英国から独FKKへ【新羽七助のゴーゴーバージャーナリストへの軌跡 第1回】(第1部開始)

2006年春、寒さがようやく和らいできた留学先の英国で
私は途方に暮れていた。学問の才能がない、就職するめども立たない、彼女もしばらくいない、いや、彼女どころか女にもてない……。あるのは親から送られてくる潤沢な生活資金のみ。
そう、若新羽は何をやっても中途半端なただのボンボンだったのである――。
高校時代は女子生徒と交流していないにもかかわらず、情報収集能力に長け、情報だけは人一倍保有していたため、同級生から「デスク」というあだ名を付けられた。
一浪して東京都内の私立大学になんとか入学。ヤラハタ(ヤラずにハタチ)を回避するため、大して好きでもない女と少しの間適当に付き合い、むりやり童貞を卒業した。
2年次の1年間は英国南東部ケント州に留学。
台湾人の彼女ができた一方で、悪友とオランダのアムステルダムやドイツのミュンヘンなどを旅行し、海外の風俗、夜遊びに早くも目覚めた。
大学4年の春、同級生が大手企業への内定を続々と勝ち取る中、ろくに就職活動もせず、卒業後に英国に戻ることを決めた。中途半端な英語をまともにする狙いだったが、英国を拠点にもっと遊びたいという親には言えない下心もあった。
二度目の留学先は首都ロンドン。学校で「たかさん」という日本人留学生と出会った。この男こそ、新羽の人生を大きく狂わせた張本人である。
たかさんは自分よりも数歳年上で、つっけんどんな性格。失礼なことを平気で言う人で、腹が立つこともあったが、お笑い好きという共通点もあり、妙に気が合った。
何よりも当時からインターネットに精通しており、海外風俗のリサーチスキルに長けていたのである。
「なあ七助、ドイツの風俗でFKK(ドイツ語発音は「エフカカ」)って知ってる?」
「エフカカ……ミュンヘンの娼館に行ったことがあるんですけど、それとは違うんですかねえ」
「いやいや、フランクフルト郊外とかにあって、店に入ると女が全裸で歩いてて誰とでもヤレるんだ。とにかくすごいことになってるから、今度一緒に行こう」
「なんと……絶対に行きます」
フランクはラリパッパ
ロンドンの学校が休みに入ると、われわれはドイツへ旅立った。
アイルランドの格安航空会社ライアンエアーを利用し、フランクフルト・ハーン空港に着陸。ハーンはフランクフルト国際空港とは別物で、郊外に位置し、施設は呆れるほどにショボい。
そこからバスで中心部に向かい、ビジネスホテルに投宿。フランクフルト中央駅の売店で買ったフランクフルトソーセージのホットドッグは格別だった。あれほどうまいソーセージは前にも後にも食べたことがない。
夜になると、ホテル近くのパブで、ソーセージをつまみにドイツビールでのどを潤し、中央駅付近の「エロスセンター」に向かった。
エロスセンターは分かりやすく例えると、ちょんの間ビルである。部屋の扉を開けて待っている娼婦はフリーの合図。扉が閉まっている場合は、娼婦がいないか仕事中のどちらかだ。ただ、美人はけっして多くない。
ビル内の階段をのぼりおりし、うろうろしていると、細身のドイツ野郎がいきなり体当たりしてきた。舌打ちして相手の顔を睨みつけると、完全なるヤク中……。
ラリッた人間には何を言っても通用しないので、おとなしく立ち去るしかない。フランクフルトは平和な街だが、コカインなどの違法薬物が蔓延しており、ラリパッパが多い都市としても知られている。
翌日は健全観光など一切せず、中央駅から電車で郊外のFKK「アトランティス」を目指した。
何もない田舎町にポツンと佇む庭付きの大きな洋館。扉を開けて中に入ると、裸体の売春婦らが目に飛び込んできた。スタイル抜群の金髪美女が威風堂々と素っ裸で闊歩している。
男たちはタオル一枚で対戦相手を物色。店の奥に進むと、サウナやジャグジー、それにフリーフードまで用意されている。なるほど……確かにこれは素晴らしい。
FKK経験者のたかさんは常連客気取りで、ソファーに座って寛いだりしている。
一方の私は緊張しまくりでおどおどしていると、フレンドリーなギャル風ブルガリア人に声をかけられて即決、個室にしけこんだ。
「ブ、ブ、ブルガリアはやっぱりヨーグルトがおいしいのかい?」
「うん、毎日食べるわ。サラダやスープにも入れるのよ」
「なるほど。ブルガリアヨーグルトをきみと一緒に食べてみたいな」
「ふふふ……」
人見知りのくせに、「嬢を買ったからには、いろいろ質問して情報を聞き出さないと損」などというキーニャオ(タイ語でケチの意味)魂を当時から持っており、インタビューのセンスだけはあったのかもしれない。
英会話もそこそこに、ブルガリア女のマシュマロのように真っ白な胸や尻にたまらずしゃぶりついた。数分で昇天。サービスをめぐっては、ツンケンしているドイツ人よりも、ロシアやブルガリアなど東欧女の方が良いことはほぼ間違いない。
FKKにハマッた私はその後、フランクフルトにひとりで渡航し、集中的に通い詰めたが、飽きるのも人一倍早かった。
FKKがどんなにすごいと言っても、しょせんは館内での話。外に出てしまえば、気に入った嬢にプライベートで会えるわけでもなく、連絡先すら分からない。
私はすくなくとも、そのような遊び方はできなかった。また、白人ホームの風俗施設でアジア人が遊ばせてもらっているというアウェイ感も否めなかった。
白人至上主義の英国がどうしても好きになれなかった。
希望の光だった独FKKにも限界を感じた。そんな状況の中、またあのたかさんが声をかけてきたのである。(続く)
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