10万円になる金額をセットしてカードをスキャンするチンピラリーダー。僕に顎をしゃくり、暗証番号を打ち込む様に促します。そこで素早く「事前に用意していた」誤った暗証番号を数回打ち込み予定通りカード使用不可へと持ち込む事に成功しました。

ここからが本番！無事脱出なるか！？

さて、ここからが本番です。カード使用不可になった事で彼らを怒らせては元も子も有りません。「ああ、仕方がないな」と思ってくれるかどうかが勝負なのです。そこで僕はカードが使用不可になった瞬間に「逆キレ」をする事を選択しました。使用不可になった事を知った瞬間に「あ～、くそ、なぜ使えないんだ」「くそ～、金が払えないじゃないか！！」「いったい何なんだよ、俺は金をちゃんと払いたいんだよ！」とデカい声で怒鳴り散らすが如くし、周囲をドン引きさせます。

チンピラリーダーが僕に言いました。「おい、日本人の癖に金を持っていないお前。もうイイ、帰れ！」　勝利の瞬間が近づいて来ました。しかし、僕には突破しなくてはならない「関所」があります。「丸山さん」です…. さてこの最後の関門をどうクリアしたのか？後編に続きます。　今回も最後までお読み頂きありがとうございました！