第17回 レインボー3で新たな出会い【新羽七助のゴーゴーバージャーナリストへの軌跡】

ナナプラザの人気ゴーゴーバー「レインボー1」に在籍する彼女、ミントに二股をかけられ、ふられてしまった。まだ愛していたが、こればかりはどうすることもできない。悔しいやら情けないやらで数日間塞ぎこんだが、失恋から回復するのも早かった。
「たかがタイ人売春婦と別れただけじゃないか。結婚したわけでもないし、離婚したわけでもない。お金を失ったわけでもない。もっとかわいい彼女を探せば良いだけだ」
そう考えると気が楽になった。独り身になると仕事にも再び集中できるようになってきた。「彼女がいると仕事も頑張れる」という人がよくいるが、私は正反対のタイプ。彼女ができると、どんどんのめり込んでしまい、仕事が疎かになるダメ人間なのである。
週末になると、凝りもせずナナプラザに繰り出した。でも、レインボー1はさすがに行きにくい。ミントが引退を決意したとは言いつつも、まだ働いているかもしれない。「レインボー2」には懐かしのプイ(過去記事参照)が働いている。「レインボー4」には特定のオキニはいないものの、最人気店であり、自分の拠点にもなっている。残っているのはレインボーグループでお荷物扱いの「レインボー3」しかなかった。
ナナプラザを入って左手の階段を上ると「レインボー3」=新羽七助撮影
レインボーグループの構図を一度整理しておくと、2と4のタイ人オーナーがおり、彼の親戚が経営しているのが1と3である。例えば、嬢が2から4に移籍したいと言い出すことがよくあるが、基本的には認められていない。グループ間とはいえ、人気嬢が簡単に他店に移籍してしまうと、出ていかれた店の方が困るからである。
ただし、同僚とのけんかなどトラブルを起こした嬢については、移籍が認められる場合もある。グループを渡り歩いている嬢がたまにいるが、たとえナーラック(かわいい)であっても、性格や素行不良など何かしらの問題を抱えているとみて間違いない。
レインボー3は今でこそ広々としており、人気も出てきたが、2007年当時はもっと狭く寂れていた。向かって左隣の空き店舗をぶち抜いて広くしたのはその数年後である。
ギャル系20歳のレックちゃん
話を戻そう。週末の午後9~10時のゴールデンタイム、レインボー3でひとり飲んでいると、一人の嬢が目に留まった。ステージ上から爽やかな笑顔でアピールしてくる。ミントと付き合っているころは、「レインボー3にしてはかわいいコだな」くらいにしか思わなかったが、改めて見てみると、茶髪巻き髪で自分の好みだった。ミントとの最大の違いは身長の低さだが、その分、体の線も細く、なんだか愛おしく思えてきた。思い切って席に呼んだ。
「ドリンクいいですか?」
「うん、一杯飲みなよ」
酒を飲めとは言わなかったので、ソフトドリンクにするのかと思ったが、ウイスキーソーダのグラスを持って席に帰ってきた。小さい体に似合わず、酒は飲めるようである。
「カンパイ!」
日本語も少し話せるようだ……。
「あなた、ナナプラザでよく見かけるけど、名前は?」
「七助。きみは?」
「わたしはレックちゃん。ちいさいちゃん!」
彼女の言う通り、レックとはタイ語で小さいの意味である。レックちゃんによると、歳は20で、カンボジアと接する東部トラート県の出身。実のお姉さんもレインボー3で働いているという。
ゴーゴーバーで既に何人もの嬢と懇意にしてきたが、東北部(イサーン)出身者ばかりで、東部出身はレックが初めてだった。典型的なギャル系。弾ける若さと底抜けの明るさが魅力。私はそんな彼女に興味を覚えた。
「レックはレインボー3で一番ナーラックだね」
「うん、実際にナンバーワンだよ」
「今度、一緒にディスコでも行かない?」
「ダメ! 七助はレインボー1に彼女いるの知ってる」
ゴーゴー嬢の情報網(通称・嬢報網)を甘くみてはいけない……。
「いや、こないだ別れたんだよ。だから、レックちゃんと遊びに行っても何も問題ない。信じておくれよ」
「ジャオチュー(女ったらし)!」
レックは私の話を全然信じてくれなかったが、興味を持ってくれていることは間違いなかった。自分の身長が低い分、背の高い男が好みという。私はその条件に当てはまっている。
一方、こちらも彼女に対する興味は高まっていたが、ペイバー(連れ出し)する気はなかった。なるべくペイバーせずにゲットしたい……私も客としてかなりスレてきていた。
以降、連日のようにレインボー3にいりびたり、レックが暇な時は一緒に飲んだ。ただ、彼女はナンバーワンなだけに、接客中だったり、ペイバーされて店にいないことも多かった。そんな時は、体型は似ているものの、あまりかわいくないレックのお姉さんにおごってやった。姉は20代半ばのベテランゴーゴー嬢で、私とレックの関係を面白半分、心配半分で観察しているようだった。
レックとは携帯番号を交換していたが、連絡がくることはほとんどなかった。彼女は英語をある程度話せたものの、読み書きが苦手だったため、SMS(ショート・メッセージ・サービス)を活用できなかったのである。
平日の仕事を終えたある夜、ソイ・カウボーイで軽く飲んでいると、珍しくレックからの電話が鳴った。
「今、どこにいるの?」
「ソイ・カウボーイだけど……」
「レックちゃん、七助に会いたい! ナナプラザの近くにいるから、迎えに来て」
「う、うん。今から行くよ」
レインボー嬢との疑似恋愛が再び幕を開けた瞬間だった。(つづく)
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- 2018/04/07
- タイ風俗