「お泊りコース」は男の夢、男の憧れ！

ちょっとばかりバブルマネー、あぶく銭ができた。やはり、こういう時は風俗で使うのが正しいと決めている俺である。

高級ソープもイイかな～なんて思ったけど。某デリヘルのちょっと気になったコースがあったのでチャレンジしてみることにした。

そのコースとは、ある意味で男の夢が詰まっているし、憧れでもある。“お泊りコース”なんだけどな。つまり、オールナイトロングでアソコをロングにして女のコとイチャイチャするコースだ。

なんといっても“お泊り”って響きがイイじゃん！　俺のワイシャツを着せて女のコに「訓仁くんのだから大きい～」って言ってもらうんだよ。で、「こっちのはもっと大きいぞ！」って言ってやるんだよ、俺は。すると、彼女は頬を赤くして「訓仁くんのエッチ！」とか言ってな……かぁ～、タマらんっ！

そんな妄想はさておき。こんな妄想が打ち砕かれる結果になるとは……。

ヒートアップして２時間で３回！その結果……。

俺が選んだのは22時から翌8時までの10時間コース。ホテル代込みで諭吉がギリギリ10人って感じの金額で。女のコのレベルもかなり高くて、金額的には安くは無いけど妥当以上って感じだったんだ。

女のコは「ゆっくり楽しみましょう！」ってことで、まずはお風呂へ。ぬるめの湯の中でイチャイチャして「時間がイッパイあるから」って水中フェラまでされて。もちろん、髪の毛は濡れる。濡れた髪を初めて見せた夜は心が泣いた（by工藤静香）って言うけど、俺はチン先が泣いたね。つまり、髪だけじゃなくてポコチンも濡れるって～の！

ここで一気にヒートアップしたのが失敗の始まりだった。時間はタップリある。しかし、俺のポコチンは相変わらず1本しかない。どうなるか分かります？　ハッスルし過ぎて2時間で3回発射したんだけど……その後、勃ち上がれず。つまり、股間の弾切れ。ウンともスンとも言わないけど、グ～って言いだした、お腹が。そう、空腹だ。

ラブホのフードメニューをフル満喫

「夜食を食べて元気回復しない？」

女のコがそう言ったので、そうすることにした。奇しくも利用したラブホが食事が充実していたんだ。ピザは本格的でピッツァと言いたくなるし、パスタやサラダ、つまみ系の揚げ物、さらにビール、ワイン……腹減ってたんでペロリ。もちろん、股間が回復したらペロリとしてもらうんだぞ。そう思ってた。

しかし、だ。本気で美味しいんだよ、料理が。で、一通り食べ終わった後に「カレーとか焼きそばもおいしそう！」と女のコが言って。俺もお泊りで気が大きくなってたから「頼めば？」とか言っちゃって。それも美味しくいただいて。すると、彼女が「夜食っていったら、やっぱラーメンだよね～」とか言っちゃって。餃子とビールまで付いてきましたよ。さらには「甘いものは別腹。あ、締めにコーヒーも飲みたい！」と言いやがる！

スゲェのは彼女が一人で食べちゃったんだ、後半は。「私、すごく食べるんです（ニッコリ）」って、アンタはギャル〇根か！

しかし、ですよ。人間は満腹になるとどうなるか御存知ですか？　そう、眠くなるんです。彼女も「お腹イッパイで幸せ～」とか言いやがって爆睡モードに突入。俺、股間回復したのに……まぁ、俺も満腹なので寝たけど。朝、目覚めのフェラでもしてもらえばイイか～。そう思ってた。

そして、二人で迎えた朝。隣に彼女がいない！　しかし、トイレから爆音が聞こえてきた。「夜食、食べ過ぎた～」とか言って、時間ぎりぎりまでトイレにこもられプレイ無し……嗚呼。別れ際に「ごちそうさまでした」って言われたけど、俺はもっと彼女を「いただきます」したかったって！　プレイという性欲ではなく、夜食という食欲で本領発揮をされて、結局、俺も腹がイッパイで動くのが面倒になったので、この地雷、取り除けませんでした……。

（文：亦滑訓仁）