「（ドラフト２位ルーキーの）神里の１番もありだな」「（先発ピッチャーの）京山は近江高校出身だから、バッティングもいいはず」横浜スタジアムで４月１日、プロ野球のＤｅＮＡベイスターズ対ヤクルトスワローズの試合を観戦。近くの席からは、解説者顔負けの会話が聞こえてきた。それもそのはず。自分が座っていたのは、内野１塁側のシーズンチケット保有者らの席で、周りにいたのは年間数十試合を生観戦している熱狂的ベイスターズファンばかりなのである。

球場に行って驚いたのは、観客の多さだ。席は、青と白のユニフォームを着込んだファンらでびっしりと埋め尽くされている。同球団の公式統計によると、2017年レギュラーシーズンの主催試合の観客動員数は過去最多の約198万人を記録。ＤｅＮＡが経営参画する前の11年シーズンと比べると、約80％増加したという。

帰りの京浜東北線では、Ｗの文字があしらわれた大洋ホエールズの帽子をかぶったおじいさんに遭遇。ベイスターズが勝っただけに、酒で赤みを帯びたおじいさんの顔は満足げだった。「今年の秋はもっとうまい酒を飲ませてあげたい」球団関係者でもないのに、そんなことを思った。（新羽）