タイ人のチューレン（あだ名）について

タイ人の姓は、長ったらしくて難しいのが多いので、親が子供の時に自分が呼びやすい適当な「チューレン」と言うあだ名を付け、本名では呼び合わず、チューレンで呼び合う習慣があります。
何故タイ人は長ったらしい姓が多くなるのかと言うと、タイの歴史的に色々とあるようですが、細かい説明は省いて簡単に言うと「長い名前の方がカッコ良い！」からだそうです。
逆にチューレンは短いのが主流で、ガタイとかノーイとか2～3文字が多く、「意味は？」と聞くと「うさぎ、蟻、鶏」など、それらが「可愛いから」とか、「小さいから」とか、直感的で何の思い入れもなく適当に付けられた感じが多く、そんなところにタイ人気質が垣間見ることができます。

チューレンと言えば、以前僕が働いていた店に、ミャオとムイと言う、ぽっちゃりのタイ人中年女性コックがいたのですが、この二人は、店のアルバイトや出入りの食材納入業者などに、やたらチューレンを付けまくるのが大好きで、店の関係者だけでは飽き足らず、店の隣のコンビニの店員にまで「プンプイさん」などと、日本語にすると（おデブちゃん・・・）なんてチューレンを付けて呼んでいる始末・・・

しかも、この2人がバイトに付けるあだ名が凄まじく、ミャオちゃんの「首の後ろの余った肉」を摘むのが大好きなハードコアパンクバンドのボーカルをしているＳ君は、毎朝挨拶がわりにミャオちゃんの「首の後ろの余った肉」を「サワディー カップ！」と言いながらつかむのを習慣としていました。
そんなS君を鬱陶しく思っていたミャオちゃんは「首の後ろの余った肉」をクイっと摘まれる度に、Ｓ君の事を般若のような顔で睨みつけ「バック ジョ～イ コイシア！ハ～二…」と、イサーン人でもないのに、イサーン語の汚たないスラングで罵倒する・・・

タイ語の悪口

「バック　ジョーイ　コイシア　ハ～ニ」とは、おおまかに日本語に訳すと「チビガリずるむけチ〇コクソ野郎」らしい…コレは、もしタイ人に言ったら大変な事になる程の汚い言葉らしいのです・・・
それだけではなく、サイヤン（昔のタイのおじさん歌手らしい・・・）とミャオとムイに勝手に呼ばれている奴は、別名で「ピーピーうるせぇカマ野郎」って呼ばれているし、直樹と言う名のバイトは「ナ～～オ、ナ～～オ！」って笑いながらよく呼ばれているのだが、直樹だからナ～～オなのかと思っていたら違くて、「ナ～～オ」って言うのはイサーン語で「腐敗臭」って意味らしく、何と奴らはアルバイトの事を「腐敗臭」と呼んで喜んでいたのだ…

それを知った僕はハードコアパンクS君に、なあ、ミャオとムイが直樹の事「ナ～～オ」って呼んでるじゃん？意味知ってた？
と聞くと、ああ・・なんか「サカナ シンダ クッサイ オーナジ オーナジ」とか言っていましたけど・・・

腐敗臭って事だよ、「サカナ シンダ クッサイ」って・・・
そっかぁ、腐敗臭って事かぁ・・ブハハハハハハ・・・腐敗臭って、ククククク、それ酷くないっすかぁ、面白いけど・・・

まあ、直樹は異常な汗っかきで少し臭い時あるけど、腐敗臭ってひでぇよなぁ？

でも、お前も「ずるむけチンコ クソ野郎」だからな、ブハハハハハハ～～！
それにしてもあいつら、俺らがタイ語分かんない事を良いことに、言いたい放題だな。

いや、でも店長だってこないだミャオちゃんに「更年期障害おばさん、僕に美味しいタイのラーメン作って下さい！お願いします！」ってニヤニヤしながら頭下げてましたよね？

まとめ

と言うわけで、タイ語が解らないと、陰で「腐敗臭」とか酷いあだ名で呼ばれてしまいます。
しかし、コムローイの「タイに行って役立つタイ語教室」があなたの味方になっちゃいます！

コムローイで美味しいタイ料理を食べながら、可愛いガタイちゃんにタイ語を教えて貰いましょう！