【イメクラ大河ロマン】1991年『東京〇ブストーリープレイ』~トレンディなイメクラへ行ってみた話
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トレンディに生きたかった……

当サイトにて、いろいろ原稿を書かせていただけるのは風俗ライター冥利に尽きる。嗚呼、俺、風俗ライターになって良かったなって思うほどだ。

そんな俺が一旗あげようと志を抱いたのは1990年前後だったと思う。当時、トレンディドラマ全盛期でさ、俺も「ああいう生活したいなぁ~」って思ったわけよ。それには東京に出なきゃいけねえなぁ~、みたいな。

奇しくもトレンディドラマの常連だった吉田栄作が「俺は夢を叶えるために秦野からバッグひとつで東京にやって来た」って言ってたのを見てさ。渋く重々しく言ってて、俺、「おぉカッコイイ!」って思ったんだけどさ。調べてみたら秦野から東京までって小田急線で1時間ちょっとじゃん! バッグ一つで充分じゃん! それならば俺もトレンディになれると思って千葉県某市から東京を目指した。ちなみに当時の俺の在住地から上野までは30分程度で着く距離だ。

話を本題に進める。俺のトレンディドラマピークは、なんといっても『東京ラブストーリー』だったのね。ああいう男女関係に憧れたっていうか。これが1991年のことだ。まだバブルの残り香があって、若者も「俺も頑張れば、ああいう生活ができるんじゃね?」的な雰囲気があったと思う。で、俺は翌年に本格的な風俗デビューするんだけどね。

風俗店で“アレ”ができるかもしれない!?

俺が風俗に通い始めた頃は今みたいにネット環境は無いし、頼りにしていたのが夕刊紙の三行広告だ。そこに『トレンディイメクラ 東京○ブストーリープレイ』という広告を見つけた。

トレンディだ! 東京だ! ○ブストーリーだ! まぁ、放送から1年以上は経過していたけど、伏せ字なのは権利関係の問題だろう。俺はそう思ってた。それよりも俺もカンチになるぞって意気込んで、ワクワクしてたんだよ。だって、あのドラマって、有名なセリフがあるじゃんか? リカの「ねぇ、セ○クスしよう!」ってやつが……。俺、その頃、風俗をよく分かってなかったからデキるって思ってたんだ。

ちなみに、なぜか、「カンチ、セ○クスしよう!」って記憶している人が多いけど、正確には「ねぇ、セ○クスしよう!」である。歌えなかったラブ・ソングも歌えそうな感じじゃん!

と、いうことで俺はカンチになりきって店に電話したんだ。すると、そのイメクラは五反田のマンションの一室にあるという。

受付で見せられた写真は、少しふくよかというか、ぶっちゃけポチャって感じだったが、まぁ、写真映りが悪いんだろうって思うようにした。まだパネマジが横行していない素直な時代ならではのことだよな。そう、パネルの魔法がかかっていなかったんだよ。だから、部屋で待っていた彼女は写真通りだった。リカってよりも、「デカッ!」って感じだった……。

○ブストーリーは突然に

部屋で待ってた巨漢女のヘアスタイルはお団子状態にまとめていた。ちなみに体型もお団子状態だ。しかも浴衣を着ている。何かに似ているよな……って、なんだろ? あ! 新弟子だ!

つまり、相撲チックだったんだよ。で、やはり、相撲イメクラだった。それなのに、なぜ、トレンディかって?そりゃあ、当時、若貴ブーム、つまり、相撲も流行ってたんだ。そう、トレンディだ。

ここまで書いたら分かるだろ? 東京○ブストーリーの○にはじゃなくてが入るんだよ……(笑→号泣)。三行広告の巧みな表現にダマされた次第である。そして、俺としては本格的な風俗デビューをして間もなくポッチャリデビューだ。

ちなみに、相撲イメクラってことで、プレイ内容は“かわいがり”だ。言い方を代えるとシゴキみたいなものである。つまり、彼女に圧迫されながら弄ばれるのは確定だ。

倒されては起き、起きあがっては圧迫されるの繰り返しだ。パイズリをされてもポコチンが潰されるんじゃないかと思うほどの圧迫感だった。ショックで泣きそうだった。あの日、あの時、あの場所でキミに出会わない方が良かった。その時は本気でそう思った。

しかし、風俗歴が四半世紀を過ぎた今ならば経験も豊富になったし、当時とは違った楽しみ方ができるだろう。それこそラブストーリーでもデブストーリーでも突然来たってカモン! ウエルカム! でも、やはり、ラブストーリーのほうがいいけどね。っていうか、この話、『風俗しくじり先生』の方が良かったかね?

(文:亦滑訓仁)

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亦滑訓仁 (マタナメ ノリヒト)
亦滑訓仁 (マタナメ ノリヒト)
キャリアは25年。千葉県生まれ。風俗歴、フリーライター歴ともに24年のベテラン。オールジャンルOKだが、一番好きなのはM性感。ヒップホップよりもメタル派。酒と痴女の誘惑には、めっぽう弱い。風俗ライター集団『F.M.W』所属。
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