とくに東京の店舗型風俗店（主にファッションヘルス）にいえることだけど

プレイルームが狭かったりする。

土地代や家賃を考えたら仕方ないことだけどさ。
逆に狭い部屋での密着感が嬉しかったりするんだけどね。

しかし、狭さゆえに……ということもある。

それは新宿の某ファッションヘルスでのこと。

その店は何度か行っていて、部屋の狭さは知っていた。
幅80センチ・長さ１メートル80センチほどのベッドを置くと、部屋の空きスペースはそんなに無い感じだ。

しかし、その日は何かが違った。

やけに窮屈に感じたのはお相手の嬢が単刀直入に言うと巨体ちゃんだったのさ。フリーの罠だね。

どんだけ巨体かといえば髪の毛をポニーテールじゃなくて髷にしたら両国を歩いている感じだよ。

つまり、力士タイプ。

でも、性格は良いコなんだ。でも、それだけ。

シャワーなんだが、「すみません、ワタシ、二人ではウチの店のシャワー、入れないので一人で浴びてきてもらえますか？」とのこと。
まぁ、都内の店舗型ヘルスのシャワーって狭いからね。

それで、シャワーを浴びて俺が部屋に戻ったら、そのコ、ボディシートでカラダを拭いていたよ。
プレイルームが支度部屋に思えたぜって～の！

いよいよプレイなのだが

実は俺も小太りな部類なので二人でベッドに乗れず。

いや、チャレンジはしてみたんだよ。
お互いが横に向き合って寝てみてもスゲェ密着で動けない。

つまり、何もできないという……。

そこで名案を思い付いたんだ、俺は。
シックスナインだったら、お互いに重なりあうから幅を取らないだろ？

でも、ダメだったね。

だって、彼女が重いんだもの。耐えられなかった。

結局、彼女がベッドの下に降りて床にひざまづいてフェラをしたのだけど、グッとしゃぶる時に角度的な問題で下腹部に圧が掛かるんだわ。

そうすると、膀胱を押されるのか尿意を催す。

その結果、手コキフィニッシュになるという……

だったらオナクラで良かったじゃねえかよ！

そんな終わりだった。

いや、終わってない。

実は、ベッドと壁の狭い隙間に入った彼女が「身体が抜けない！」と、ほざいたのだ。
腕を引っ張るものの、「痛い！」と叫ぶ巨体女。

その騒ぎを聞き付け、コワモテの男性スタッフがドカドカやって来た。
きっと、俺が違反行為をしたと思ったんだろうな。

だけど、その光景を見て必死に笑いを堪えてやんの。

結局、童話の『おおきなかぶ』のようなエンディングになったけど。
かぶのように抜くことはできたが、地雷は取り除けませんでした！

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（文：亦滑訓仁）