【エロ偉人伝】徳川家斉~53人の子供のパパ!庶民にとっては名君だったかもしれない性欲モンスターのオットセイ将軍

バ○アグラ、シア○ス、レビ○ラ……。
たとえ伏せ字でも男なら、特に“勃ち”の悪さに悩む男ならスグにピンとくるであろう、これらの名称。
そうです、勃起薬です。
他にもサプリや食材、直接ペニスに打ち込む注射薬など、ムスコを元気にするための精力増強アイテムは盛りだくさん。
“生涯現役”は、男にとって今も昔も大昔も変わらない永遠のテーマ。
紀元前1700年頃のエジプトの文化記録には、すでに『不能者のためのパップ剤の処方』なる記述が見受けられるし、マムシ、ヒトデ、サソリといった毒性がある素材にも、ムスコのためになると聞けば積極的に手を出してきた歴史があります。
そんな精力増強アイテムの中でも、オットセイのペニスを粉末にしたものを愛飲していたことから「オットセイ将軍」と呼ばれたのが、徳川家斉。
江戸時代を統治した徳川将軍家の11代目です。
一国のトップに精力剤のアダ名が付くって凄いですよね。「バ○アグラ大統領」とか「にんにく総理」って呼ばれるようなもんですよ。
なぜそんなアダ名が後世に語り継がれたのか。
それは家斉の残した実績にあります。
なんと残した子供の数が53人!
しかもこの数、昔話にありがちな“数字を盛っている”ケースではなく、むしろその逆。
確認されているだけで53人、本当は55人とも60人とも言われているのです。
当時の将軍は愛人……じゃなくて、側室がいるのが当たり前。
家斉の場合「特定されるだけで40人」とあるので、本当はもっといたのかもしれません。
で、毎夜毎夜、子作りに励むもんだから、1年間で子供が3人も4人も生まれました。
そのため、家斉の死後に“自称子供”が続々と現れ、当時の幕府を大いに悩ませたとか。
お家存続のためにも子作りは重要だったとはいえ、作りすぎ感が半端じゃありません。
後継ぎとか相続問題とかややこしくなる一方です。
結局この子孫・末裔問題、江戸時代どころか昭和の頃まで続いたと言われています。
なぜそんなに子供を作ったのか?
じつは家斉は、徳川家から分立した大名家「一橋家」の生まれ。
後継のいなかった先代・徳川家治のもとへ養子に行った身なのです。
一橋家がせっかく掴んだ将軍の座なので、血筋を絶やさないために必死だったのかもしれません。
もちろん本人も相当好きだったとは思いますが。
ちなみに徳川家斉は、将軍在位期間の歴代最長記録保持者。
15歳の若さで就任してから、50年もの間トップで在り続けました。次男に将軍職を譲渡してからも幕政の実権を握り続けたというから、権力欲もなかなかに旺盛です。
将軍就任当初には堅物で厳格な松平定信(第8代将軍・徳川吉宗の孫)が政務をサポートしていましたが、1817年に責任者となった水野忠成は「浪費OK」「賄賂歓迎」のイエスマン。
大奥はどんどん拡大するわ、生まれた子供たちには多額の金を持たせてあちこち養子に出すわで、幕府の財政は右肩下がり。
これでは国民もたまったもんじゃない……と思いきや、じつはこの時期に、文学・美術・芸能・音楽といった“町人文化”が大いに栄えています。
きっと幕府は家斉の所業にてんてこ舞いで、政治どころじゃなかったのでしょう。
規制がユルユルだったから自由に好きに楽しみ放題。
庶民にとっては「ダメ将軍万歳!」といったところでしょうか。
世界に誇る日本文化、その発展に一役買ったと思えば、しっかり功績を残していると言えるかも。
本日のエロ偉人
名前:徳川家斉(1773年~1841年)
性別:男
国籍:日本
日課:子作り
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(文:喜助)
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