４月18日。東部のビーチリゾート地パタヤでは、「ワンライ」と呼ばれるソンクラーン（タイ正月、水掛け祭り）のメインイベントを翌日に控えた日に当たる。

パタヤに入ってからも、フェイスブック（ＦＢ）を通じたナンパの不調が続いていたが、同日は急に話が進んだ。

昼下がりにコーヒーを飲んでいると、ビアチャン芸人がパタヤに入ってから急に反応が悪くなった、日本人に人気のゴーゴーバーで働くＯ嬢から「何してるの？」とＬＩＮＥメッセージが送られてきた。「コーヒーを飲んでいるよ」と返信。すると、「今日はお店がお休みなの」と“暇アピール”してくる。「どこにいるの？」と返すと、家とのこと。

これはチャンスと思い「家に行っていい？」と送ってみると、笑顔のスタンプ。単純な僕は、滞在しているコンドミニアムに戻り、シャワーを浴び、エナジードリンク「レッドブル」を２本飲み干した。

そして、コンドームを２枚ポケットに入れると、再度ギンギンになったわがミニボトルをバイクタクシーの運転手に当てないよう注意し、バイクにまたがって彼女の家に向かった。

家の前に着くと彼女が水着姿で水遊びしている。色白な肌に青の水着がとてもセクシーに見えた。しかし、家の奥から身長185センチはあろうかという屈強な青年が上半身裸で出てきた。ギンギンだったミニボトルは急に静まり、頭の中は「お金で済ます」か「逃げ切る」などとめちゃくちゃな思考に……。

すると、青年がほほ笑みながら「いらっしゃい」と迎えてくれた。Ｏ嬢は友人２人とパタヤに大きな家を借り、３人で共同生活していたのだ。青年は友人の彼氏である。

パタヤではワンライの前日、多数のゴーゴーバーが休業してプライベートパーティーを開くらしい。その時間まで皆で集まって飲み会を開いているところに、僕がのこのこと遊びに来てしまったのだ。

タイにはそこそこ行っているが、こういうプライベートな付き合いはあまりしてこなかった。テーブルに座っていると、氷入りのグラスに絶え間なく注がれるビール。おつまみもひっきりなしに出てくる。

タイ人が世話好きなのは知っていたが、このおもてなしを通じ、タイの懐の広さを改めて知った。とはいえ、ＦＢナンパで惨敗している状況は変わっていない。

Ｏ嬢の家から出るころには、日もほどよく落ちかけていた。お腹も膨れていたので知り合いのバーで少し時間をつぶし、明日のワンライに備え軽く飲もうと思い、最大歓楽街ウォーキングストリートに向かった。

ワンライを翌日に控え、水掛けがところどころで活発化している。プライベートパーティーを催しているゴーゴーがあり、営業しているのは半数ほど。客数もかなり少ない印象。動画も見ていただきたい。

この状況でまともにウォーキングストリートを歩けるわけもなく、服は３分でびしょ濡れ。昼の勢いそのままに、いたるところで水を掛け合っているのでまともに歩けない。夕方からがっつり飲んでいたが、冷水で酔いがさめてしまった。

ワンライとＦＢナンパのラストチャンスにかけるビアチャン芸人の様子は、次回以降にお伝えします。