“イキかた”は人それぞれ

人の数だけ感じるポイントがある……なんだかアカデミックに始まりました（どこが？）。
でも、実際にイキ方なんて人それぞれで、まさにそれが生き方なわけで。だけど、本人には「これが一番なの！」と思っていることが、他人には「これが一番なの？」となることも多々ある。

セーラー服を着て機関銃をブッ放して快感な人もいれば、目薬を「キター！」って言う週末だけは少年もいる。ピンヒールで踏まれながら関西弁で罵倒されてフル勃起の俺もいるし、十人十色ってやつだ。しかし、先日であった泡姫の性癖は……。

吉原のスレンダー泡姫はかなりの○○

ひさびさに吉原に行ったんだよ、遠方から知人が上京して「イキたい」って言うから。なんか、こういう書き方すると言い訳っぽいけど。

吉原は現在、昔ながらの高級店もあれば、40分で数千円という激安店まである。まぁ、後者の場合、マットが無かったりする。その結果、マットも堪能したいということで2時間で3万円という一般店を選んだ。値段的にお女性で外すことは無いと思ったし、事実、パネルの写真は美女ばかりだった。

ただ、お出迎えゲートに現れた25歳の彼女はスレンダーだけど、目尻のシワが……吉原年齢ってやつだ。だから気にしなかった。

それで彼女のサービスだけど……ソープランドには大義名分というものがある。だから俺も大人の事情で文章表現にボカシを入れるが、いきなり即尺からのファーストセッションとなったんだ。かなり締まりがイイぞ。ガルネリウスだ……って、ここはボカシを入れなくてもいいか？　つまり、名器だ。

マットでも俺の背面を縦横無尽にすべり、仰向けになっては俺のポールとボールを弄びながら滑るという感じだ。かなりのアル・ディメオラだ……テクニシャンって意味ね。つまり、名器でテクニシャンということは、その後に待っている答えは一つだ。

年甲斐も無く、風呂前とマットで合計2発出した俺である。ヤバイ、ベッドでの3発目は大丈夫か？　そんな不安は的中するんだけど……。まず、勃つことは勃った、デキる程度に。

アレを思いっきり絞められて……

それで、俺が上になってスイングしていた時のことだ。彼女がいきなり「絞めて！」と言った。

どこを？

「首を！」　

よぉし、わかった、首を……って首を絞めるの？

「アタシ、首を絞められながら入れられると絶頂に達するのよ……」

悶えながらそう訴えてきた彼女。そういえば、窒息プレイの話は聞いたことがある。彼女はそれじゃないとイケないというのだが、客にそんなことさせちゃいけないだろ！　なので、俺は政治家のようにして……うやむやにしてやり過ごす。

さて、前述のように3発目ということで、勃つには勃ったが、なかなかイクことができない。彼女も待ちきれなくなったのだろう。すると、下になっていた彼女が腕を伸ばし、俺の首を絞め始めたのだ。

「ね？　気持ちイイでしょ？」

ニヤリとしながら下から絞められると、たしかに、頭がボ～っとしてきて気持ちイイ。っていうか、意識が遠のいてきた……って、ヤバイだろ！

俺が抵抗すると、「ダメよ、暴れちゃ。咽ぼとけ、潰しちゃうわ……」とニヤリ。俺、ザーメンじゃなくて冷や汗と脂汗が一気に出ましたわ。もちろん、3発目は不発弾でした。

絞まってるのはアソコだけで充分だと思ったし、かなり意識が遠のいたので結局、この地雷を取り除けませんでした……。

（文：亦滑訓仁）