第27回 虹3同棲彼女と年末にけんか、パタヤで【新羽七助のゴーゴーバージャーナリストへの軌跡】
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バンコク・ナナプラザのゴーゴーバー「レインボー3」に在籍する同棲相手の彼女、レックと1泊2日で、東部のビーチリゾート地パタヤに旅行に行った。「レックホテル」に宿泊し、「パクブンロイファー(飛天空心菜)」でシーフードに舌鼓を打ち、「エキサイト」で歌姫パミーのライブを楽しんだ。

大晦日のカウントダウンもレックと一緒にパタヤで過ごしたかったが、彼女は「どうしてもバンコクに帰らないといけない」と主張。ホテルをチェックアウト後、パタヤ中心部の商業施設「ロイヤルガーデンプラザ」の喫茶店で、口論になった。

「バンコクに帰らないといけないのは分かったけど、ちゃんと理由を教えてくれよ」

「お客さんにブッキングされてるの……」

「なんだよ、じゃあ大晦日は一緒に過ごせないのかよ?」

「なるべく早く家に戻ってくるから待ってて」

「チッ! 分かったよ」

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パタヤ中心部の「ロイヤルガーデンプラザ」。セントラルが開業する前は貴重な商業施設だった=新羽七助撮影

ロイヤルガーデンプラザから各々、バイクタクシーでパタヤのバスターミナルに移動。そこからバスに乗り込み、バンコクへと帰ってきた。私がイライラしていたこともあり、車中の雰囲気は最悪。会話はほとんどなかった。

レックとの同棲を始めて1四半期以上が経ち、常に一緒にいるのが当たり前と勘違いし始めていた。冷静に客観視すると分かることだが、いくら同棲しているといっても、彼女はゴーゴー嬢であり、売春を生業としている。店を辞めさせて私が養わない限り、自分の物にはならないのだ。そんな覚悟はないくせに、嫉妬心は強くなる一方で、2人の関係はギクシャクし始めていた。

大晦日の夜、私は一人で飲みに行く気にもなれず、ナナプラザに出勤するレックを自宅から送り出した。タイのテレビを見てもタイ語をほとんど理解できないので、つまらない。割安の「ビアリオ」を飲みながら、日本ドラマのDVDを見て過ごした。寂しい大晦日である。

レックはなるべく早く戻ってくると言ったが、なかなか帰ってこない。これも客の立場になって考えれば分かることで、彼女が朝までコースの「ロング」を断ったとしても、大晦日に予約までしてペイバー(連れ出し)した客は最低限、年を越すまでは一緒にいたいと願うだろう。その後、セ●クスするわけだから、帰宅は2時近くになるはず。レックは予想通り、1時半ごろに帰ってきた。

「七助、遅くなってごめんナ。お客さんがなかなか帰してくれなくて……」

「遅すぎるだろ。レックのせいで、一人寂しくアパートで年を越すはめになったし。もういいよ、疲れたから寝よう」

その夜はセ●クスする気にもなれず、ふて寝した。頭の中で嫉妬心が渦巻き、もやもやした気分のまま2008年の正月を迎えた。

タイで初映画館、一同起立

タイでは、4月のソンクラーン(タイ正月)とは対照的に、1月の正月は暇である。三が日くらいは休みにする日系企業が多いが、別に正月料理を食べるわけでもなく、初詣でに行くわけでもなく、箱根駅伝があるわけでもない。特にやることがなかったが、レックは映画を見に行こうと言い出した。

大晦日の一件は彼女なりに申し訳ないと思っているのかもしれない。ふと考えてみると、タイの映画館には一度も行ったことがなかった。タイどうこうではなく、映画に興味がないことが主因なのだが、一度は行ってみようと思い、承諾した。

レックは若いにもかかわらず、バンコクの飲食店や商業施設に詳しかった。大半は客に教えてもらったと推測できるが、当時の私にはありがたかった。彼女が連れてきてくれたのは、高架鉄道(BTS)サイアム駅付近の商業施設「サイアムディスカバリー」の映画館だった。

映画館でもレックの「ぜいたく病」が発動。当然のごとく、VIP席のチケットを2枚買っている。たまにはいいかと諦めつつ、VIP席のふかふかソファーに座ると、館内が暗くなって音楽が流れ始め、観客全員がいきなり起立した。噂には聞いていたが、映画館ではタイ国歌が流れると、全員起立して聴かなければならないのだ。スクリーンには、プミポン国王陛下(当時)が国民と触れ合う様子などが映し出されている。レックもスクリーンを恭しく見つめていた。

つまらないハリウッド映画を見終わり外に出ると、レックがニヤニヤしながら話しかけてきた。

「七助、映画の最中寝てたでしょ?」

「いやー、つい眠くなっちゃって……レックちゃんは?」

「レックちゃんも寝てた!」

「あはは!」

われわれはいつの間にか仲直りしていた。サイアムディスカバリーからほど近い複合商業施設「マーブンクロン(MBK)センター」に移動。5階のフードコートでレックおすすめのステーキを食べた。これはアロイ(おいしい)! その後、自身のブログ「新虹日報」やツイッターでこのステーキを紹介したが、多くの読者から賛同を得ている。

MBKで食事や買い物を終えると、再びBTSに乗車。レックをナナプラザのレインボー3まで送り届け、私はいつものように「レインボー4」に入店。ハイネケン小びんを注文し、正月に乾杯した。

さあ、2008年はどんな年になるのだろうか!? (つづく)

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新羽七助 (しんは・ななすけ)
新羽七助 (しんは・ななすけ)
バンコク居住歴約11年の編集記者。唯一無二のゴーゴーバージャーナリストとして長年活動。
ナナプラザのレインボーグループを中心に、ゴーゴー突入回数は2000回超。パタヤも訪問。東南アジア諸国連合(ASEAN)10か国制覇。アフリカにも進出。
野球はベイスターズファン。

ブログ「新虹日報」      http://shinhananasuke.blog.fc2.com/

Twitter     https://twitter.com/gbanalyst

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バンコク居住歴約11年の編集記者。唯一無二のゴーゴーバージャーナリストとして長年活動。
ナナプラザのレインボーグループを中心に、ゴーゴー突入回数は2000回超。パタヤも訪問。東南アジア諸国連合(ASEAN)10か国制覇。アフリカにも進出。
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