第28回 虹3同棲彼女とぎくしゃく、嫉妬で【新羽七助のゴーゴーバージャーナリストへの軌跡】
2007年末ごろから、タイ発の月刊エンターテインメント誌「Gダイアリー」の編集部で働き始めた。あまり知られていないことだが、当時、週刊紙「バンコク週報」とGダイアリーのオーナーは同一人物で、Gダイ編集部は、私が所属していたバン週編集部の隣にあった。同じオフィスで肩を並べて仕事していたのである。
販売好調のGダイが、通算100号を記念する「別冊」を発行する見通しになった。人員を補充する必要があり、白羽の矢が立ったのが私だった。若かったことと、最低限の執筆・編集スキルを身につけていたことが、選ばれた理由とみられる。別冊の作業が本格化するまでは、バン週とGダイを掛け持つ形だったが、08年半ばごろから、Gダイ専属になっていった。同年下半期に、別冊の発売にこぎ着け、大成功を収めた。
Gダイ編集部に入り、任された仕事の一つが「地方風俗漫遊記 旅は道づれ」というコラムの執筆だった。タイを中心とする地方都市を毎月取材する必要があるのだが、タイ語が苦手な自分には大変だった。最初に訪問した中部カンチャナブリ県ではほとんど英語が通じず、まさに体当たり取材となったが、なんとか記事を書いて世に出すことができた。このコラムを通じて身につけた旅取材のスキルは、今でも役に立っている。
大雑把な性格にイライラ
08年に入ってから、仕事は活躍の場を広げ、軌道に乗り始めていたが、プライベートでは微妙な情勢になってきていた。バンコク・ナナプラザのゴーゴーバー「レインボー3」で働く同棲相手のレックに対し、嫉妬心が拡大していたのである。
ある平日、レックが深夜3時くらいに、ようやく家に帰って来た。
「ただいまー。チョーキモチイー!」
「いきなりなんだよ、どうしたの?」
「今夜はショートのお客さんが3人ついて、2時間で6000バーツ(約2万円)稼いだの!」
「じゃーなんでこんなに帰ってくるの遅いんだよ?」
「友だちとディスコ行ってた」
「……」
そのころになると、「たくさん稼げて良かったね」と言ってあげられるような精神的余裕はなかった。レックが他の男とセ●クスするのが嫌なら、店を辞めさせて養っていかなければならないが、そんなお金も覚悟もない。にもかかわらず、嫉妬心を抑え込むことができない。かわいいゴーゴー嬢とお金を払わずに付き合うという「いいとこ取り」には限界が生じていた。
レックに対しては、愛情が増幅している一方で、イライラすることも多くなってきた。一番腹が立ったのは、整理整頓ができない大雑把な性格だった。出した物は出しっぱなし、脱いだ服は脱ぎっぱなしで、私の物はもちろん、自分の物すらきちんと片付けることができなかった。
私は本来、几帳面な性格で、掃除も嫌いではないが、当時は仕事やゴーゴー通いなどでけっこう忙しく、部屋を片付ける余裕がなかった。そうこうしているうちに部屋はどんどんと汚くなり、私とレックの私物が入り混じり、最終的には、海外で命の次に大事な旅券(パスポート)すらどこにしまったか分からないような状況になっていた……。
貧困にまつわるイライラ感も募ってきていた。レックの従弟の中学生男子がバンコク郊外のミンブリにあるイスラム教徒向けの学校で、寮生活を送っているという。そこで、彼女と週末にはるばる、会いに行ったことがある。
自分は日本で、中学、高校と寮生活を送った経緯があり、大体の雰囲気は想像がついていたが、ミンブリの寮は予想以上に汚くボロかった。学費が安いので、建物を修復する余裕もないのだろう。
帰り際には、レックに懇願され、その従弟に500バーツの小遣いをやった。別に500バーツくらい大したことはないのだが、「出自が貧しいゴーゴー嬢と付き合わなければ、こんな面倒なことに巻き込まれたりしないのだろうな」と自分勝手な不満を抱いた。
学校が休みに入ると、従弟がわれわれの部屋に泊まりに来たこともある。彼はソファーを使っていたが、赤の他人で話も通じない青年と一緒の部屋で寝るのは、どうにも落ち着かなかった。
レインボー4のシンちゃん
ナナプラザ2階の「レインボー4」。現在は向かって左隣の店舗で営業している=新羽七助撮影
ストレスがたまってくると、女で解消するのが男の常である。ナナプラザ2階の「レインボー4」にシンちゃんという嬢が在籍していた。ラオスと接する東北部(イサーン)ノンカイ県出身。高校を卒業後、アパレル工場で工員として働き始めたが、給料が安いので、バンコクのゴーゴーバーに流れてきたという典型的なタイの売春婦である。
背は低めで、金髪巻き髪のややアヒル口。肌が荒れているのが難点だが、当時はまだ22歳と若く、無駄なぜい肉もなく、レインボー4の1軍にギリギリ入れるくらいの容姿だった。一度彼女を呼んでドリンクをおごって以降、私のことを気に入ったらしく、ダンスタイムが終わると、ドリンクをおごらなくても私の横に来るので、適当に話したりしていた。
シンはレックと面識はなかったが、私がレックと同棲していることは知っていた。レインボー4の店内には、レックの友だちもたくさんいる。店内でシンと話す程度ならギリギリセーフだが、ペイバー(連れ出し)したとなったら、友だちの誰かが当然のようにレックにチクり、大騒ぎになること間違いなしだ。
私もシンもそのことを重々承知していたので、ペイバーすることはなかったが、私がかなり酔っ払って入店したある夜、事件は起こった。(つづく)
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- 2018/06/23
- タイ風俗